米国がん学会(AACR)

新たな術前併用療法がトリプルネガティブ乳癌患者の転帰改善に有望の画像

新たな術前併用療法がトリプルネガティブ乳癌患者の転帰改善に有望

多数の薬剤を検討する画期的な第2相乳癌試験であるI-SPY 2試験は、最初の薬剤の検証が終了し、有望な結果であることが明らかになった。12月10日~14日に2013サンアントニオ乳癌シンポジウムが開催され、I-SPY 2試験の結果が発表され
新たな併用療法(レトロゾール+ダサチニブ)が一部の転移性乳癌女性における病勢進行を遅らせるの画像

新たな併用療法(レトロゾール+ダサチニブ)が一部の転移性乳癌女性における病勢進行を遅らせる

 12月10日~14日開催のサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)2013にて発表された第2相臨床試験の結果によると、標準的な抗ホルモン療法のレトロゾール[letrozole]にダサチニブ[dasatinib]を追加することで、ホルモ
新たな免疫療法(Imprime PGG)が進行肺癌への可能性を示すの画像

新たな免疫療法(Imprime PGG)が進行肺癌への可能性を示す

化学療法と抗体療法に、免疫療法の一つであるImprime PGGを追加することで、末期にある非小細胞肺癌(NSCLC)患者の奏効率および全生存率が大幅に改善されたことが、1月6-9日に開催された肺癌の分子的起源に関するAACR-IASLC合
アフリカ系アメリカ人女性では現在使用されている子宮頸癌予防HPVワクチンの効果が小さいの画像

アフリカ系アメリカ人女性では現在使用されている子宮頸癌予防HPVワクチンの効果が小さい

10月27日~30日の日程で開催中の第12回AACR癌予防研究の最前線国際年次総会(The 12th Annual AACR International Conference on Frontiers in Cancer Preventio
HPVワクチンの一回接種で子宮頸癌を十分に予防できる可能性の画像

HPVワクチンの一回接種で子宮頸癌を十分に予防できる可能性

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を1回だけ受けた女性の血中に、ウイルスに対する抗体が、4年間にわたって安定した状態で維持されていることが確認された。このことから、1回のワクチン接種で、長期間持続する免疫応答を誘導し、新たなHP
新規分子標的薬(BMN673)は、乳癌感受性遺伝子が関連する癌の治療に有望の画像

新規分子標的薬(BMN673)は、乳癌感受性遺伝子が関連する癌の治療に有望

乳癌感受性遺伝子(BRCA)と関連した進行乳癌および卵巣癌患者で既に濃厚な薬物治療を受けている場合、新規のポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤であるBMN673が早期に奏効するという第1相臨床試験の結果が、10月19~23日に開
小児癌サバイバーは後に腎疾患の問題に直面するの画像

小児癌サバイバーは後に腎疾患の問題に直面する

特定の化学療法や腎臓手術を受けた小児癌の成人サバイバーでは腎機能は低下しており、長い時間をかけても腎機能は回復していない。そのため、成人サバイバーでは早期腎不全のリスクが高くなることが米国癌学会誌Cancer Epidemiology, B
ウォーキングにより乳癌リスクが減少する可能性の画像

ウォーキングにより乳癌リスクが減少する可能性

よく運動したり、週7時間以上ウォーキングを行なったりした閉経後女性で乳癌リスクが減少したことが米国癌学会の学会誌であるCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌内で発表された。 &nb
女性の身長と癌の関連性の画像

女性の身長と癌の関連性

米国癌学会発行のCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌に発表された研究によると、閉経後女性では背が高いほど癌にかかるリスクが高まるという。   女性の健康イニシアチブ(W
大腸癌の新たな早期検出法の画像

大腸癌の新たな早期検出法

大腸癌を引き起こす遺伝子変異を高感度に検出する新たな手法は、大腸癌の非侵襲的スクリーニングとして簡易に使用できることが研究で示され、米国癌学会(AACR)の学術誌Cancer Prevention Research誌に発表された。 &nbs
乳癌予防療法に反応する女性を新たな遺伝子マーカーで予測の画像

乳癌予防療法に反応する女性を新たな遺伝子マーカーで予測

遺伝子ZNF423と遺伝子CTSO内や付近の一塩基多型(single nucleotide polymorphism;SNP)として知られる遺伝的多様性 は、タモキシフェンやラロキシフェンによる予防治療を受けた女性の乳癌発症リスクと関係があ
新規の乳房病変検査で癌検出の精度が上がることにより、生検が減り、医療費の節約につながるの画像

新規の乳房病変検査で癌検出の精度が上がることにより、生検が減り、医療費の節約につながる

新しく開発された single-step Raman spectroscopy algorithm(シングルステップ実行によるラマン分光法のアルゴリズム)により、微小石灰化の検出と、微小石灰化を伴う乳房病変の診断が高精度で同時にできる可能性
治療抵抗性大腸癌患者に新しい治療法の可能性の画像

治療抵抗性大腸癌患者に新しい治療法の可能性

一部の大腸癌患者群では抗上皮増殖因子受容体(抗-EGFR)療法が有効であるが、数カ月で抵抗性を生じてしまう。米国癌学会の学術誌Cancer Discoveryの6月号に発表された研究によると、抗-EFGR療法に抵抗性を生じる癌では、METと
運動に関連し、エストロゲン代謝が変化することで乳癌のリスクが低下するの画像

運動に関連し、エストロゲン代謝が変化することで乳癌のリスクが低下する

• 運動によりエストロゲン代謝が変化することで乳癌のリスクが低下する可能性がある • 有酸素運動を行った女性では「悪い」エストロゲン代謝産物に対して「良い」代謝産物の割合が上昇した   米国癌学会(AACR)の学術誌Cancer
カルシウムの高摂取により大腸腺腫の発生リスクが一部の患者で低減の画像

カルシウムの高摂取により大腸腺腫の発生リスクが一部の患者で低減

• カルシウムの摂取と大腸腺腫の発生リスクに関する先行研究結果では矛盾が見られる。 • 2つの特異的な遺伝子の変異により上記の関連に変化が生じることが明らかになった。 • 遺伝子研究によりカルシウムの高摂取による恩恵を受ける患者を特定できる
BRCA1遺伝子変異のある患者は、変異のない患者より予後が不良である(BRCA2遺伝子変異のある患者では差がない)の画像

BRCA1遺伝子変異のある患者は、変異のない患者より予後が不良である(BRCA2遺伝子変異のある患者では差がない)

• BRCA1遺伝子変異のある患者は乳癌により死亡する可能性が1.2倍高くなる • BRCA2遺伝子変異のある患者の生存では有意な差はない • BRCA1遺伝子変異のある患者ではER(エストロゲン受容体)陽性乳癌の割合は低い  
閉経後女性の運動量とエストロゲン代謝の関連性を新たな手法で評価の画像

閉経後女性の運動量とエストロゲン代謝の関連性を新たな手法で評価

• 運動量を直接測定する方法と尿中エストロゲン濃度を包括的に解析する方法を用いた • 運動量の増加によりエストロゲンおよび4種類のエストロゲン代謝物の尿中濃度が低下した • 研究データから運動量と乳癌リスクの関連性が示唆される  
T-DM1の効果が最も期待できる女性をバイオマーカー解析で特定の画像

T-DM1の効果が最も期待できる女性をバイオマーカー解析で特定

• T-DM1の効果は、腫瘍のHER2発現量が高い患者でより高かった。 • FDAは、EMILIA第3相臨床試験の結果をもとにT-DM1を承認した。 • 腫瘍のPIK3CAに変異があっても、治療効果は減弱しない。   HER2陽性
従来の腫瘍生検に比べ、癌のドライバー遺伝子変異のスクリーニング血液検査ではより包括的な情報が得られるの画像

従来の腫瘍生検に比べ、癌のドライバー遺伝子変異のスクリーニング血液検査ではより包括的な情報が得られる

• 精密な血液DNA検査により、より有益な癌遺伝子変異の概要を得た • 血液検査では同一患者の腫瘍サンプルを検証するより詳細な全体像を得られた。 • 血液検査に基づく遺伝子変異の概要は標的治療の個別化に役立つ可能性がある • 血液検査は癌の
アフリカ系アメリカ人男性の早発性脱毛症は前立腺癌に関連する可能性の画像

アフリカ系アメリカ人男性の早発性脱毛症は前立腺癌に関連する可能性

• アフリカ系アメリカ人の男性は前立腺癌の発症リスクが高い • 60歳未満の禿げ頭のアフリカ系アメリカ人男性で、前立腺癌の発症リスクが最も高かった • 前頭部脱毛では重度の前立腺癌のリスクが増加した   米国癌学会の学術誌Canc
新たな2段階免疫療法は再発性卵巣癌患者に有望の画像

新たな2段階免疫療法は再発性卵巣癌患者に有望

• 卵巣癌では、新規の別種治療法に関するニーズが満たされていない •患者に自分自身の血液細胞と癌から作られた個別化ワクチンを接種した。   第104回米国癌学会(4月6~10日ワシントンD.C.にて開催)で発表された2件の第I相臨
骨髄異形成症候群に対するエピジェネティック薬の治療効果を検出する正確なマーカーを同定の画像

骨髄異形成症候群に対するエピジェネティック薬の治療効果を検出する正確なマーカーを同定

• 現在使われているマーカーは不正確であることが示された • 研究者らは2つのバイオマーカーを同定し、検証した • 簡単な尿検査によりエピジェネティック薬治療の効果の検出が可能となることが研究で明らかになった   南カリフォルニア
シスプラチン耐性癌細胞は、開発中のPARP阻害剤に感受性を示すの画像

シスプラチン耐性癌細胞は、開発中のPARP阻害剤に感受性を示す

• シスプラチン耐性非小細胞肺癌細胞では過剰活性化PARP1が高発現している • in vitroでPARP阻害剤による細胞死が認められた • PARP阻害剤がマウスにおけるシスプラチン耐性腫瘍の増殖を遅延させた   米国癌学会の
代謝物測定による新規診断検査法が膵臓癌の早期発見につながる可能性の画像

代謝物測定による新規診断検査法が膵臓癌の早期発見につながる可能性

•この検査法には患者の血中の特定の代謝物濃度の測定が必要 • 新規診断検査法は高い感度および特異性を示す   網羅的な代謝物の解析(メタボローム解析)と呼ばれる新しい科学技術を用いた診断検査が、膵臓癌を早期に検出して患者の予後を改