NCI(米国国立がん研究所)

HPVワクチンの1回接種で発がん性感染症を予防できる可能性強まるの画像

HPVワクチンの1回接種で発がん性感染症を予防できる可能性強まる

ケニアでの研究から得られた新たな結果から、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの1回接種は、発がん性HPV型による子宮頸部感染に対する若年女性での予防に極めて有効であることを示す科学的根拠がさらに追加された。 一部のHPVの型は、子宮頸
非筋層浸潤性膀胱がんにBCGの代替療法としてゲムシタビン+ドセタキセル併用が有効の画像

非筋層浸潤性膀胱がんにBCGの代替療法としてゲムシタビン+ドセタキセル併用が有効

米国国立がん研究所(NCI)がん研究ブログ 最も一般的な膀胱がんの治療に使われてきたBCGは、新型コロナウィルス感染症(COVID)の大流行が加速したサプライチェーン危機の遥か前から不足していた。BCGは長期にわたり、高リスクの非筋層浸潤性
紅茶の健康効果を示唆するNCI研究結果の画像

紅茶の健康効果を示唆するNCI研究結果

研究結果 英国の紅茶愛飲者50万人を対象とした前向き研究にて、紅茶の摂取量が多くなるほど死亡リスクがやや低くなることが示された。この研究は、英国で最も親しまれているお茶である紅茶を飲むことによる、死亡率に対する潜在的メリットについて大規模
さまざまな余暇活動が高齢者の死亡リスクを下げる可能性の画像

さまざまな余暇活動が高齢者の死亡リスクを下げる可能性

研究結果 ウォーキング、ジョギング、水泳のラップ(訳注:プールで何往復も泳ぐこと)、テニスなど多くの異なる種類の余暇活動に毎週参加している高齢者は、あらゆる原因による死亡だけでなく、心血管疾患やがんによる死亡リスクも低い可能性があることが、
がん治療戦略として炎症の標的化が浮上の画像

がん治療戦略として炎症の標的化が浮上

1863年、ドイツの病理学者は、がん組織内の白血球を観察した。白血球は人体の炎症反応の一部で、病原微生物などの侵入微生物に対抗し、かつ、損傷組織を治癒するために活性化される。 この観察に基づいて、病理学者Rudolf Virchow氏は、が
肝臓がん患者の肝移植に関する最新エビデンスの画像

肝臓がん患者の肝移植に関する最新エビデンス

肝臓がんの中でも最も多い肝細胞がん(HCC)の患者の一部にとって、治癒のためには肝移植が唯一の望みである。しかし、移植用の臓器が提供される機会は非常に限られている。そのため、ドナー肝臓が入手可能になった場合、医師と公衆衛生の専門家は、誰が最
ペムブロリズマブは進行トリプルネガティブ乳がんの生存を改善の画像

ペムブロリズマブは進行トリプルネガティブ乳がんの生存を改善

免疫療法薬ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の化学療法への追加によって、一部の進行トリプルネガティブ乳がん患者では化学療法単独と比べて生存期間が延長することが、臨床試験の最新結果で示された。 このKEYNOTE-355試験において、腫瘍のPD
米国がんムーンショット計画:ヒトとイヌの比較腫瘍学の画像

米国がんムーンショット計画:ヒトとイヌの比較腫瘍学

  米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ ペンシルバニア大学獣医学部のNicola Mason博士が、P
がんを感染症に見せかけることで、免疫系の腫瘍排除を促進の画像

がんを感染症に見せかけることで、免疫系の腫瘍排除を促進

免疫系はがんに対して強力な打撃を浴びせることができるとはいえ、多くの腫瘍は免疫細胞の働きを失わせたり、妨害したりする手段を見出している。しかし、NCIの研究者らは、がんをウイルス感染症に見せかけることで、免疫細胞を優位に立たせることを可能に
米国がんムーンショット計画:小児がんドライバー遺伝子の解明の画像

米国がんムーンショット計画:小児がんドライバー遺伝子の解明

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆  ダナファーバーがん研究所のKimberly Stegmaier医
免疫チェックポイント阻害薬による皮膚障害は微生物が原因かの画像

免疫チェックポイント阻害薬による皮膚障害は微生物が原因か

免疫チェックポイント阻害薬は免疫療法の一種で、多くのがんの治療を一変させた。しかし、多くの患者にとってこれらの薬剤は、かゆみや痛みを伴う皮膚の発疹など、さまざまな副作用を引き起こす可能性がある。時には、重度の皮膚障害により、投薬を中止するこ
トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現転移性乳がんの生存を改善の画像

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現転移性乳がんの生存を改善

更新 2022年8月5日、米国食品医薬品局(FDA)は、外科的に切除できない、または体内の他の部位に転移しているHER2低発現乳がんの治療薬としてトラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ)を承認した。トラスツズマブ デルクステカンの投与を
特定の遺伝要因のあるCOVID-19患者はインターフェロン治療で軽症化する可能性の画像

特定の遺伝要因のあるCOVID-19患者はインターフェロン治療で軽症化する可能性

研究内容 米国国立衛生研究所(NIH)の一部である米国国立がん研究所(NCI)の研究者らとその共同研究者らは、COVID-19で入院したヨーロッパ系およびアフリカ系の患者は、入院しなかった軽症患者よりもOAS1と呼ばれる遺伝子に特定の遺伝子
小児脳腫瘍の一部には化学療法よりもダブ+トラ標的療法が有効の画像

小児脳腫瘍の一部には化学療法よりもダブ+トラ標的療法が有効

新しい臨床試験の結果によれば、低悪性度グリオーマ(神経膠腫)と呼ばれる脳腫瘍の小児の一部には、新たな標準治療ができるかもしれない。この試験では、安全性に加え、腫瘍を縮小させて進行を抑制する効果について、ダブラフェニブ(タフィンラー)とトラメ
低リスク前立腺がんの監視療法は引き続き増加の画像

低リスク前立腺がんの監視療法は引き続き増加

10年ほど前までは、死亡に至る危険性の低い低リスク前立腺がんと診断された男性の大半が直ちに手術や放射線による治療を受けていた。どちらも低リスク前立腺がんに対する治癒的療法とみなされているが、排尿障害や勃起不全など、深刻で生涯続く副作用を伴う
コンピュータ断層撮影(CTスキャン)とがんの画像

コンピュータ断層撮影(CTスキャン)とがん

2019/08/14 原文更新版 ・コンピュータ断層撮影とは? ・CT検査はどのように行なわれるのか? ・がん診療におけるCTの用途は? ・がん検診でのCTの用途は? ・全身CTとは? ・PET-CTとは? ・CT検査による放射線は有害?
がんサバイバーの心理社会的な健康ニーズへの対応の画像

がんサバイバーの心理社会的な健康ニーズへの対応

がんやがんの治療の影響は、紛れもなくストレスの多いものです。多くの人は順調に回復しますが、がんサバイバーの約25%は、不安やうつ、心理的・社会的(心理社会的)苦痛などの問題を持続的に抱えています。 このインタビューでは、UCLAジョンソン総
前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが低下の画像

前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが低下

HIV感染者を対象とした大規模臨床試験から、肛門の前がん病変である高度扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesions:HSIL)の治療により、肛門がんの発症率が半分以下に減少することが
妊娠中のがん治療―現状と今後の画像

妊娠中のがん治療―現状と今後

2020年の秋、妊娠13週のLeticia Ramos-Mateo氏のもとに、「がんが再発した」という思わしくない知らせが届いた。 彼女は3年前、ホジキンリンパ腫の治療を受けていたが、治療が終了して以来、病気の徴候はみられなかった。しかし3
米国で子宮がん死亡者数増加、黒人女性が最多の画像

米国で子宮がん死亡者数増加、黒人女性が最多

研究結果 米国では子宮がんによる死亡が増加しており、非ヒスパニック系黒人女性で最も多いことが、米国国立衛生研究所の一部門である国立がん研究所(NCI)主導の新たな研究により明らかになった。子宮がんの死亡率の高さは、子宮がんの中でも侵襲性の高
転移性乳がんに対する免疫療法:NCIミニットの画像

転移性乳がんに対する免疫療法:NCIミニット

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ NCIのJames Alexanderが、Steven Rosen
早期肺がんに術前の化学療法とニボルマブの併用が有効の画像

早期肺がんに術前の化学療法とニボルマブの併用が有効

≪研究共著兼監修者注はこちら≫   肺がんが肺の外に広がる前に発見された場合、通常、手術で腫瘍を除去する。残念ながら、がんが早期に発見され手術によって腫瘍がすべて取り除かれたとしても、がんが再発することはよくある。 今回、大規模臨
イボシデニブ+アザシチジン併用は白血病(AML)の新たな選択肢となるかの画像

イボシデニブ+アザシチジン併用は白血病(AML)の新たな選択肢となるか

初回治療として強力化学療法を受けることのできない急性骨髄性白血病(AML)と呼ばれる悪性度の高い血液腫瘍患者の一部にとって新たな選択肢がまもなく加わる可能性がある。 AML患者の約6%から10%はIDH1と呼ばれる遺伝子の変異により病気が誘
精巣がん術後再発を見つける安全な方法の画像

精巣がん術後再発を見つける安全な方法

早期で低リスクの精巣がんの手術を受けた男性は、その後数年間にわたり再発がないかどうかモニターされる。モニターにはCTスキャンによる定期的な画像検査を行うことが多いが、患者は放射線に曝されることになる。 放射線を必要としない別の画像技術である