FDAが再発/難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫および高悪性度B細胞リンパ腫にepcoritamabを承認

FDAが再発/難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫および高悪性度B細胞リンパ腫にepcoritamabを承認

米国食品医薬品局(FDA)

2023年5月19日、食品医薬品局(FDA)は、2ライン以上の全身療法後の再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)非特定型(低悪性度リンパ腫から生じたDLBCLを含む)および高悪性度B細胞性リンパ腫に対しepcoritamab-bysp(販売名:Epkinly、Genmab社)を迅速承認した。

二重特異性CD20指向性CD3 T細胞エンゲージャーであるepcoritamabは、再発または難治性のB細胞リンパ腫患者を対象とした非盲検、マルチコホート、多施設共同、単群試験であるEPCORE NHL-1 (NCT03625037) で評価された。有効性評価集団は、再発または難治性のDLBCL非特定型(低悪性度リンパ腫から生じたDLBCLを含む)または高悪性度B細胞性リンパ腫に対して1種類以上の抗CD20モノクローナル抗体を用いた2ライン以上の全身療法を受けた患者148人であった。

主な有効性評価指標は、独立審査委員会の評価によるLugano分類(2014)で決定された奏効率(ORR)であった。ORRは61%(95%CI:53、69)であり、38%の患者が完全奏効を達成した。治療が奏効した患者の追跡期間中央値は9.8カ月で、推定奏効期間(DOR)中央値は15.6カ月(95%CI:9.7、未達)であった。

米国添付文書には枠囲み警告として、重篤または死亡のおそれがあるサイトカイン放出症候群(CRS)および死亡のおそれまたは致死的な免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)が記載されている。また警告および注意の項目には、感染症および血球減少症が含まれる。epcoritamabを推奨用量で投与された再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫患者157人において、CRSは51%、ICANSは6%、重症感染症は15%の割合で発生した。CRSはグレード1が37%、グレード2が17%、グレード3が2.5%の割合で発生し、ICANSはグレード1が4.5%、グレード2が1.3%、グレード5が0.6%の割合で発生した。

epcoritamabは、CRSやICANSのような重篤な副作用を管理するために、適切な医療処置を行うことができる有資格の医療従事者によってのみ投与されるべきである。CRSおよびICANSが発生するリスクを考慮して、患者は1サイクル目の15日目に48 mgを投与された後、24時間入院する必要がある。

最も一般的な副作用(発生頻度20%以上)は、CRS、疲労、筋骨格痛、注射部位反応、発熱、腹痛、吐き気、下痢であった。最も一般的なグレード3~4の臨床検査値異常(発生頻度10%以上)は、リンパ球数減少、好中球数減少、白血球数減少、貧血、血小板減少であった。

推奨されるレジメンは、epcoritamabを28日サイクルで病勢進行または許容できない毒性が現れるまで皮下投与するものである。推奨用量は、1サイクル目は段階的な投与(1日目に0.16 mg、8日目に0.8 mg、15日目と22日目に48 mg)とし、その後は48 mgを固定用量として、2サイクル目から3サイクル目は毎週、4サイクル目から9サイクル目は隔週、それ以降のサイクルは4週ごとに、各サイクルの1日目に投与する。

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  • 監訳 東 光久(総合診療、腫瘍内科、緩和ケア/奈良県総合医療センター)
  • 翻訳担当者 加藤 千恵
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  • 原文掲載日 2023/05/19

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