ジョンズホプキンス大学
エノブリツズマブは安全で、高リスク前立腺がんに有望な可能性
2023年4月26日
Enoblituzumab [エノブリツズマブ] というモノクローナル抗体の新薬は、高悪性度の前立腺がんの男性に対して安全で、全身のがんに対する臨床効果を示す可能性がある。同薬の投与患者の66%が、手術後12カ月間、前立腺特異抗原 (PSA) 値が検出されなかった
C. ディフィシル菌が一部の大腸がんを誘発する可能性
2022年10月31日
若年層における大腸がん増加の一因は一般的な感染症である可能性 重い下痢性感染症を引き起こすことで知られる細菌種クロストリディオイデス・ディフィシル(C.ディフィシル)が、大腸がんも誘発する可能性が示唆された。ジョンズホプキンス大学キンメルが
肺がん術前化学療法+ニボルマブ免疫療法により治療成績が向上
2022年4月28日
≪研究共著兼監修者注はこちら≫ 世界のがん死亡原因で第1位の手術可能な非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対し、手術前化学療法(ネオアジュバント)に免疫療法薬のニボルマブ(製品名:オプジーボ)を追加することで、がんの再発または死亡リスクが1
高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性
2022年3月26日
身長の高い成人は身長の低い成人に比べて、大腸がんや悪性化する可能性のある大腸ポリープを発症しやすいとの証拠を追加する新たなメタ解析(複数の独立した研究のデータ調査)をジョンズホプキンス大学医学部研究者が発表した。高身長と大腸がんとの関連は過
デュルバルマブ化学免疫療法とゲノム解析により胸膜中皮腫の生存期間が向上
2021年11月30日
免疫療法剤デュルバルマブ(イミフィンジ)と、化学療法剤ペメトレキセド(アリムタ)およびシスプラチン/カルボプラチンとの併用療法は、手術不能な、肺を覆う組織である中皮のがん、胸膜中皮腫の患者に新たな治療選択肢となる可能性が示された。本知見は、
治療抵抗性白血病に対するミドスタウリン分子標的療法の改善へ
2021年11月1日
なぜ急性骨髄性白血病(AML)の一種を対象とする臨床試験の被験薬は効かないことが多いのか、そして、どうすればその有効性を回復できるのかが、ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者が実施した新たな研究によって明らかになった。 この前
カボザンチニブ+ニボルマブ併用で進行肝臓がんの手術が可能に
2021年9月1日
薬剤併用療法によって、通常は手術の対象とならない一部の肝臓がん患者に根治手術を行える可能性がある。 キナーゼ阻害薬のカボザンチニブ(販売名:カボメティクス)と免疫療法薬のニボルマブ(販売名:オプジーボ)を併用することで、通常は手術の対象とな
非小細胞肺がんにおける免疫関連副作用と生存期間の関係
2021年1月7日
免疫療法を受けた非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とした大規模なレトロスペクティブ研究の結果、患者が複数の免疫関連副作用を受ける可能性があり、これらの多臓器免疫関連副作用(irAE)と患者の生存期間延長との間に相関関係があることが明らか
乳がん転移に免疫細胞の再プログラミングが関与
2020年8月17日
ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者らは、浸潤性乳がん細胞が免疫系を回避して身体の他の部位に転移する新たなメカニズムを発見したと報告した。このプロセスを標的とする治療法を開発できれば、転移を阻止または予防して、乳がんによる死亡
骨軟部腫瘍の治療における免疫細胞の抑制
2020年7月19日
もともと人体に備わった能力を強めてがんと戦う免疫チェックポイント阻害剤などの免疫療法は、軟部組織や骨に発生するまれながんである肉腫の治療には、わずかな成功しかもたらしていない。ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者が行った新しい
メルケル細胞がんに術前抗PD-1療法ニボルマブが有望な可能性
2020年6月28日
免疫「チェックポイント」阻害剤による治療がメルケル細胞がんに対して有用であることが多施設共同臨床試験で判明 世界初と考えられる進行性の皮膚がん患者を対象とした術前免疫療法の安全性を評価した試験で、研究者らは手術を受けた試験参加患者の約半数で
胸部がんとメラノーマの抗PD-1療法著効と分子レベルの転帰予測【ASCO20】
2020年6月28日
ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの胸部がん専門家およびがんゲノム専門家は、がん治療・ケアに携わる医師および専門家が所属する国際学会である米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会で、中皮腫、肺がん、および悪性黒色腫に関する有望な知見お
集中治療室の小児患者の多くはリハビリテーション療法を受けていない
2020年6月18日
病院の集中治療室(ICU)に入院している成人患者は、しばしばリハビリテーション療法を受け、入院の初期段階から体を動かし続けるよう促される。これによって、褥瘡(床ずれ)、血栓およびその他の短期的リスクが下がると同時に、筋力、身体機能および認知
積極的放射線治療で転移のある前立腺がんの進行が遅延
2020年4月30日
高精度の放射線が少数転移を有する前立腺がん患者の全身性免疫反応を引き起こす 第2相臨床試験の結果、高精度かつ高線量の放射線療法である体幹部定位放射線治療(SABR)が少数の遠隔転移を有するホルモン感受性前立腺がん患者の病勢進行を遅らせる可能
脳幹高悪性度神経膠腫の成人患者は、外科手術により数カ月から数年延命の可能性
2020年3月16日
診療録の研究は、医師と患者がより多くの情報に基づいて治療法を決定するのに役立つ ジョンズホプキンス・キンメルがんセンターの研究者らが主導する診療録研究の結果によると、脳幹高悪性度神経膠腫(稀少性、致死性ともに最も高い脳腫瘍の1種)の成人患者
実験室におけるモデルで、小児脳腫瘍にTAK228+トラメチニブ併用療法は有望
2020年3月5日
臨床試験の実施を後押しする結果 ジョンズホプキンス・キンメルがんセンターの研究者らによるヒト細胞およびマウスを用いた実験の結果、低グレードの小児神経膠腫の増殖を低減するために、がん実験薬TAK228(Sapanisertib[サパニセルチブ
膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性
2019年6月6日
膵嚢胞に特定の前がん病変を有して手術を受けた成人901人分の医療記録分析が行われ、前がん病変のある嚢胞が致死的な膵臓がんに発展するかをより正確に示す解剖学的「マーカー」のパラメータが刷新された。この研究はジョンズホプキンス医学部とKarol
小児に多い脳腫瘍に新たな併用化学療法が有望
2019年4月10日
低悪性度神経膠腫に対するエベロリムスとカルボプラチンの併用で腫瘍の増殖が遅くなり、腫瘍が縮小 抵抗性・再発性低悪性度神経膠腫に対する新たな併用療法は、実験モデルおよびマウスモデルにおいて腫瘍増殖を遅らせ、腫瘍細胞を死滅させた。 ジョンズホプ
PET検査でHER2陽性乳がん個別化治療のバイオマーカーを検出
2019年3月22日
漸減療法の目的は有効性の維持と毒性の最小化 治療法をさらに個別化して患者の過剰治療を避けるために、PETスキャンを用いた新しい研究で、HER2陽性乳がんの1種類を有する患者が標準的化学療法を要せずに、HER2標的薬の単独投与で最大のベネフィ
HPV(子宮頸がん)ワクチン:親が子供に接種させない本当の理由
2018年11月27日
研究の結果、安全性への心配が理由の上位であり、医師が患者への教育およびワクチン推奨に力を入れる必要があることが示唆される。 ジョンズホプキンス研究者たちの新たな調査データ研究によると、性感染を起こすヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン
子宮頸がん検診の新推奨をジョンズホプキンス大の専門医が歓迎
2018年9月25日
新ガイドラインでは、30歳以上の女性に対して子宮頸がん検診に関する選択肢を提示する。 米国予防医学専門委員会(USPSTF)が発表した新ガイドラインでは、30歳以上の女性に対して子宮頸がん検診に関する選択肢を提示している。(*
肝転移大腸がん手術前後の生存期間予測を改善する「スコアシステム」
2018年6月13日
ジョンズホプキンス大学医学部腫瘍外科フェローであるGeorgios Margonis医学博士とジョンズホプキンス肝・膵臓がん外来外科医であるMatthew Weiss医師は、肝臓に転移した大腸がんの治療と予後予測を改善しようとする取り組みに
トラスツズマブ併用で子宮漿液性がんの生存期間が延長
2018年5月8日
ジョンズホプキンス大学 2018年4月10日 標準化学療法レジメンにトラスツズマブを追加することで、まれなタイプの子宮がん女性の生存期間が延長する。 今回の臨床第2相試験で、HER2/neu変異が子
正確なテロメア長検査が治療法の選択に影響
2018年3月30日
ある種の疾患では、正確なテロメア長検査が治療法の決定に影響を与える。 テロメアは染色体DNAの末端を保護するキャップである。テロメアが短いという特徴を持つ疾患があるが、どの程度短いと短すぎるのか? ジョンズホプキンス大学 ジョンズホプキンス