消化器がん

FDAが肝細胞がんの2次治療にニボ+イピ併用を承認の画像

FDAが肝細胞がんの2次治療にニボ+イピ併用を承認

2020年3月10日、米食品医薬品局(FDA)がソラフェニブによる治療歴がある肝細胞がん(HCC)患者を対象にニボルマブとイピリムマブ(販売名:オプジーボおよびヤーボイ、Bristol-Myers Squibb社)の併用療法を迅速承認した。
小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態の画像

小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態

ダナファーバーがん研究所の研究者たちは、遺伝的な関連が無いにもかかわらずポリープと呼ばれる多数の大腸腫瘍が小児がんサバイバーに発症するという最近発見された病態について、新たな詳細を本日オンラインの論文で発表する。 この治療関連ポリポーシスと
低所得および低学歴地域の若年大腸がん患者は死亡リスクが高いの画像

低所得および低学歴地域の若年大腸がん患者は死亡リスクが高い

ASCOの見解 「私たちは、近年若年成人の大腸がんの発生が増加しているという、懸念される動向を確認しました。居住地が若年成人の大腸がんの予後に大きな影響を及ぼしているという本研究の知見と併せて、この問題には大いに注目する必要があります。住む
ASCOのTAPUR試験の新データ発表:消化器がんシンポジウム2020の画像

ASCOのTAPUR試験の新データ発表:消化器がんシンポジウム2020

Targeted Agent and Profiling Utilization Registry(TAPUR)試験コホートにおける、進行大腸がん患者でのさまざまな分子標的薬に関する肯定的な結果は、2020年1月23日から25日にカリフォル
大腸がん検診ってどんなもの?の画像

大腸がん検診ってどんなもの?

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 50歳以上の人は皆さん大腸がん検診を受けるべきです。大腸がんによる
進行胆管がんのFGFR+mTOR標的治療が研究で示唆されるの画像

進行胆管がんのFGFR+mTOR標的治療が研究で示唆される

胆管がんというまれで致死的ながんの患者において、有望な分子標的薬に対する耐性がどのように発現するかを示した新たな研究が、オハイオ州立大学総合がんセンターの アーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロベ研究所(OSUCCC –
FDAがgBRCA変異および転移を有する膵臓腺がんにオラパリブを承認の画像

FDAがgBRCA変異および転移を有する膵臓腺がんにオラパリブを承認

2019年12月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、成人患者の維持療法にオラパリブ(販売名:LYNPARZA[リムパーザ]、AstraZeneca Pharmaceuticals LP社)を承認した。対象は転移を有する膵臓腺がん患者で、F
膵がん患者に対する遺伝子検査の義務化で多くの変異が発見の画像

膵がん患者に対する遺伝子検査の義務化で多くの変異が発見

ダナファーバーがん研究所主導の新しい研究によると、消化器腫瘍専門医らが体系的な遺伝子スクリーニング+カウンセリングを実施したところ、膵臓がん患者で多くの遺伝子変異が発見された。 ダナファーバーがん研究所の消化器腫瘍専門医らが用いたのは、遺伝
クラス3・BRAF変異陽性大腸がんに抗EGFR療法が有効の画像

クラス3・BRAF変異陽性大腸がんに抗EGFR療法が有効

V600ではないBRAF遺伝子変異のうち、クラス3  BRAF変異と呼ばれる変異を有する遠隔転移のある大腸がん患者では、EGFR阻害薬が奏効する可能性が高いとの研究結果が、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Resea
膵臓がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2019年8月更新 最新版]の画像

膵臓がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2019年8月更新 最新版]

膵臓がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2019年8月更新 最新版] 対象:成人 推奨グレード(詳細は、推奨グレードの定義参照):D(推奨しない) 推奨内容:米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、無症状の成人に対する膵臓がん検診実施
アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICEの画像

アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICE

リンチ症候群患者がアスピリンを2年以上毎日服用すると、大腸がんのリスクが減少する可能性があるとする新ガイダンス草案が、英国国立医療技術評価機構(NICE)から提出された。 遺伝性疾患であるリンチ症候群の患者は、さまざまながんを発症するリスク
IL-6経路阻害は肝がん免疫療法を増強する可能性の画像

IL-6経路阻害は肝がん免疫療法を増強する可能性

IL-6経路の阻害により免疫療法薬の持続期間が延長し、副作用が軽減する可能性 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターでの研究で、がんに関連する細胞経路が発見された。これにより、肝がんで最もよくみられる種類である肝細胞がん患者の一部では
運動は進行大腸がん患者に有益の画像

運動は進行大腸がん患者に有益

・転移のある進行大腸がん患者の生存と身体活動との関連性を探る初の研究 ・低強度の運動でも無増悪生存期間が改善 化学療法を受けている転移を有する大腸がん患者で、中強度の運動を行っている場合、疾患の進行が遅く治療による重度の副作用が少ない傾向に
大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性の画像

大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性

多くの大腸がんは、原発巣の腫瘍が現行の検査で検出可能になるよりずっと前の段階で、原発巣から他の部位に広がっている可能性があると、新しい研究結果が示唆した。 ほとんどのがん研究者は、腫瘍の広がり(転移)が、典型的には病気の後の段階で起こると想
FDAが進行食道扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認の画像

FDAが進行食道扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認

2019年7月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAが承認した検査で確認しPD-L1(CPS[Combined Positive Score]≧10)の発現が認められた再発、局所進行または転移のみられる食道扁平上皮がん(ESCC)患者
BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善の画像

BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善

第3相臨床試験の結果により、15%の結腸直腸がん患者の標準治療が変わるかもしれない MD Anderson ニュースリリース アブストラクト:LBA-006 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによって実施されたBEACO
遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光の画像

遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光

大腸がんの遺伝子研究とタンパク質研究を合わせた知見により、新しい治療戦略を導く可能性がある新たな大腸がんの特徴を発見した。  遺伝子研究とタンパク質研究を統合した研究はプロテオゲノミクスと呼ばれ、遺伝子のみの研究では得られないことを生物学的
ペムブロリズマブによる初回治療は、進行胃/胃食道接合部がんの標準化学療法の代替として有望の画像

ペムブロリズマブによる初回治療は、進行胃/胃食道接合部がんの標準化学療法の代替として有望

ASCOの見解 「化学療法は長年にわたりわれわれの唯一の選択肢でした。今回の結果から、より副作用の少ないペムブロリズマブが選択肢となる可能性が示され、また重要なことに、一部の患者ではこの薬剤により生存期間を大きく延ばすことが可能です。これに
大腸がん肝転移に対する腹腔鏡手術後の生存期間は、開腹手術と同等の画像

大腸がん肝転移に対する腹腔鏡手術後の生存期間は、開腹手術と同等

ASCOの見解 「低侵襲な腹腔鏡手術は、患者の合併症が少なく、回復が早いため、多種類の腹部固形がんへの適用が一般的になりつつあります。しかし、肝臓がん手術のような技術的課題の多い手術の場合、がんを克服しての長期生存には依然として懸念がありま
オラパリブ維持療法はBRCA関連の膵臓がんの進行を遅らせるの画像

オラパリブ維持療法はBRCA関連の膵臓がんの進行を遅らせる

ASCOの見解 「本試験の結果が与える影響の全貌を知るのに、われわれは長期的なデータを心待ちにしています。オラパリブがBRCA変異を有する患者の遠隔転移を有する膵臓がんの進行を遅らせていることが一貫して見られるのは、明るい話題です。膵臓がん
膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性の画像

膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性

膵嚢胞に特定の前がん病変を有して手術を受けた成人901人分の医療記録分析が行われ、前がん病変のある嚢胞が致死的な膵臓がんに発展するかをより正確に示す解剖学的「マーカー」のパラメータが刷新された。この研究はジョンズホプキンス医学部とKarol
FDAが肝細胞がんにラムシルマブを承認の画像

FDAが肝細胞がんにラムシルマブを承認

2019年5月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、αフェトプロテイン(AFP)が400 ng/mL以上かつソラフェニブによる治療歴のある肝細胞がん患者を対象に、ラムシルマブ(商品名:CYRAMZA, Eli Lilly and Compa
適量の赤身肉や加工肉を食べる人にも大腸がんのリスクの画像

適量の赤身肉や加工肉を食べる人にも大腸がんのリスク

英国医療サービス(NHS)推奨ガイドライン内で赤身肉(*サイト注:牛豚羊などの肉。鶏肉は含まない)および加工肉を食べる人であっても大腸がんリスクが高まることが、4月17日(水)、International Journal of Epidem
ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるかの画像

ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるか

研究者らは、リンチ症候群(大腸がん、子宮内膜がんなどのがんの発生リスクを高める遺伝性疾患)を有する人々での発がんを予防するワクチンの開発へ第一歩を踏み出した。 リンチ症候群マウスにおいて、がん予防ワクチンが、ワクチンを使用しなかった場合と比