2025年の記事一覧

2025年の記事一覧

米国保健福祉省(HHS)がmRNAワクチンの開発停止を発表の画像

米国保健福祉省(HHS)がmRNAワクチンの開発停止を発表

生物医学先端研究開発局(BARDA)および mRNAワクチンに関する発表 (2025/08/06)
HHS(米国保健福祉省)は本日、ケネディ長官のリーダーシップの下、BARDA(生物医学...
高リスク前立腺がんの治療ー放射線か手術かの画像

高リスク前立腺がんの治療ー放射線か手術か

新規に診断された高リスク前立腺がんに対して、根治的前立腺全摘除術と放射線治療+アンドロゲン除去療法(ADT)のどちらがより有効か長らく議論されてきた。

今回報告された研究ではその疑問を明...
米国保健福祉省(HHS)、BARDA管轄下のmRNAワクチン開発を段階的に終了への画像

米国保健福祉省(HHS)、BARDA管轄下のmRNAワクチン開発を段階的に終了へ

2025年8月5日、米国保健福祉省(HHS)は生物医学先端研究開発局(BARDA)管轄下のメッセンジャ-RNA(mRNA)ワクチン開発事業の段階的縮小による調整の開始を発表した。これに...
米国が世界保健機関(WHO)を脱退の画像

米国が世界保健機関(WHO)を脱退

Youtube動画「WHO 国際保健規則(IHR)に関する発表」(2025年7月18日)Youtube動画 「WHO 国際保健規則(IHR)に関する発表」(2025年7月18日...
米FDAが1歳以上の神経線維腫症1型小児患者にセルメチニブを承認の画像

米FDAが1歳以上の神経線維腫症1型小児患者にセルメチニブを承認

2025年9月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、症状があり手術不能な叢状神経線維腫(PN)を伴う1歳以上の神経線維腫症1型(NF1)小児患者を対象に、セルメチニブ(販売名:KOSE...
米FDAが非筋層浸潤性膀胱がんにゲムシタビン膀胱内注入システムを承認の画像

米FDAが非筋層浸潤性膀胱がんにゲムシタビン膀胱内注入システムを承認

2025年9月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、乳頭状腫瘍の有無を問わず上皮内がん(CIS)を有するカルメット・ゲラン棹菌(BCG)不応非筋層浸潤性膀胱がん(NMIBC)の成人患者を...
Treosulfan[トレオスルファン]の画像

Treosulfan[トレオスルファン]

トレオスルファンは、以下の治療に承認されています。
・トレオスルファンは、以下の条件を満たす成人および1歳以上の小児において、ドナー血幹細胞移植前にリン酸フルダラビンと併用することが承認されています。
 急性骨髄性白血病
 骨髄異形成症候群
乳がん患者の減量試験から1年後の効果の画像

乳がん患者の減量試験から1年後の効果

ダナ・ファーバーがん研究所の研究者による新たな報告によると、遠隔減量介入プログラムに参加した乳がん患者は1年後にベースラインから平均4.7%の体重減少を達成した一方で、教育のみの対照群...
小細胞肺がんにサイクリンを直接阻害する新たながん治療戦略の画像

小細胞肺がんにサイクリンを直接阻害する新たながん治療戦略

ダナファーバーがん研究所の研究者達は、サイクリンを直接阻害する新たな薬剤(direct cyclin inhibitor)について、その作用機序と前臨床試験での有効性において、さまざま...
CAR-NK細胞療法を強化するための重要な標的を特定する新たなツールの画像

CAR-NK細胞療法を強化するための重要な標的を特定する新たなツール

● 研究者らは、ヒト初代培養ナチュラルキラー(NK)細胞向けとして、全ゲノムを対象とした初のCRISPRスクリーニングツールを開発した。
● 本研究により、キメラ抗原受容体(CAR)NK...
Datopotamab Deruxtecan-dlnk[ダトポタマブ デルクステカン-dlnk]の画像

Datopotamab Deruxtecan-dlnk[ダトポタマブ デルクステカン-dlnk]

ダトポタマブ デルクステカン-dlnkは、以下の治療に承認されています。
・ホルモン受容体陽性(HR+)かつHER2陰性(HER2-)の乳がん。転移したがん、または手術で切除できないがんに対し、ホルモン療法と化学療法を受けた成人患者に用いられます
多発性骨髄腫の画期的な血液検査をダナファーバーがん研究所が発表の画像

多発性骨髄腫の画期的な血液検査をダナファーバーがん研究所が発表

ダナファーバーがん研究所の研究者らは、多発性骨髄腫(MM)およびその前駆状態の診断と監視を一変させる可能性のある血液検査を開発した。新たな検査方法であるSWIFT-seqは、シングルセ...
小児のFGFR変異陽性神経膠腫に承認済み標的療法が有望の画像

小児のFGFR変異陽性神経膠腫に承認済み標的療法が有望

本試験の結果は、すでに承認されている分子標的治療薬が、FGFR遺伝子変異陽性神経膠腫小児患者にとって有益である可能性を示している。

小児脳腫瘍の中で最も多い神経膠腫の小児患者の8.9%が...
タモキシフェンが子宮体がんリスクを高める機序の解明の画像

タモキシフェンが子宮体がんリスクを高める機序の解明

1970年代の導入以来、タモキシフェンはエストロゲン受容体陽性乳がん患者の生存率を大幅に改善してきた。しかしこの生存期間延長という利点と並行して、タモキシフェンは、まれではあるが子宮体...
石油由来の食品用着色料廃止に向けた、業界の取り組み実施状況の画像

石油由来の食品用着色料廃止に向けた、業界の取り組み実施状況

2025年4月22日、米国保健社会福祉省(HHS)と米国食品医薬品局(FDA)は、石油由来の食品用着色料(合成着色料)を米国の食品供給から段階的に排除する大胆な国家的取り組みを発表した...
石油由来の合成着色料を段階的に廃止ー米FDAとHHSが発表の画像

石油由来の合成着色料を段階的に廃止ー米FDAとHHSが発表

2025年4月22日
米国保健福祉省(HHS)と米国食品医薬品局(FDA)は、米国国内の食品供給から石油由来の合成着色料を段階的に廃止するための新たな施策を発表した。これは、「アメリカを...
鼻がんの腫瘍発生をヒトパピローマウイルスが促進の画像

鼻がんの腫瘍発生をヒトパピローマウイルスが促進

ジョンズ・ホプキンズ大学医学部とジョンズ・ホプキンズ・キンメルがんセンターの研究者による新たな包括的研究によると、ヒトパピローマウイルス(HPV)は、一部の希少な副鼻腔扁平上皮がん(S...
Nivolumab and Hyaluronidase-nvhy[ニボルマブとヒアルロニダーゼ-nvhy]の画像

Nivolumab and Hyaluronidase-nvhy[ニボルマブとヒアルロニダーゼ-nvhy]

ニボルマブ and ヒアルロニダーゼ-nvhyは、以下の治療に承認されています。
・大腸がん。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-NVHYは、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる治療後に進行した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機構欠損(dMMR)がんが他の部位に転移したケースの単独療法として使用されます。ニボルマブandイピリムマブによる治療後に使用される場合があります。
・食道がんまたは食道胃接合部がん。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyは、以下の場合に使用されます。
化学療法と放射線療法の併用で治療され、その後手術でがんを完全に切除した食道がんまたは胃食道接合部がんにおいて、切除された腫瘍やリンパ節にがん細胞が検出された場合
手術で切除できない食道扁平上皮がん、またはフルオロピリミジンとプラチナ系化学療法による治療後に転移または再発した食道扁平上皮がん。
・手術で切除できない食道扁平上皮がん、または他の部位に転移した食道扁平上皮がん。最初の治療としてフルオロピリミジンとプラチナ系化学療法と併用して投与されます。
・胃がん、胃食道接合部がん、または転移した食道腺がん。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyは、フルオロピリミジンとプラチナ系化学療法と併用されます¹。
・ソラフェニブトシル酸塩で治療された肝細胞がん患者で、ニボルマブとイピリムマブによる治療後に使用されます。
・メラノーマ。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyは、以下の場合に使用されます。
転移したがんまたは手術で切除できないがん
転移したがんまたは手術で切除できないがんであり、イピリムマブとニボルマブで治療を受けた場合
手術で完全に切除されたメラノーマの以下のステージの患者における補助療法:ステージIIB、IIC、IIIA、IIIB、IIIC、IIID、またはIVのメラノーマ
・非小細胞肺がん。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyは、以下の場合に使用されます。
早期段階のがんに対する手術前のプラチナ系化学療法と併用
早期段階のがんで、EGFRまたはALK遺伝子の異常がない場合、手術前のプラチナ系化学療法と併用し、手術後は単独で使用
プラチナ系化学療法中にまたは後に進行した、他の部位に転移したがんに対する単独療法。EGFRまたはALK遺伝子に異常があるがん患者は、これらの遺伝子変異に対するFDA承認療法後の治療で病状が悪化した場合のみ、ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyを投与します。
・進行性腎細胞がん(腎がんの1種)。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyは、以下の場合に使用されます。
血管新生阻害剤療法を既に受けた患者
カボザンチニブリンゴ酸塩を最初の治療として受けた患者
イピリムマブとニボルマブによる治療を既に受けた一部の患者における初回治療として
・頭頸部扁平上皮がん(他の部位に転移したがんまたはプラチナ系化学療法中または後に再発し悪化したがん)
・尿路上皮がん(膀胱や尿路のがんの一種)。ニボルマブandヒアルロニダーゼ-nvhyは、以下の場合に使用されます。
手術で切除できないがんまたは他の部位に転移したがんに対する初回治療として、シスプラチンとゲムシタビンを併用して
再発リスクの高いがんを切除した後の手術後治療として
プラチナ系化学療法で治療されたが、効果がなかった、効果がなくなった、またはがんが悪化した転移がんに対して
一般的なCTスキャンが年間がん発症数の5%の原因となる可能性(米国)の画像

一般的なCTスキャンが年間がん発症数の5%の原因となる可能性(米国)

画像診断に用いる放射線が肺がん、乳がんなど、将来のがんにつながる可能性。乳児ではそのリスクは10倍。コンピュータ断層撮影(CT)スキャンは、年間がん発症総数の5%の原因となる可...
がん関連神経傷害は慢性炎症と免疫療法抵抗性をもたらすの画像

がん関連神経傷害は慢性炎症と免疫療法抵抗性をもたらす

がん細胞が神経鞘を破壊し、神経損傷と慢性炎症を引き起こすことが判明した。これらの神経傷害が免疫力の疲弊と免疫療法抵抗性を引き起こす。がんが誘発する神経傷害経路を標的とすることで、抵抗性...
【JAMT Café 公開】オランダと学ぶAYAケアのかたちの画像

【JAMT Café 公開】オランダと学ぶAYAケアのかたち

5月に開催された「第7回 AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会」(5月24日・25日、於 聖路加国際大学)の明治安田総合研究所共催ランチョンセミナーに登壇されたシモーネ・ハネバ...
オランダと学ぶAYAケアのかたち【JAMT Café 】の画像

オランダと学ぶAYAケアのかたち【JAMT Café 】

オランダにおけるAYA支援の取り組み インタビュー動画https://youtu.be/CR_oLrynseE5月24日・25日に聖路加国際大学で開催された「第7回 AYA...
メラノーマでがんワクチンNeoVaxが強力な免疫応答をもたらすの画像

メラノーマでがんワクチンNeoVaxが強力な免疫応答をもたらす

ダナファーバーの研究者らは、個別化がんワクチンNeoVaxの新たな製剤と投与方法を設計し、メラノーマ(悪性黒色腫)患者において強力なワクチン特異的免疫応答を観察した。
 
ダナファーバーが...
米FDAがびまん性正中線神経膠腫にドルダビプロンを迅速承認の画像

米FDAがびまん性正中線神経膠腫にドルダビプロンを迅速承認

2025年8月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、H3 K27M変異を有するびまん性正中線神経膠腫の成人および1歳以上の小児のうち、治療後に病勢が進行した患者を対象に、プロテアーゼ活性...