がん記事一覧
オンコタイプDX 保険承認に向けて~前編~
2022年2月28日
『海外がん医療情報リファレンス』は、信頼性の高い、がんの最新情報配信サイトです。ボランティア翻訳者、監修者により運営されています。 本動画は、2021年10月24日にJAMTがんセミナーにて収録されたものです。 ▶講師:尾崎 由記範先生(乳
デュルバルマブが進行胆道がんの生存を緩やかに改善
2022年2月28日
大規模臨床試験の新たな結果は、胆管がんや胆のうがんなど、まれだが進行の早い種類のがんである胆道がん患者に希望の光を与えるものである。 TOPAZ-1と呼ばれるこの試験では、免疫療法薬デュルバルマブ(販売名:イミフィンジ)を標準的な化学療法に
HPV関連中咽頭がんに線量低減放射線療法が有効な可能性
2022年2月25日
ヒトパピローマウイルス(HPV)陽性中咽頭がん患者において、予防的治療領域への照射線量および照射体積を減らした根治的同時化学放射線療法(CCRT)は「同等の」病勢コントロールを可能にし、かつ毒性も低いことが後ろ向き単一施設研究で示された。
新規切断術による下肢切断後の運動機能の回復と痛みの軽減
2022年2月24日
下肢切断術を受ける人に対して、従来の義肢装具にありがちな消耗性疼痛や持続的な組織破壊を抑制して、運動機能の劇的な回復が可能となる革新的な外科手術法がある。 オッセオインテグレーションと呼ばれるこの手術法は、通常、大腿骨の中に1本の金属製の棒
研究ハイライト2022/1/26:甲状腺がん、多発性骨髄腫
2022年2月24日
新たな併用療法はBRAFV600E変異陽性の甲状腺未分化がん(ATC)に有望な治療法となる 甲状腺未分化がん(ATC)は、まれではあるが悪性度の高い疾患であり、生存期間の中央値が5カ月、1年生存率が20%である。そのため、長期の利益が得られ
EUと英国がん統計ー2022年に卵巣がん死亡率は減少する
2022年2月15日
【ESMO Annals of Oncology誌プレスリリース】 2022年の卵巣がんによる死亡率は、2017年と比較して英国で17%、EU諸国では7%減少すると予測されることが新たな研究により明らかになった。この研究は、著名ながん専門誌
HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でない
2022年2月22日
HER2の過剰発現がみられる食道がん患者では、術前化学放射線療法にトラスツズマブを加えても効果がみられないことが第3相試験で明らかにされた。 HER2陽性の食道胃がんは「HER2陽性の乳がんと同じ動きをすることはないし、乳がんに効く薬剤が、
HLA遺伝子:免疫療法薬が必ずしもすべての人に有効ではない理由
2022年2月22日
毎年、何十万人ものがん患者がニボルマブ(販売名:オプジーボ)やペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)といった免疫チェックポイント阻害剤の投与を受ける。にもかかわらず、免疫療法で用いられるこうした薬に多くの患者が奏効しない。 このたび米国国
ESMO肉腫・消化管間質腫瘍(GIST)シンポジウム2022 ハイライト
2022年2月21日
ESMO(欧州臨床腫瘍学会)肉腫・消化管間質腫瘍シンポジウム2022がオンラインで開催された。 2月1-2日開催の学術プログラムでは、軟部肉腫(STS)、消化管間質腫瘍(GIST)、肉腫および骨腫瘍における包括的概観が示される。管理戦略の革
TIL療法により転移乳がんの個別化医療が前進
2022年2月21日
患者自身の抗腫瘍免疫細胞を用いる実験的な免疫療法が転移乳がん患者の治療に利用できる可能性があると、米国国立がん研究所(NCI:米国国立衛生研究所の一部)のがん研究センター主導の臨床試験で示された。多くの転移乳がん患者で腫瘍に対する免疫反応を
乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいこと
2022年2月21日
【乳がんサバイバーとしての体験より:乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいこと】 トレイシー・タイナー(診療看護師)は、25年の看護師経験を持つ急性期診療看護師です。2017年に乳がんと診断され、2018年にフラッ
再発卵巣がん患者の一部で手術が適切な選択肢となる可能性
2022年2月7日
卵巣がん患者では10人中7人以上の割合で、初回治療後にがんが再発する。卵巣がんが再発した場合、患者は化学療法を再開する前に、がんをできる限り多く取り除くために追加の手術を受けることがある。 しかし、この追加の二次手術に延命効果があるかどうか
切除可能な肝臓がんに術前セミプリマブ(PD-1阻害薬)は有望
2022年2月14日
PD-1阻害薬セミプリマブ(cemiplimab、販売名:Libtayo)術前投与は現在進行中の第2相試験において、切除可能な肝細胞がん(HCC)患者の3分の1に病理学的奏効をもたらした。 「この試験では、術前におよそ3週間治療を実施したに
バルスチリマブ+ザリフレリマブ併用は進行子宮頸がん治療に有効
2022年2月4日
新たな免疫療法薬2剤の併用は、再発または進行子宮頸がんに罹患する女性に有効な新たな治療選択肢となる可能性があることが、オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC-Jam
単剤免疫療法抵抗性の非小細胞肺がんにデュルバルマブ+トレメリムマブ併用が有効
2022年2月6日
免疫療法薬単剤に抵抗性を示す非小細胞肺がん(NSCLC)患者の一部において、2剤の併用が、がんを攻撃する免疫システムの歯止めを解除し、腫瘍の増殖を抑制することが最近の臨床試験で示された。しかし、2剤併用レジメンに放射線療法を追加しても転帰は
非ホジキンリンパ腫にCAR-T細胞療法をより早期段階で使用すべきか
2022年2月5日
免疫療法の一種であるCAR-T細胞療法は、血液腫瘍である非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin lymphoma:NHL)患者の一部の治療に使用されることが多くなっている。しかし現在のところ、CAR-T細胞療法は、患者がすでに数種類の治
ウェールズが子宮頸がん検診の間隔を5年に延長ーその理由は?
2022年2月1日
ウェールズは今週、子宮頸がん検診指針の変更を発表しました。 英国国立検診委員会(UK National Screening Committee)の推奨に沿ったこの変更は、子宮頸部を有する25〜64歳の女性はすべて、5年に1回子宮頸がん検診を
レラトリマブとニボルマブの併用が転移性メラノーマの無増悪生存期間を改善
2022年2月3日
LAG-3阻害は第3の免疫チェックポイント経路として治療上重要であることが立証される 未治療の進行メラノーマ(悪性黒色腫)患者において、免疫チェックポイント阻害薬であるレラトリマブとニボルマブ(販売名:オプジーボ)の2剤併用療法は、ニボルマ
BRCA陽性卵巣がんに対するオラパリブ維持療法の効果は2年治療後も持続
2021年12月15日
新たに卵巣がんと診断されたBRCA遺伝子変異を有する女性において、2年間のオラパリブ(販売名:リムパーザ)維持療法後に持続的な無増悪生存率の改善が認められることが臨床試験の解析により明らかとなった。 本試験は、BRCA遺伝子変異を有し、進行
EDEN試験-食事と運動が免疫療法と腸内細菌叢に与える影響
2022年1月31日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ EDEN試験は国立がん研究所(NCI)が実施している臨床試験です。
成人白血病(ALL)造血幹細胞移植後の生存率の改善続く-20年間研究
2022年1月28日
フィラデルフィア染色体を持つ患者の予後が改善し続けている フィラデルフィア染色体を持つ急性リンパ芽球性白血病(ALL)患者において、同種造血幹細胞移植(HCT)後に再発を認めた患者の2年間の全生存率が、2000~2004年と2015~201
がん患者のワクチン追加接種はオミクロン株への予防効果が高い
2022年1月28日
がん患者へのワクチンの追加接種は、SARS-CoV-2(COVID-19を引き起こすウイルス)および感染力が強い最新の変異株オミクロン株に対し、著しく強力かつ広範な予防効果があることが新たなデータで示された。この予防効果は、治療状況にかかわ
座りがちながんサバイバーは活動群より生存が短い
2022年1月26日
1日のうち座っている時間が8時間以上のがんサバイバーは、4時間だけのがんサバイバーよりも、数年以内に死亡する可能性が約2倍になるということが、新たな知見で示唆されている。 がんサバイバー1,500人以上から得たデータ解析により、活発な身体活
ASCO消化器がんシンポジウム2022ハイライト:胆道がん、肝細胞がんに対する免疫療法薬
2022年1月26日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)消化器がんシンポジウム2022の公式プレスプログラムでは、胆道がんおよび肝細胞がん患者を対象にした免疫療法薬の併用療法に関する知見が注目される。プレスプログラムで紹介される研究は、シンポジウムで発表される650本