がん記事一覧

FDAが切除不能または転移メラノーマにニボ+レラトリマブの配合剤を承認の画像

FDAが切除不能または転移メラノーマにニボ+レラトリマブの配合剤を承認

2022年3月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能または転移メラノーマ(悪性黒色腫)の成人および12歳以上の小児患者を対象に、ニボルマブ(販売名:オプジーボ)とレラトリマブの固定用量配合剤(販売名:Opdualag、Bristol
小児がん経験者の妊娠に関する朗報と注意点の画像

小児がん経験者の妊娠に関する朗報と注意点

≪記事の概要はこちら≫ まず朗報――小児がん経験者が成人後に妊娠した場合、がんの病歴のない人と同様に健康な子どもを出産する傾向にあることが新たな研究により明らかになった。小児がん経験者の子どもたちは先天性疾患や出生時の健康問題のリスクも高く
先端MRIが前立腺がんの進行速度の予測に役立つ可能性の画像

先端MRIが前立腺がんの進行速度の予測に役立つ可能性

がんの中には、増大が速くすぐに転移してしまうがんもあれば、増大が遅く、もし発見されなかったとしても大きな問題にならないがんもある。 どのがんが悪性度が高いのか、または増大が速いのか、そして直ちに治療を行う必要があるのかを判断することは非常に
高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性の画像

高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性

身長の高い成人は身長の低い成人に比べて、大腸がんや悪性化する可能性のある大腸ポリープを発症しやすいとの証拠を追加する新たなメタ解析(複数の独立した研究のデータ調査)をジョンズホプキンス大学医学部研究者が発表した。高身長と大腸がんとの関連は過
FDAが早期肺がんにニボ+プラチナ製剤2剤併用療法による術前療法を承認の画像

FDAが早期肺がんにニボ+プラチナ製剤2剤併用療法による術前療法を承認

2022年3月4日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者に対するネオアジュバント療法(術前薬物療法)として、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、Bristol-Myers Squibb Company社
非小細胞肺がんの初回化学療法へのトリパリマブ追加で無増悪生存期間が延長の画像

非小細胞肺がんの初回化学療法へのトリパリマブ追加で無増悪生存期間が延長

【ASCOの見解】 「本結果から、免疫療法薬と化学療法の併用が、ドライバー変異を持たない未治療の進行非小細胞肺がん患者の生存率を改善することが確認されました」-ASCO肺がんエキスパート  Maximilian Diehn医学博士 CHOI
研究ハイライト2022/2/23:PIK3CA標的療法、骨髄線維症ほかの画像

研究ハイライト2022/2/23:PIK3CA標的療法、骨髄線維症ほか

CopanlisibはPIK3CA変異を有する腫瘍に有効 PIK3CAは、最も高い頻度で変異が生じるがん遺伝子であり、肝臓、乳房、大腸、卵巣、胃、脳、肺など、さまざまながん種で変異が認められている。NCI MATCH試験の一環として、Sen
FDAが切除不能/転移ぶどう膜メラノーマに対し初のTCR-T細胞療法としてtebentafuspを承認の画像

FDAが切除不能/転移ぶどう膜メラノーマに対し初のTCR-T細胞療法としてtebentafuspを承認

2022年1月25日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能または転移性のぶどう膜メラノーマのHLA-A*02:01陽性の成人患者に対して、gp100ペプチド-HLA指向性CD3 T細胞エンゲージャーの二重特異性薬剤tebentafusp(
ESMO専門家の合意声明: 腫瘍学領域で実践的なガイダンスを提供する新リソースの画像

ESMO専門家の合意声明: 腫瘍学領域で実践的なガイダンスを提供する新リソース

ESMO Annals of Oncology誌プレスリリース ESMO(腫瘍内科の代表的専門組織)は、現在のエビデンスでは臨床的な意思決定に十分な情報を提供できないためにガイドラインの対象外であるがん診療の領域において、医師を導くための新
米国では乳がんの7人に1人が過剰診断の可能性の画像

米国では乳がんの7人に1人が過剰診断の可能性

マンモグラフィ検診で検出された乳がんのおよそ7例に1例は過剰診断であることが、デュークがん研究所の研究で明らかになった。この研究は、米国の現代スクリーニング技術による乳がん過剰診断リスクの解明を目的としていた。 同研究は、2月28日にAnn
星細胞腫サバイバーと介護者の旅路の画像

星細胞腫サバイバーと介護者の旅路

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。    ◆─────────────────◆ 退形成性星細胞腫サバイバーのJCジェイシーと妻のルアンが、人
FDAが再発/難治性多発性骨髄腫にciltacabtagene autoleucelを承認の画像

FDAが再発/難治性多発性骨髄腫にciltacabtagene autoleucelを承認

2022年2月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、プロテアソーム阻害剤(PI)、免疫調節剤(IMiD)、抗CD38モノクローナル抗体を含む4種類以上の治療歴を有する再発/難治性多発性骨髄腫の成人患者の治療にciltacabtagene a
前立腺がん生涯死亡リスクを層別化する”遺伝的リスクスコア”の画像

前立腺がん生涯死亡リスクを層別化する”遺伝的リスクスコア”

【ASCOの見解】 「現在の前立腺がん検診の推奨は家族歴および人種・民族に基づいており、これらの因子では個々の前立腺がん発症リスクまたは死亡リスクを十分に把握できていません。この新たな研究は、広範囲に及ぶ遺伝的リスクスコアが、転移性前立腺が
エンハーツ、HER2低発現乳がんでも試験成功の画像

エンハーツ、HER2低発現乳がんでも試験成功

・エンハーツは臨床試験で生存期間を延長させ腫瘍増殖を遅延させた ・HER2低発現乳がんにおける初の試験結果 ・エンハーツは細胞傷害性化学物質と結合した抗体医薬品 ・アストラゼネカ社は適応拡大の審査に向けて規制当局と協議 がん治療薬であるエン
NCI研究室ツアーの画像

NCI研究室ツアー

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。   ◆─────────────────◆ 米国国立がん研究所(NCI)がん疫学・遺伝学部門のトランスレー
HER2陽性乳がん脳転移にピロチニブ+カペシタビン併用は有望の画像

HER2陽性乳がん脳転移にピロチニブ+カペシタビン併用は有望

脳転移を有するHER2(ERBB2)陽性乳がん女性を対象とした第2相試験で、ピロチニブとカペシタビン併用療法により頭蓋内奏効がもたらされた。 ピロチニブとカペシタビンの併用は、「奏効は妥当で副作用は最小限であることから、HER2陽性乳がん脳
ぺムブロリズマブは進行子宮内膜がんに有望の画像

ぺムブロリズマブは進行子宮内膜がんに有望

現在、複数のがん種に対する治療薬として米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けているがん免疫チェックポイント阻害薬は、悪性度の高い子宮内膜がん(子宮体がん)にも有効であることが、オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病
KRAS阻害薬ソトラシブが一部の進行膵臓がん患者に有望の画像

KRAS阻害薬ソトラシブが一部の進行膵臓がん患者に有望

ASCO専門家の見解 「膵臓がんは治療が最も困難ながんの1つであり、KRAS変異については最近まで "創薬不可能 "と考えられてきました。今回発表されたデータでは、ソトラシブ(販売名:ルマケラス)が将来、治療抵抗性のKRASG12C膵臓がん
がん治療におけるバイオシミラーは先行バイオ医薬品と同等の有効性と費用対効果の画像

がん治療におけるバイオシミラーは先行バイオ医薬品と同等の有効性と費用対効果

バイオシミラー抗がん薬は、その先行バイオ医薬品と同様に安全で有効とみられ、コストもかなり低いことが系統的レビューとメタ解析により報告された。 「広く使われている3つのがんバイオ医薬品ベバシズマブ(販売名:アバスチン)、トラスツズマブ(販売名
オンコタイプDX 保険承認に向けて~後編~の画像

オンコタイプDX 保険承認に向けて~後編~

『海外がん医療情報リファレンス』は、信頼性の高い、がんの最新情報配信サイトです。ボランティア翻訳者、監修者により運営されています。 本動画は、2021年10月24日にJAMTがんセミナーにて収録されたものです。 ▶講師:尾崎 由記範先生(乳
ASCO泌尿生殖器がんシンポジウム2022:ダナファーバーがん研究所の発表の画像

ASCO泌尿生殖器がんシンポジウム2022:ダナファーバーがん研究所の発表

2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)泌尿生殖器(GU)がんシンポジウムにおいてダナファーバーがん研究所が重要な研究成果を発表する。このシンポジウムは、サンフランシスコを会場に2月17~19日にバーチャル形式および現地開催で実施される。AS
アスピリン服用による乳がん再発予防効果はないの画像

アスピリン服用による乳がん再発予防効果はない

ASCOの見解 「今回のデータから明らかになったのは、ER+またはトリプルネガティブ乳がん患者にとって、アスピリンはがん再発リスクを下げる手段となる可能性が低いということです。しかしながら、他の理由でアスピリンを服用する必要がある場合は、乳
研究ハイライト2022/2/9:非小細胞肺がん、急性骨髄性白血病の画像

研究ハイライト2022/2/9:非小細胞肺がん、急性骨髄性白血病

新しい培養法により非小細胞肺がん治療の腫瘍浸潤リンパ球拡大が改善 免疫チェックポイント阻害薬は非小細胞肺がん(NSCLC)の治療を一変させたが、患者の多くが治療に反応を示さない、または病気が再発する。そのため、研究者たちは、腫瘍浸潤リンパ球
イマチニブ治療後GISTに対するリプレチニブはスニチニブと同等の効果で副作用が少ないの画像

イマチニブ治療後GISTに対するリプレチニブはスニチニブと同等の効果で副作用が少ない

ASCOエキスパートの見解 「この大規模な第3相臨床試験では、イマチニブによる治療で増悪した消化管間質腫瘍に対して、スニチニブと比較してリプレチニブの優越性は認められませんでした。リプレチニブでは、高血圧、手足皮膚反応、好中球減少の発生率が