がん記事一覧

ピロチニブ+化学療法併用は治療歴あるHER2陽性乳がんの転帰を改善の画像

ピロチニブ+化学療法併用は治療歴あるHER2陽性乳がんの転帰を改善

治療歴のあるHER2陽性転移乳がん患者の中で、ピロチニブとカペシタビン(販売名:ゼローダ)の併用療法を受けた患者は、ラパチニブ(販売名:タイケルブ)とカペシタビンの併用療法を受けた患者よりも全生存期間が長くなった。2021年12月7日~10
米国がん対策法署名50周年におけるASCO声明の画像

米国がん対策法署名50周年におけるASCO声明

50年前、新年まで数日の時、リチャード・ニクソン元大統領が、「米国がん対策法(NCA)」に署名し、がん撲滅を明確な国の優先事項とした。(*サイト注:NCI動画『1971年ニクソン大統領「がん対策法」に署名』、『時間の贈り物-がん対策法50周
ダロルタミドは前立腺がんの生存期間を延長の画像

ダロルタミドは前立腺がんの生存期間を延長

臨床試験においてダロルタミド(販売名:ニュベクオ)を含む併用療法が転移性前立腺がん患者の生存期間を延長させたことをドイツのバイエル社が明らかにし、本薬剤が同社の期待する重要な売上推進力になる確証を得たと発表した。 ダロルタミドと標準治療の併
膠芽腫など一部の高悪性度脳腫瘍でダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法が著効の画像

膠芽腫など一部の高悪性度脳腫瘍でダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法が著効

・BRAF V600E変異は脳腫瘍において検出頻度は低いが、同変異を有する高悪性度および低悪性度の脳腫瘍に対して、ダブラフェニブ(販売名:タフィンラー)とトラメチニブ(販売名:メキニスト)の併用療法が期待のもてる割合で持続的な効果を示した。
免疫療法薬ニボ+イピ/分子標的薬ダブ+トラはBRAF陽性進行メラノーマの全生存率を改善の画像

免疫療法薬ニボ+イピ/分子標的薬ダブ+トラはBRAF陽性進行メラノーマの全生存率を改善

 ASCOエキスパートによる見解  「DREAMseqの試験結果は、進行メラノーマ患者の治療において最も重要な臨床の疑問の1つに答えるものである。治療歴のないBRAFV600変異のあるメラノーマ患者では、併用免疫療法を最初に選択した方が全生
前立腺がん術後寡分割放射線照射の患者アウトカムは良好の画像

前立腺がん術後寡分割放射線照射の患者アウトカムは良好

前立腺がんの患者の多くは術後に、従来よりも短期間で集中的な放射線の照射が安全に受けられることが新たな研究で明らかになった。 大規模臨床試験で、5週間の短期治療を受けた人は、標準的な7週間の低集中的な放射線照射を受けた人と比較して、治療直後に
再発卵巣がんに腫瘍減量手術が有効の画像

再発卵巣がんに腫瘍減量手術が有効

腫瘍減量手術と化学療法の併用により、再発卵巣がん患者の生存期間が、化学療法単独の場合よりも約8カ月長くなることが、DESKTOP III試験(ランダム化比較試験)の結果、明らかになった。 全生存期間の中央値は、化学療法単独群201人では46
エラセストラントはホルモン療法後に進行した転移乳がんの転帰を改善の画像

エラセストラントはホルモン療法後に進行した転移乳がんの転帰を改善

Elacestrant [エラセストラント]は、転移乳がん患者を対象とした第3相臨床試験で標準治療を上回る臨床的利益を示した初の経口、選択的エストロゲン受容体分解薬である。 内分泌療法(ホルモン療法)および分子標的療法後に進行したエストロゲ
抗ヒスタミン薬がT細胞活性を促し免疫チェックポイント阻害薬の効果を高めるの画像

抗ヒスタミン薬がT細胞活性を促し免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める

ヒスタミン受容体の新たな役割が研究で示され、チェックポイント阻害薬との併用による治療法の可能性が示唆された よく使われているアレルギー薬である抗ヒスタミン薬による治療が、免疫チェックポイント阻害薬に対する効果の改善と関連することがテキサス大
がん患者の幹細胞移植ドナー拡大へ期待:クローン性造血とDNMT3A変異の新発見の画像

がん患者の幹細胞移植ドナー拡大へ期待:クローン性造血とDNMT3A変異の新発見

● 「クローン性造血」状態を来たしている人の多くが、幹細胞移植の安全なドナーになり得ることがわかった。 ● 特定の遺伝子変異がある幹細胞を移植することにより移植を受けた患者の生存期間が改善されることが明らかになり、研究者を驚かせている。 *
研究ハイライト2021/10/20:慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、濾胞性リンパ腫、大腸がん、早期子宮頸がんの画像

研究ハイライト2021/10/20:慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、濾胞性リンパ腫、大腸がん、早期子宮頸がん

白血病治療、治療反応の予測因子、検診率の差、子宮頸がん治療後の妊娠に関する新たな知見 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究ハイライトでは、MDアンダーソンの専門家によって先頃発表された基礎研究、トランスレーショナルリサーチ(橋渡し
時間の贈り物-がん対策法50周年の画像

時間の贈り物-がん対策法50周年

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 <50年前、米国では選挙権年齢が18歳に引き下げられ、スリー・ドッグ・ナイトの歌う「ジョイ・トゥ・ザ・ワー
FDAが多発性骨髄腫にダラツムマブ合剤+カルフィルゾミブ+Dex多剤併用療法を承認の画像

FDAが多発性骨髄腫にダラツムマブ合剤+カルフィルゾミブ+Dex多剤併用療法を承認

2021年11月30日に米国食品医薬品局(FDA)は、1~3レジメンの治療歴を有する再発または難治性の多発性骨髄腫の成人患者を対象に、ダラツムマブ+ヒアルロニダーゼ合剤(販売名:Darzalex Faspro[ダラキューロ]、Janssen
FDAが小児・青年期患者のリンパ腫・白血病にリツキシマブ併用化学療法を承認の画像

FDAが小児・青年期患者のリンパ腫・白血病にリツキシマブ併用化学療法を承認

2021年12月2日、米国食品医薬品局(FDA)は、未治療、進行期、CD20陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫(BL)、バーキット様リンパ腫(BLL)、成熟B細胞性急性白血病(B-AL)の小児および青年期
新たなCAR-T細胞は神経芽腫や固形がんに有望の画像

新たなCAR-T細胞は神経芽腫や固形がんに有望

マウスの神経芽腫瘍を消滅させるペプチド中心キメラ抗原受容体(PC-CAR)細胞が作製された。来年には臨床試験を実施できるかもしれない。 「次のステップは、PHOX2B PC-CARの臨床試験を2022年の後半には実行に移して、神経芽腫に対す
頭頸部がんサバイバーに対する肺がん低線量CT検診を提唱の画像

頭頸部がんサバイバーに対する肺がん低線量CT検診を提唱

頭頸部がん患者は肺がんリスクが特に高いので、年に1回、低線量のコンピュータ断層撮影(CT)による定期検査を行うべきであると研究者らは提唱している。 デトロイトにあるウェイン州立大学医学部のJohn Cramer医師は、ロイター ヘルスに電子
放射線治療は腎臓がん全身療法の代替として安全で有効な可能性の画像

放射線治療は腎臓がん全身療法の代替として安全で有効な可能性

新たな単群試験において、オリゴメタスタシス性腎細胞がん(RCC)に対して、放射線治療の単独療法が安全かつ有効な非侵襲的治療であると、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らが発表した。この研究結果は2021年10月27日にLanc
肺がんの最新治療2021 ②早期がんに対する低侵襲治療:ロボット手術の画像

肺がんの最新治療2021 ②早期がんに対する低侵襲治療:ロボット手術

『海外がん医療情報リファレンス』は、信頼性の高い、がんの最新情報配信サイトです。ボランティア翻訳者、監修者により運営されています。 本動画は、2021年10月24日にJAMTがんセミナーにて収録されたものです。 講師:田中文啓先生(呼吸器外
FDAが悪性血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)にアルブミン懸濁型シロリムス粒子製剤を承認の画像

FDAが悪性血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)にアルブミン懸濁型シロリムス粒子製剤を承認

2021年11月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、局所進行切除不能または転移性の悪性血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)の患者を対象に、シロリムス・タンパク結合粒子注射液(アルブミン懸濁型)(販売名:Fyarro、Aadi Biosc
局所進行胃がんの病期判定にはPETではなく腹腔鏡検査が有用の画像

局所進行胃がんの病期判定にはPETではなく腹腔鏡検査が有用

局所進行前立腺がん患者の病期判定には、腹腔鏡検査が有益であると思われるが、PET/CT検査(18Fフルオロデキシグルコース陽電子放射断層/コンピュータ―断層複合撮影)は有益ではない、と研究者らは述べている。 「進行がん患者全員に診療でのPE
FDAが初の白血病(BCP-ALL)CAR-T細胞療法としてbrexucabtagene autoleucelを承認の画像

FDAが初の白血病(BCP-ALL)CAR-T細胞療法としてbrexucabtagene autoleucelを承認

血液腫瘍の一種である急性リンパ性白血病(ALL)の、最もよくみられる病型に罹患した成人患者は、初期治療が奏効しても再発することが多く、治療がまったく奏効しない患者もいる。このような患者については、CAR-T細胞療法と呼ばれる免疫療法が新たな
進行腎細胞がんに対するイピ+ニボ免疫療法は標的療法に比べて無治療生存期間を延長の画像

進行腎細胞がんに対するイピ+ニボ免疫療法は標的療法に比べて無治療生存期間を延長

無治療生存期間(TFS)という新たな評価項目を用いて、「患者に対する有効性と毒性のバランスを評価」する解析を実施 チェックポイント阻害薬であるニボルマブ(オプジーボ)とイピリムマブ(ヤーボイ)の併用療法を受けた進行腎細胞がん患者は、IMDC
ビタミンA誘導体と三酸化ヒ素の併用で小児白血病(APL)の化学療法を減らせる可能性の画像

ビタミンA誘導体と三酸化ヒ素の併用で小児白血病(APL)の化学療法を減らせる可能性

【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 ビタミンAの代謝物であるオールトランスレチノイン酸と三酸化ヒ素(三酸化二ヒ素)の併用は、標準リスクおよび高リスクの急性前骨髄球性白血病(APL)患児に高い効果を示すことが臨床試験で明らかになっ
デュルバルマブ化学免疫療法とゲノム解析により胸膜中皮腫の生存期間が向上の画像

デュルバルマブ化学免疫療法とゲノム解析により胸膜中皮腫の生存期間が向上

免疫療法剤デュルバルマブ(イミフィンジ)と、化学療法剤ペメトレキセド(アリムタ)およびシスプラチン/カルボプラチンとの併用療法は、手術不能な、肺を覆う組織である中皮のがん、胸膜中皮腫の患者に新たな治療選択肢となる可能性が示された。本知見は、