がん記事一覧

トリプルネガティブ乳がんに対する術前免疫療法の有用性に人種差はないの画像

トリプルネガティブ乳がんに対する術前免疫療法の有用性に人種差はない

黒人患者と他人種の患者の治療転帰は同等 トリプルネガティブ乳がん患者に対する、デュルバルマブ(イミフィンジ)と化学療法併用の術前療法の治療転帰は、黒人患者と非黒人患者で同等であったとの第1/2相臨床試験の結果が、米国癌学会(AACR)誌「C
米国民間保険加入がん患者では、支払う遺伝カウンセリングの費用はわずかの画像

米国民間保険加入がん患者では、支払う遺伝カウンセリングの費用はわずか

がんの遺伝カウンセリングは、高精度の医療を実現する現代において、遺伝子検査とがん治療の意思決定を促進するための価値の高いがん医療の一つです。米国で報告された新たな研究で、遺伝カウンセリングの費用は大半が民間保険で 賄われており、患者の負担は
米国がんムーンショット計画:ヒトとイヌの比較腫瘍学の画像

米国がんムーンショット計画:ヒトとイヌの比較腫瘍学

  米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ ペンシルバニア大学獣医学部のNicola Mason博士が、P
がんを感染症に見せかけることで、免疫系の腫瘍排除を促進の画像

がんを感染症に見せかけることで、免疫系の腫瘍排除を促進

免疫系はがんに対して強力な打撃を浴びせることができるとはいえ、多くの腫瘍は免疫細胞の働きを失わせたり、妨害したりする手段を見出している。しかし、NCIの研究者らは、がんをウイルス感染症に見せかけることで、免疫細胞を優位に立たせることを可能に
FDAがHER2低発現乳がんにトラスツズマブ デルクステカンを承認の画像

FDAがHER2低発現乳がんにトラスツズマブ デルクステカンを承認

2022年8月5日、FDA(米国食品医薬品局)は、転移または再発により化学療法を受けたHER2低発現(IHC 1+またはIHC 2+/ISH-)の手術不能または転移性乳がん患者(術後化学療法中または終了後6カ月以内に再発した患者を含む)に対
米国がんムーンショット計画:小児がんドライバー遺伝子の解明の画像

米国がんムーンショット計画:小児がんドライバー遺伝子の解明

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆  ダナファーバーがん研究所のKimberly Stegmaier医
男性ホルモンが、がん免疫療法の新たなターゲットにの画像

男性ホルモンが、がん免疫療法の新たなターゲットに

膀胱がんや肝臓がんなどの非生殖器に由来するがんは、性別によって罹患率、進行度、治療効果、生存率に著しい差があることが分かっている。ほとんどの場合、男性患者の方が予後も治療成績も不良である。この現象は何十年もの間、科学界で謎とされてきた。 本
修正FOLFIRINOX術前療法は、すい臓がんの生存率を改善の画像

修正FOLFIRINOX術前療法は、すい臓がんの生存率を改善

NCI Alliance試験により、FOLFIRINOX療法が望ましい治療法として確立される 切除可能境界膵がん患者を対象とした試験で、修正FOLFIRINOX療法による術前化学療法は、過去のデータよりも相対的に、あるいはFOLFIRINO
FDAが大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療にリソカブタゲン マラルユーセルを承認の画像

FDAが大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療にリソカブタゲン マラルユーセルを承認

2022年6月24日、米国食品医薬品局(FDA)は、lisocabtagene maraleucel[リソカブタゲンマラルユーセル](販売名:Breyanzi[ブレヤンジ]、 Juno Therapeutics社 )を、一次化学免疫療法に不
エナシデニブはIDH2変異を有する高齢の急性骨髄性白血病(AML)に有効の画像

エナシデニブはIDH2変異を有する高齢の急性骨髄性白血病(AML)に有効

IDH2変異は急性骨髄性白血病(AML)患者の8%から15%に認められ、高齢の患者ほどこの変異を有する傾向にある。Courtney DiNardo医師が主導した国際共同第3相試験では、2〜3回の前治療歴がある60歳以上のIDH2変異型急性骨
免疫チェックポイント阻害薬による皮膚障害は微生物が原因かの画像

免疫チェックポイント阻害薬による皮膚障害は微生物が原因か

免疫チェックポイント阻害薬は免疫療法の一種で、多くのがんの治療を一変させた。しかし、多くの患者にとってこれらの薬剤は、かゆみや痛みを伴う皮膚の発疹など、さまざまな副作用を引き起こす可能性がある。時には、重度の皮膚障害により、投薬を中止するこ
EGFRエクソン20変異肺がんに対するポジオチニブの活性は挿入位置に依存の画像

EGFRエクソン20変異肺がんに対するポジオチニブの活性は挿入位置に依存

一部の肺がんに対して新たなレベルの高精度医療(Precision Medicine)が必要であることを示唆する研究結果 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らが主導した、上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20変異非小細胞肺が
FDAがダブラフェニブ+トラメチニブ併用をBRAF V600E変異陽性の切除不能/転移性固形がんに迅速承認の画像

FDAがダブラフェニブ+トラメチニブ併用をBRAF V600E変異陽性の切除不能/転移性固形がんに迅速承認

2022年6月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、6歳以上の小児および成人のBRAF V600E変異を有する切除不能または転移のある固形がん患者で、前治療後に進行がみられ、満足のいく代替治療法がない患者の治療として、ダブラフェニブ(販売名
マンモグラフィ診断の精度は人種/民族によって異なる可能性の画像

マンモグラフィ診断の精度は人種/民族によって異なる可能性

診断マンモグラフィの精度は人種や民族によって異なり、診断能のいくつかの指標にばらつきがあることが、米国がん学会誌であるCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌に発表された結果によって
トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現転移性乳がんの生存を改善の画像

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現転移性乳がんの生存を改善

更新 2022年8月5日、米国食品医薬品局(FDA)は、外科的に切除できない、または体内の他の部位に転移しているHER2低発現乳がんの治療薬としてトラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ)を承認した。トラスツズマブ デルクステカンの投与を
米国のメンソールタバコおよびフレーバー付き葉巻禁止法案をAACRが賞賛の画像

米国のメンソールタバコおよびフレーバー付き葉巻禁止法案をAACRが賞賛

米国がん学会(AACR)は、米国食品医薬品局(FDA)タバコ製品センターが、メンソールタバコおよびフレーバー付き葉巻の製造、流通、販売を禁止する2件のタバコ製品規制案を発表したことに強く賛同する。今回のFDAの行動は、タバコ関連のがん抑制と
特定の遺伝要因のあるCOVID-19患者はインターフェロン治療で軽症化する可能性の画像

特定の遺伝要因のあるCOVID-19患者はインターフェロン治療で軽症化する可能性

研究内容 米国国立衛生研究所(NIH)の一部である米国国立がん研究所(NCI)の研究者らとその共同研究者らは、COVID-19で入院したヨーロッパ系およびアフリカ系の患者は、入院しなかった軽症患者よりもOAS1と呼ばれる遺伝子に特定の遺伝子
小児脳腫瘍の一部には化学療法よりもダブ+トラ標的療法が有効の画像

小児脳腫瘍の一部には化学療法よりもダブ+トラ標的療法が有効

新しい臨床試験の結果によれば、低悪性度グリオーマ(神経膠腫)と呼ばれる脳腫瘍の小児の一部には、新たな標準治療ができるかもしれない。この試験では、安全性に加え、腫瘍を縮小させて進行を抑制する効果について、ダブラフェニブ(タフィンラー)とトラメ
ASCO、米国市場からJuul電子タバコ製品を排除するFDAの決定を称賛の画像

ASCO、米国市場からJuul電子タバコ製品を排除するFDAの決定を称賛

「米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、米国市場からJuul社の製品(電子タバコ)を排除するという米国食品医薬品局(FDA)の決定を称賛します。この決定は、ニコチンの供給方法にかかわらず、新たな世代がニコチン中毒になるのを防ぐ重要な一歩です」。
Ki-67バイオマーカー検査によるルミナルA乳がんの放射線療法の省略‐ASCO22の画像

Ki-67バイオマーカー検査によるルミナルA乳がんの放射線療法の省略‐ASCO22

2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会のテーマは「イノベーションを通じた公平ながん医療の推進」です。6月3日から7日までイリノイ州シカゴとオンラインのハイブリッドで開催されたこの総会では、世界中のがん研究者や臨床医が集まり、最新の研
2022年ASCO年次総会総括(患者向け):泌尿生殖器がんの治療の進歩の画像

2022年ASCO年次総会総括(患者向け):泌尿生殖器がんの治療の進歩

年に一度の’研究総括シリーズ’では、Cancer.Net(米国臨床腫瘍学会(ASCO)の患者サイト)顧問医師が「2022年ASCO年次総会または2022年泌尿生殖器がんシンポジウム(Genitourinary Cancers Symposi
低リスク前立腺がんの監視療法は引き続き増加の画像

低リスク前立腺がんの監視療法は引き続き増加

10年ほど前までは、死亡に至る危険性の低い低リスク前立腺がんと診断された男性の大半が直ちに手術や放射線による治療を受けていた。どちらも低リスク前立腺がんに対する治癒的療法とみなされているが、排尿障害や勃起不全など、深刻で生涯続く副作用を伴う
HER2タンパク低発現の乳がんに特徴的な挙動は認められないの画像

HER2タンパク低発現の乳がんに特徴的な挙動は認められない

HER2タンパクが豊富な乳がんの治療は、HER2を標的とするトラスツズマブ(販売名:ハーセプチン)などの薬剤の導入により大きく変化した。研究者は、HER2低発現(HER2-low)乳がんがトラスツズマブと化学療法薬の複合薬に対して反応するこ
コンピュータ断層撮影(CTスキャン)とがんの画像

コンピュータ断層撮影(CTスキャン)とがん

2019/08/14 原文更新版 ・コンピュータ断層撮影とは? ・CT検査はどのように行なわれるのか? ・がん診療におけるCTの用途は? ・がん検診でのCTの用途は? ・全身CTとは? ・PET-CTとは? ・CT検査による放射線は有害?