消化器がん

HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でないの画像

HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でない

HER2の過剰発現がみられる食道がん患者では、術前化学放射線療法にトラスツズマブを加えても効果がみられないことが第3相試験で明らかにされた。 HER2陽性の食道胃がんは「HER2陽性の乳がんと同じ動きをすることはないし、乳がんに効く薬剤が、
切除可能な肝臓がんに術前セミプリマブ(PD-1阻害薬)は有望の画像

切除可能な肝臓がんに術前セミプリマブ(PD-1阻害薬)は有望

PD-1阻害薬セミプリマブ(cemiplimab、販売名:Libtayo)術前投与は現在進行中の第2相試験において、切除可能な肝細胞がん(HCC)患者の3分の1に病理学的奏効をもたらした。 「この試験では、術前におよそ3週間治療を実施したに
ASCO消化器がんシンポジウム2022ハイライト:胆道がん、肝細胞がんに対する免疫療法薬の画像

ASCO消化器がんシンポジウム2022ハイライト:胆道がん、肝細胞がんに対する免疫療法薬

米国臨床腫瘍学会(ASCO)消化器がんシンポジウム2022の公式プレスプログラムでは、胆道がんおよび肝細胞がん患者を対象にした免疫療法薬の併用療法に関する知見が注目される。プレスプログラムで紹介される研究は、シンポジウムで発表される650本
免疫チェックポイント阻害薬が切除不能な肝がんに対する最良の標準治療となる可能性の画像

免疫チェックポイント阻害薬が切除不能な肝がんに対する最良の標準治療となる可能性

切除不能な肝細胞がん(HCC)の患者において、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、標準治療と比較して優れた有効性と安全性を示したとするメタ解析が行われた。 「免疫チェックポイント阻害薬は、標準治療と比較して全生存期間、無増悪生存期間、全
局所進行胃がんの病期判定にはPETではなく腹腔鏡検査が有用の画像

局所進行胃がんの病期判定にはPETではなく腹腔鏡検査が有用

局所進行前立腺がん患者の病期判定には、腹腔鏡検査が有益であると思われるが、PET/CT検査(18Fフルオロデキシグルコース陽電子放射断層/コンピュータ―断層複合撮影)は有益ではない、と研究者らは述べている。 「進行がん患者全員に診療でのPE
東アジア人の進行胃がんへのラムシルマブ併用、生存延長に達せずもPFSを改善の画像

東アジア人の進行胃がんへのラムシルマブ併用、生存延長に達せずもPFSを改善

東アジア人の進行胃がん患者に対する二次治療としてパクリタキセルにラムシルマブを追加投与することにより、無増悪生存期間(PFS)が延長されることがRAINBOW-Asia試験で示された。 しかし、ラムシルマブ(販売名:Cyramza[サイラム
前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが大幅に低減の画像

前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが大幅に低減

治療の高い成功率により、米国の画期的な臨床試験が早期終了に HIV感染者の肛門がんは、その前がん病変を治療することで本格的ながんに進行するリスクを大幅に低減可能であることが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者らが実施し
術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連の画像

術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連

術前化学放射線療法の奏効が不良な局所進行直腸がん患者に対する手術は遅延するべきではないことが、レトロスペクティブ研究で示唆された。 「今回の結果は実に意外でした」、とカリアリ大学(イタリア)のAngelo Restivo博士はロイター・ヘル
術前運動で肝臓を保護できる可能性の画像

術前運動で肝臓を保護できる可能性

世界の多くの医療機関では、患者の手術結果を改善させるために、術前運動療法を指示している。オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC - James)、オハイオ州立大学ウ
ペルツズマブとトラスツズマブ併用はHER2陽性胆道がんに有望の画像

ペルツズマブとトラスツズマブ併用はHER2陽性胆道がんに有望

ペルツズマブ(販売名:パージェタ)とトラスツズマブ(販売名:ハーセプチン)による二剤併用抗HER2療法は、一部のHER2陽性進行性胆道がん患者で忍容性が高く有望な結果が得られることが、MyPathway試験のデータ解析により明らかとなった。
カボザンチニブ+ニボルマブ併用で進行肝臓がんの手術が可能にの画像

カボザンチニブ+ニボルマブ併用で進行肝臓がんの手術が可能に

薬剤併用療法によって、通常は手術の対象とならない一部の肝臓がん患者に根治手術を行える可能性がある。 キナーゼ阻害薬のカボザンチニブ(販売名:カボメティクス)と免疫療法薬のニボルマブ(販売名:オプジーボ)を併用することで、通常は手術の対象とな
若年性大腸がんにさらなる積極的治療は不要の画像

若年性大腸がんにさらなる積極的治療は不要

49歳以前に発症した大腸がんは、50歳以降に発症した大腸がんと臨床的にも生物学的にも類似していることが、若年性大腸がんと平均的な発症年齢の大腸がんを比較した最大かつ最も包括的な評価により明らかになった。 したがって「大腸がん診断時の年齢のみ
FDAが進行または転移胆管がんにイボシデニブを承認の画像

FDAが進行または転移胆管がんにイボシデニブを承認

2021年8月25日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAにより承認された検査でイソクエン酸デヒドロゲナーゼ1(IDH1)変異が検出された、治療歴のある局所進行または転移胆管がんの成人患者に対して、イボシデニブ(販売名:Tibsovo、Se
ビタミンDが若年性大腸がんを予防する可能性の画像

ビタミンDが若年性大腸がんを予防する可能性

ビタミンDを主に食事で多く摂取することが、若年性大腸がんや前がん性大腸ポリープの発症を予防する可能性がある。このような関連性が初めて研究で明らかになった。 この研究はダナファーバーがん研究所、ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院などの
初の進行胆管がん治療薬としてペミガチニブが英国で承認の画像

初の進行胆管がん治療薬としてペミガチニブが英国で承認

ペミガチニブ[販売名:Pemazyre(日本での販売名:ペマジール)]は、初回化学療法後に進行または転移した希少タイプの胆管がんの患者に対して、今後選択肢の一つとなるであろう。 英国国立医療技術評価機構(NICE)は、FGFR2と呼ばれる分
糖尿病の診断が膵臓がんの早期発見に役立つ可能性の画像

糖尿病の診断が膵臓がんの早期発見に役立つ可能性

54歳のBob Aronsonは、息子のTomいわく「非常に健康」だった。 「だから年に一度の眼科の定期検査で、医師から糖尿病の疑いがあると言われた時には、誰もが驚きました」とTomは振り返る。 糖尿病と診断されたBobは通常の日常生活に戻
赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性の画像

赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性

赤肉摂取と大腸がん発症との間にメカニズム上の関連性があることが研究で明らかに (*サイト注:赤肉とは、牛・豚・羊などの肉。鳥肉は含まない。脂肪に対する赤身肉とは異なります。) DNA損傷を示す遺伝子変異は、赤肉の多量摂取および大腸がん患者の
生体肝移植は肝がん患者の延命につながる可能性の画像

生体肝移植は肝がん患者の延命につながる可能性

生体肝移植ドナー候補者の存在により、移植待機中の肝がん患者の死亡者数が減少する可能性があると研究者らは示唆した。 「肝細胞がんのいわゆる治癒的切除を受ける患者は非常に多いですが、3年後の再発率は約60%です。肝切除患者の大半は、生体肝移植に
抗生物質の使用と大腸がん増加との関連性が示されるの画像

抗生物質の使用と大腸がん増加との関連性が示される

抗生物質を必要以上に使用しないことが医師と患者に求められている。抗生物質の使用により特に50歳未満の患者に大腸(結腸)がんのリスクが増す可能性が新たなデータにより明らかになったからである(1)。抗生物質の世界消費量が2000年から2015年
Apatinibは進行肝臓がんの中国人患者の生存期間を延長の画像

Apatinibは進行肝臓がんの中国人患者の生存期間を延長

Apatinib[アパチニブ]は前治療の後に進行した肝細胞がんの患者の全生存期間と無増悪生存期間の両方を延長することが、中国で新たに行われたランダム化比較試験により明らかとなった。 また、進行までの期間や客観的奏効を得た患者の割合など、すべ
ニボ+化学療法またはニボ+イピ併用療法が進行食道扁平上皮がんの全生存期間を改善の画像

ニボ+化学療法またはニボ+イピ併用療法が進行食道扁平上皮がんの全生存期間を改善

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「進行食道がん患者さんは現在、治療選択肢がほとんどありませんが、その一部の患者さんはこれから免疫療法の恩恵を得ることになります。ニボルマブとイピリムマブの免疫療法薬2剤による併用療法は、化学療法を使用しな
遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性の画像

遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性

遺伝性がん症候群を有する大腸がん患者の最大38.6%(リンチ症候群患者6.3%を含む)は、現在の一般的な腫瘍スクリーニング法ではその病態が見逃された可能性があり、そして大腸がん患者の7.1%以上は、特定可能な遺伝性の遺伝子変異を有している。
トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望の画像

トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望

抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカンが、標準治療抵抗性のHER2陽性の切除不能な大腸がんを対象とした非盲検第2相試験において、「有望かつ持続的な効果」を示した。 HER2増幅は大腸がんの2~3%に認められるが、現在までのところ
FDAがFGFR2融合遺伝子陽性切除不能胆管がんにインフィグラチニブを承認の画像

FDAがFGFR2融合遺伝子陽性切除不能胆管がんにインフィグラチニブを承認

2021年5月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、治療歴のある切除不能局所進行性または転移胆管がんを有し、FDA承認検査によって検出された線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)融合遺伝子陽性または他の遺伝子再構成を有する成人を対象に、キ