Imatinib Mesylate[イマチニブ]

米国承認初掲載日: 2006/10/05~

このページは、米国国立がん研究所(NCI)「Drug Information」に基づいて作成しています。
薬剤の簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中の臨床試験に関する情報へのリンク集です。最新情報は、下記の原文ページでご覧ください。

米国の商標 Gleevec   
日本の承認の有無/商標KEGG PMDA で調べる / 商標 グリベック

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『海外がん医療情報リファレンス』内の記事を検索 → Imatinib Mesylate[イマチニブ]

適応となるがん

イマチニブは、以下の治療に承認されています。

・成人または小児のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ芽球性白血病。成人には、疾病が再発あるいは難治性の患者に使用されます。小児には、診断後の初回治療として化学療法と併用して使用されます。

・成人の慢性好酸球性白血病 または好酸球増加症候群

・フィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病。以下の病態を有する成人および小児患者に使用されます。
  - 新たに診断された慢性期の疾患
  - インターフェロンアルファによる治療を受けた後に増悪した慢性期、移行期、または急性転化期の疾患

・再発または転移性で手術による切除不能な成人の隆起性皮膚線維肉腫

・KIT陽性で手術による切除不能または転移した消化管間質腫瘍(GIST)。KIT陽性の成人患者において腫瘍を完全に除去するために手術後にも使用されます。

・成人の骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍

・侵襲性でc-KIT遺伝子に特定の変異のある全身性肥満細胞症

イマチニブは、その他の病態や他のがん種の治療についても試験が行われています。 
→ 適応となるがん最新(原文ページ)

FDA承認ニュース
FDAが急性リンパ芽球性白血病小児患者向けにグリベックを承認/FDAニュース
FDAが稀な消化管癌の治療薬としてグリベックの適応追加を承認/FDAニュース

Imatinib Mesylate[イマチニブ]に関する詳細情報

NCI治療薬辞典(原文)-詳細な科学的定義や、この治療薬に対する別名
Medline Plusの情報(原文)-治療薬に関する重要な情報を一般の方向けの言葉でまとめています。内容は次のようなものです。
・この治療薬に対するFDAの警告や注意
・この治療薬の適応症、使用方法
・この治療薬の使用の前に担当医に伝えておくべきこと
・この治療薬の使用の前に知っておくべきこと
・この治療薬と相互作用がある可能性のある他の薬剤
・起こりうる副作用

研究結果
【NCIブログ】慢性骨髄性白血病の一部患者でのTKI投与中止は安全かつQOL向上に寄与(2020/12/15)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報

治療薬は、すでに承認された適応以外にも治療や予防に役立つ効果があるかどうか別の試験で調べられることがあります。この患者向け『薬剤情報』では、承認された用法のみ記載していますが、情報の大部分は、現在試験が行われている未承認の使用法にも適応されることでしょう。

イマチニブの臨床試験/治験を検索(原文)-現在患者を受け入れているがん領域のNCI臨床試験リスト

検索リンク

PubMed論文検索-米国National Library of Medicine。世界の科学論文一覧。薬剤の論文を調べることができます。
Clinicaltrials.Gov-世界中の臨床試験、治験一覧ページ。薬剤名で検索可能。

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