がん記事一覧

【ASCO2022】世界最大の臨床腫瘍会議で発表される注目の演題の画像

【ASCO2022】世界最大の臨床腫瘍会議で発表される注目の演題

2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会では、世界中から腫瘍学の専門家がシカゴに集結し、患者ケアに影響を与える最新の臨床がん研究について話し合う。希少がんや小児がんに対する治療の進歩、がん患者の格差に関する知見、進行乳がん、進行大腸が
ESMO乳がん学会2022の画像

ESMO乳がん学会2022

世界のがん専門医が集まり、研究の進歩、情報の普及、診療の向上を目的とした年次イベントであるESMO乳がん学会(ESMO Breast Cancer Congress)2022は、今年、革新的な臨床を目指して、トランスレーショナル(橋渡し)研
新たなCOVID-19ワクチン(CoVac-1)はB細胞欠損がん患者を保護する可能性の画像

新たなCOVID-19ワクチン(CoVac-1)はB細胞欠損がん患者を保護する可能性

ペプチド ワクチンはT細胞依存性免疫応答を誘導する 新型コロナウイルスに対する新たなワクチンであるCoVac-1は、多くの白血病患者やリンパ腫患者などのB細胞欠損患者の93%で、T細胞性免疫応答を誘導したことが、4月8~13日に開催されたA
1回のHPVワクチン接種でも子宮頸がん予防に有効 ー 世界保健機関(WHO)の画像

1回のHPVワクチン接種でも子宮頸がん予防に有効 ー 世界保健機関(WHO)

子宮頸がんを予防するには、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの1回の接種で十分であると、世界保健機関(WHO)の専門家グループが述べた。  現在、2回または3回の接種が推奨されているが、先週開催された予防接種に関する会議で専門家の戦略
KRAS阻害薬ソトラシブが非小細胞肺がんに長期的な臨床的有用性をもたらすの画像

KRAS阻害薬ソトラシブが非小細胞肺がんに長期的な臨床的有用性をもたらす

CodeBreaK 100試験の2年追跡調査で、腫瘍への効果持続期間の延長と良好な安全性プロファイルが確認された KRAS G12C阻害薬ソトラシブ(販売名:ルマケラス)を投与した非小細胞肺がん(NSCLC)患者の2年全生存率は32.5%で
バイスペシフィック抗体とNK細胞の複合療法がリンパ腫患者に高率で奏効の画像

バイスペシフィック抗体とNK細胞の複合療法がリンパ腫患者に高率で奏効

MDアンダーソン主導の本試験は、CD30陽性リンパ腫に対してAffimed社のAFM13とNK細胞を用いた初の臨床試験となる 再発および難治性のCD30陽性リンパ腫患者において、臍帯血由来のナチュラルキラー(NK)細胞と、AFM13として知
ASCO CancerLinQとCount Me Inコラボ:がん臨床研究に患者が診療データを共有の画像

ASCO CancerLinQとCount Me Inコラボ:がん臨床研究に患者が診療データを共有

ASCOの CancerLinQとCount Me In(カウント・ミー・イン、「私を参加させて」の意味)は、臨床研究事業の一環として積極的にがん患者を関与させることにより、がん研究者がすべてのがん患者から学べるようにする新たなコラボレーシ
アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用は一部の神経内分泌腫瘍(NET)に有効な可能性の画像

アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用は一部の神経内分泌腫瘍(NET)に有効な可能性

一部の神経内分泌腫瘍(NET)において、ベバシズマブ(販売名:アバスチン)とアテゾリズマブ(販売名:テセントリク)の併用療法が転帰を改善する可能性が非ランダム化試験で示唆された。 「1件の小規模単群試験の結果だけに基づいて診療を変えることは
チスレリズマブ上乗せ化学療法で上咽頭がんの無増悪生存期間が改善の画像

チスレリズマブ上乗せ化学療法で上咽頭がんの無増悪生存期間が改善

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「本試験は、化学療法とチスレリズマブ[tislelizmab]併用で、再発・転移性上咽頭がん患者の生存期間が延長し、併用療法により、このような患者にとって治療の選択肢が増えることを実証しています」  -
特定の遺伝子制御パターンを持つ白血病ではCAR-T療法が効きにくい可能性の画像

特定の遺伝子制御パターンを持つ白血病ではCAR-T療法が効きにくい可能性

CD19標的CAR-T細胞療法による治療開始前からエピゲノム特性は明らか   CD19を標的とするCAR-T療法に反応しなかった患者の急性リンパ性白血病(ALL)細胞には、治療抵抗性を促進する可能性のある遺伝子制御特性があったことが、4月8
米国がん学会(AACR):非小細胞肺がんのデュルバルマブ併用術前療法の画像

米国がん学会(AACR):非小細胞肺がんのデュルバルマブ併用術前療法

単剤療法よりも併用療法を支持する橋渡し研究の知見 アブストラクト番号:CT011 早期非小細胞肺がん(NSCLC)の術前療法において、抗PD-L1モノクローナル抗体のデュルバルマブ(販売名:イミフィンジ)と他の新規薬剤との併用免疫療法はデュ
初のLAG-3標的免疫療法薬OpdualagのFDA承認の画像

初のLAG-3標的免疫療法薬OpdualagのFDA承認

米国食品医薬品局(FDA)は、進行メラノーマ(悪性黒色腫)の治療として免疫療法薬2種の配合剤を承認した。本剤はレラトリマブとニボルマブ(販売名:オプジーボ)の配合剤であり、Opdualagの製品名で発売される。 2剤とも免疫チェックポイント
肺がん術前化学療法+ニボルマブ免疫療法により治療成績が向上の画像

肺がん術前化学療法+ニボルマブ免疫療法により治療成績が向上

≪研究共著兼監修者注はこちら≫  世界のがん死亡原因で第1位の手術可能な非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対し、手術前化学療法(ネオアジュバント)に免疫療法薬のニボルマブ(製品名:オプジーボ)を追加することで、がんの再発または死亡リスクが1
CAR-T細胞が固形がんにて安全で有効と示されるの画像

CAR-T細胞が固形がんにて安全で有効と示される

Cldn6抗原発現がん細胞を標的とするCAR-T細胞療法にmRNAワクチンを組み合わせる 固形がん患者に対する新しいキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子導入T細胞(CAR-T)の単剤投与およびmRNAワクチンとの併用投与を検証する第1/2相臨床
MDA研究ハイライト:米国婦人科腫瘍学会2022(SGO)年次総会特集の画像

MDA研究ハイライト:米国婦人科腫瘍学会2022(SGO)年次総会特集

低侵襲手術を受けた子宮頸がん患者の低い生存率の報告の続報 Pedro Ramirez医師が主導したLACC試験(Laparoscopic Approach to Cervical Cancer)の初期結果から、低侵襲手術は開腹手術に比べて再
大腸内視鏡検査1回と免疫便潜血検査2回、がん発見率はほぼ同等の画像

大腸内視鏡検査1回と免疫便潜血検査2回、がん発見率はほぼ同等

大腸がん検診の結果は、大腸内視鏡検査1回でも、短期間内に2回行なう免疫便潜血検査(FIT)でもほぼ同じであったが、大腸内視鏡検査で右側病変が多く検出されたことが、現在進行中のランダム化試験の予備報告で示された。 「これは、スウェーデンの18
ダロルタミドが転移性前立腺がんの生存期間を延長の画像

ダロルタミドが転移性前立腺がんの生存期間を延長

ダロルタミド(販売名:ニュベクオ)は、大規模臨床試験の結果に基づき、進行前立腺がんと診断された一部の患者に対する標準治療に加えられる可能性がでてきた。 本試験では、体の他の部位に転移したホルモン感受性前立腺がん患者を対象に、ダロルタミド+他
AIは今後さらに洗練された方法で、がん画像診断に役立てられるの画像

AIは今後さらに洗練された方法で、がん画像診断に役立てられる

形状が曖昧な白黒の2つの同一な画像がコンピュータ画面に並んで表示されている。左側の画面では、15年の経験を持つ放射線科医のIsmail Baris Turkbey医師が、不明瞭な形状で浸潤性に増大している前立腺がんと思われる領域の輪郭を描い
CAR-T細胞免疫療法:NCIミニットの画像

CAR-T細胞免疫療法:NCIミニット

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆  CAR-T細胞免疫療法が効きにくい遺伝子特性 「NCIミニット」
がん治療の重い副作用は女性に多いの画像

がん治療の重い副作用は女性に多い

化学療法、標的治療、免疫療法などのがん治療において、女性は男性よりも重篤な副作用を経験する可能性が高いことが、新たな研究で示唆された。 全体として、女性は男性に比べて重篤な副作用のリスクが34%高いことがわかった。この性差は、免疫療法を受け
アベマシクリブ+レトロゾール併用療法がER陽性子宮体がんに有効の画像

アベマシクリブ+レトロゾール併用療法がER陽性子宮体がんに有効

最近の臨床試験の結果から、エストロゲン受容体(ER)陽性の再発あるいは難治性子宮体がん患者の75%で、がん細胞を内外から標的とする併用療法により、腫瘍が縮小または安定化したことが明らかになった。ダナファーバーがん研究所の臨床試験責任者が、3
卵巣がんにPARP阻害薬ニラパリブが第3相試験で有益なデータの画像

卵巣がんにPARP阻害薬ニラパリブが第3相試験で有益なデータ

PARP阻害薬のニラパリブ(販売名:ゼジューラ)を用いた維持療法は、進行上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんと新たに診断された女性を対象としたPRIME試験において、バイオマーカーの状態に関係なく無増悪生存期間(PFS)に統計学的に有意
慢性下肢リンパ浮腫が高齢女性がんサバイバーの身体機能に大きく影響の画像

慢性下肢リンパ浮腫が高齢女性がんサバイバーの身体機能に大きく影響

大腸がん、子宮内膜がん、卵巣がんの高齢女性サバイバーの約3分の1は、下肢の慢性的な腫脹(リンパ浮腫)のために身体活動において生活の質(QOL)を損なうような問題を抱えていることが新たな研究によって明らかになった。今回の研究は、大腸がんサバイ
個別化した血液検査で肺がん再発を予測の画像

個別化した血液検査で肺がん再発を予測

肺がんの治療後に各患者に個別化した血液検査を行うことでがんの再発リスクが高い患者を特定できることをケンブリッジ大学の研究者が示した。 キャンサーリサーチUKケンブリッジ研究所の研究者が用いた個別化血液検査はリキッドバイオプシーの1種であり、