乳がん

HER2陽性乳がんワクチンと免疫チェックポイント阻害薬の併用で有効性が向上の画像

HER2陽性乳がんワクチンと免疫チェックポイント阻害薬の併用で有効性が向上

デュークがん研究所で臨床試験中のHER2陽性乳がんワクチンは、免疫系の働きでがんに対抗する、有効な治療戦略の一部であることが示された。デュ―ク主導の本研究結果は、米国がん学会誌Clinical Cancer Researchに掲載された。
膨張ストレスは乳がん細胞の増殖と遊走を促進の画像

膨張ストレスは乳がん細胞の増殖と遊走を促進

膨張ストレス(膨張応力)は、乳がん細胞に驚異的な影響を与える可能性があり、乳がんの危機的な進行につながる場合があることをアラバマ大学バーミンガム校の共同研究チームが明らかにした。 乳がん細胞の成長に伴い、腫瘍微小環境(TME)内の生体力学的
若年がん患者は生殖細胞に遺伝子変異を有する可能性の画像

若年がん患者は生殖細胞に遺伝子変異を有する可能性

若年がん患者は生殖細胞遺伝子検査の恩恵を受ける可能性がある 若年で発症したがん(early-onset cancer、高齢での発症が多いがんを若齢で発症)を有する18~39歳の若年がん患者は、きわめて高い確率で生殖細胞に遺伝子変異が認められ
FDAが医療従事者による在宅投与可能なHER2乳がんの皮下注射剤Phesgoを承認の画像

FDAが医療従事者による在宅投与可能なHER2乳がんの皮下注射剤Phesgoを承認

速報:2020年6月29日 本日、米国食品医薬品局(FDA)は、遠隔転移したHER2陽性成人乳がん患者、および早期のHER2陽性成人乳がん患者の治療薬として、ペルツズマブ、トラスツズマブ、ヒアルロニダーゼ-zzxfの配合皮下注射製剤であるP
乳がん女性の定期的な運動が生存期間を延長する可能性の画像

乳がん女性の定期的な運動が生存期間を延長する可能性

高リスク乳がんと診断された女性の生存期間の延長と身体活動を関連づける既存のエビデンスに、新たな研究結果が追加された。 がんの診断前および治療後に定期的に身体活動を行っていた女性は、活動を行っていなかった女性と比較して、がんの再発や死亡の可能
大気中のPM2.5が特定がんの若年患者の死亡率を増加させる可能性の画像

大気中のPM2.5が特定がんの若年患者の死亡率を増加させる可能性

2020年5月13日 米国ユタ州の約16,000人の若年がん患者を対象とした分析で、微小粒子状物質(PM2.5)への曝露は、特定のがんの診断から5年後と10年後の死亡率の増加と関連していることが判明したと、米国がん学会の学術誌Cancer
オラパリブは乳がんや卵巣がん以外に、進行前立腺がんにも有効の画像

オラパリブは乳がんや卵巣がん以外に、進行前立腺がんにも有効

一部の乳がんおよび卵巣がんに対して承認されている治療薬が、一部の進行前立腺がんに効果があることが明らかになった。 分子標的薬オラパリブ(販売名:リムパーザ)は、一部の前立腺がんにみられる、損傷を受けたDNAを修復する機能の弱点を利用する。
タラゾパリブ、BRCA変異陽性進行乳がんの全生存期間の改善示されずの画像

タラゾパリブ、BRCA変異陽性進行乳がんの全生存期間の改善示されず

第3相EMBRACA試験の生存期間に後治療が影響したために過小評価の可能性あり 抄録:CTO71 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らが主導した第3相EMBRACA試験の新たなデータによれば、ポリADPリボースポリメラーゼ
FDAがHER2陽性転移乳がんにツカチニブを承認の画像

FDAがHER2陽性転移乳がんにツカチニブを承認

2020年4月17日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移を伴う乳がんに対して1レジメン以上の抗HER2療法を受けた切除不能であり進行または転移HER2陽性乳がん成人患者(脳転移を有する患者を含む)の治療としてtucatinib[ツカチニブ]
FDAが転移トリネガ乳がんにサシツズマブ ゴビテカンを迅速承認の画像

FDAが転移トリネガ乳がんにサシツズマブ ゴビテカンを迅速承認

2020年4月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移がんに対する前治療を2回以上受けた転移トリプルネガティブ乳がんを有する成人患者に対して、サシツズマブ ゴビテカン(販売名:TRODELVY、Immunomedics, Inc.社)を迅
遺伝性前立腺がんは、乳がん・卵巣がんの家族歴とも関連の画像

遺伝性前立腺がんは、乳がん・卵巣がんの家族歴とも関連

男性は主治医に女性血縁者も含めたがんの家族歴を伝えるべきである 前立腺がんの家族歴があると前立腺がんになるリスクが高まるため、ことさら注意しなければならないことを大半の男性およびその主治医らは知っている。 しかし、男性の女性血縁者については
HER2標的トラスツズマブ デルクステカンが乳がんと胃がん以外の固形がんに有望の画像

HER2標的トラスツズマブ デルクステカンが乳がんと胃がん以外の固形がんに有望

HER2標的抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカン[fam-trastuzumab deruxtecan-nxki](販売名:Enhertu[エンハーツ])は、第1相試験において乳がんおよび胃がん以外の複数のがん種に臨床的活性を
個別化リキッドバイオプシーで再発乳がんを早期発見の画像

個別化リキッドバイオプシーで再発乳がんを早期発見

MITブロード研究所のガーストナーがん診断センターおよびダナファーバーがん研究所の研究者らは、リキッドバイオプシー(血液生検)の感度を高めて個々の患者から採取した血液サンプルから何百もの異なるがん変異を検出できることを実証し、それにより、従
より少ない組織を使用した腫瘍タンパク質と遺伝子の新しい解析法の画像

より少ない組織を使用した腫瘍タンパク質と遺伝子の新しい解析法

腫瘍の遺伝子変化を解析することは、患者が特定の標的治療の候補であるかどうかなどの重要な情報を提供することができ、増え続けるがんの治療の重要な側面である。しかし、腫瘍生物学者は、腫瘍がどのように機能するかを理解するために、腫瘍細胞内のタンパク
FDAが転移HER2陽性乳がんにネラチニブを承認の画像

FDAが転移HER2陽性乳がんにネラチニブを承認

2020年2月25日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移を伴う乳がんに対して2つ以上の抗HER2療法を受けた進行または転移HER2陽性乳がん成人患者の治療として、カペシタビンとの併用でneratinib[ネラチニブ](販売名:NERLYNX
早期トリネガ乳がんの再発予測に血中循環腫瘍DNAの画像

早期トリネガ乳がんの再発予測に血中循環腫瘍DNA

ctDNA陰性であれば予後良好な可能性も 血中循環腫瘍DNA(ctDNA)の検出が、早期のトリプルネガティブ乳がんで術前化学療法後に手術を受けた女性の再発リスク予測に役立つ可能性がある。このデータは2019年12月10日~14日に開催された
残存腫瘍量により乳がん全タイプで転帰予測が可能の画像

残存腫瘍量により乳がん全タイプで転帰予測が可能

乳がん患者の大規模メタ解析で、術前化学療法後の残存腫瘍量が、すべての乳がんタイプにおいて正確な再発率および生存率の長期予測因子となることが示された。このデータは2019年12月10日から14日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(S
早期乳がんの再発予防に乳房部分照射も有効かの画像

早期乳がんの再発予防に乳房部分照射も有効か

再発と生存期間に関する以前の結果を10年追跡データで裏付け 手術後に加速乳房部分照射(APBI)を受けた乳がん患者の10年間追跡試験の結果、APBIを受けた患者の再発率は全乳房照射(WBI)を受けた患者と同程度であったことが、12月10–1
術前ペムブロリズマブ併用でリンパ節転移のあるトリネガ乳がんpCR率が改善の画像

術前ペムブロリズマブ併用でリンパ節転移のあるトリネガ乳がんpCR率が改善

リンパ節転移を有するトリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者において、抗PD-1免疫治療薬ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)を術前化学療法に追加することで病理学的完全奏効率(pCR)が上昇した。このKEYNOTE-522試験結果が、1
高リスクのルミナルB型乳がんに、ホルモン療法+CDK4/6阻害薬は化学療法と同等の効果の画像

高リスクのルミナルB型乳がんに、ホルモン療法+CDK4/6阻害薬は化学療法と同等の効果

高リスクのルミナルB型乳がん患者に対して術前に行うサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬リボシクリブ(販売名:キスカリ)およびアロマターゼ阻害薬であるレトロゾール(販売名:フェマーラ)併用治療は、多剤併用化学療法と同等の奏効率を示し
FDAがPD-L1陽性の特定のトリネガ乳がんにアテゾリズマブを承認の画像

FDAがPD-L1陽性の特定のトリネガ乳がんにアテゾリズマブを承認

※これは2019年3月の記事です 2019年3月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、当局が承認した検査法により、腫瘍に PD-L1の発現が認められ(PD-L1陽性染色された腫瘍浸潤免疫細胞[IC]が腫瘍面積の1%以上を占める)、切除不能であ
トラスツズマブ併用化学療法にペルツズマブ追加が一部乳がんに有効の画像

トラスツズマブ併用化学療法にペルツズマブ追加が一部乳がんに有効

トラスツズマブ(販売名:ハーセプチン)併用化学療法にペルツズマブ(販売名:パージェタ)を追加すると手術可能なHER2陽性早期乳がん患者の臨床的有用性が継続することがAPHINITY試験最新データで示される 術後に従来の標準治療であるトラスツ
特定のルミナル型乳がんはタモキシフェン単剤治療では不十分かの画像

特定のルミナル型乳がんはタモキシフェン単剤治療では不十分か

ホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性で、臨床的リスクが高く(腫瘍の大きさおよび組織学的異型度により決定)、ゲノムリスクが低い(乳がん予後予測遺伝子検査 マンマプリント[MammaPrint]により決定)乳がん患者のうち、40〜50歳の
アナストロゾールの乳がん予防効果は治療中止後も長期持続するの画像

アナストロゾールの乳がん予防効果は治療中止後も長期持続する

乳がんの発症リスクが高い閉経後女性の乳がん発生率は、5年間のアロマターゼ阻害剤アナストロゾール治療を中止した後5.9年間、有意に低下し続けたことが、12月10〜14日に開催された2019年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表