2020年06月の記事一覧

アベルマブが妊娠性絨毛腫瘍に有効な可能性の画像

アベルマブが妊娠性絨毛腫瘍に有効な可能性

ASCOの見解 「この臨床試験は、婦人科系希少がんに対する免疫療法を検証しました。アベルマブ(販売名:バベンチオ, EMD Serono, Inc.社)は、再発しなかった患者数、および単剤化学療法よりも低毒性であったことを踏まえた、今後のさ
メルケル細胞がんに術前抗PD-1療法ニボルマブが有望な可能性の画像

メルケル細胞がんに術前抗PD-1療法ニボルマブが有望な可能性

免疫「チェックポイント」阻害剤による治療がメルケル細胞がんに対して有用であることが多施設共同臨床試験で判明 世界初と考えられる進行性の皮膚がん患者を対象とした術前免疫療法の安全性を評価した試験で、研究者らは手術を受けた試験参加患者の約半数で
胸部がんとメラノーマの抗PD-1療法著効と分子レベルの転帰予測【ASCO20】の画像

胸部がんとメラノーマの抗PD-1療法著効と分子レベルの転帰予測【ASCO20】

ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの胸部がん専門家およびがんゲノム専門家は、がん治療・ケアに携わる医師および専門家が所属する国際学会である米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会で、中皮腫、肺がん、および悪性黒色腫に関する有望な知見お
FDAが再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にselinexorを承認の画像

FDAが再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にselinexorを承認

2020年6月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、再発または難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の成人患者(濾胞性リンパ腫から生じたDLBCLを含み、それ以外は特定されない)を対象に、selinexor[セリネクソール](販
FDAが、腫瘍遺伝子変異量の高い(TMB-H)成人/小児の固形がんにペムブロリズマブを承認の画像

FDAが、腫瘍遺伝子変異量の高い(TMB-H)成人/小児の固形がんにペムブロリズマブを承認

2020年6月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能または転移がんで前治療後に進行し、満足のいく治療選択肢がない成人および小児の固形がんのうち、FDAが承認した検査で高腫瘍遺伝子変異量(TMB-H)[≧10変異/メガベース(mut/
血液検査で早期がんの発見は可能かの画像

血液検査で早期がんの発見は可能か

血液検査と画像診断を用いて、がんの既往歴も症状もない女性に、がん(一部は早期がん)が検出された。この種としては初めての研究である。 血液検査では、それぞれの検診が推奨される乳がん、肺がん、大腸がんが検出された。しかし、検診方法が存在しない他
FDAが転移小細胞肺がんにlurbinectedinを迅速承認の画像

FDAが転移小細胞肺がんにlurbinectedinを迅速承認

2020年6月15日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナベースの化学療法を実施中または実施後に疾患が進行した転移小細胞肺がん(SCLC)の成人患者を対象にlurbinectedin[ルルビネクテジン](販売名:ZEPZELCA、Phar
バーキットリンパ腫成人患者に毒性の低い用量調整EPOCH-R療法の画像

バーキットリンパ腫成人患者に毒性の低い用量調整EPOCH-R療法

バーキットリンパ腫成人患者に対し、すべての年齢群かつHIV感染状況を問わず、標準的な用量強化化学療法より毒性の低い代替治療レジメンが高い有効性を示すことが新たな研究により明らかになった。用量調整(DA)EPOCH-R(エトポシド、プレドニゾ
FDAが小児のCD33陽性、急性骨髄性白血病にゲムツズマブオゾガマイシンを承認の画像

FDAが小児のCD33陽性、急性骨髄性白血病にゲムツズマブオゾガマイシンを承認

2020年6月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、ゲムツズマブオゾガマイシン(販売名:マイロターグ、Wyeth Pharmaceuticals LLC)の適応を拡大し、新たにCD33陽性急性骨髄性白血病(AML)と診断された生後1カ月以上
FDAが濾胞性リンパ腫にタゼメトスタットを迅速承認の画像

FDAが濾胞性リンパ腫にタゼメトスタットを迅速承認

2020年6月18日、米国食品医薬品局(FDA)は再発・難治性濾胞性リンパ腫の成人患者に対し、EZH2阻害薬tazemetostat[タゼメトスタット](TAZVERIK、Epizyme, Inc.社)を迅速承認した。FDAに認可された検査
改訂版栄養成分表示は、がんも含めた健康や食の科学を反映の画像

改訂版栄養成分表示は、がんも含めた健康や食の科学を反映

2020年1月1日、米食品医薬品局(FDA)は多くの食品製造業者に対し、各自社製品に栄養成分表示の改訂版を表示するよう、要請を開始した。本インタビューでは、FDA食品安全応用栄養センター栄養政策上級顧問 Robin McKinnon博士とN
フォンヒッペル・リンダウ病に伴う腎がんに分子標的薬MK-6482が良好な臨床効果の画像

フォンヒッペル・リンダウ病に伴う腎がんに分子標的薬MK-6482が良好な臨床効果

MDアンダーソンがんセンター主導による第2相臨床試験で、VHL病初の全身療法につながる可能性 演題:#5003 テキサス大学 MD アンダーソンがんセンターの研究者が主導した国際試験において、低酸素誘導因子(HIF)-2a の小分子阻害剤で
ルキソリチニブが一部の移植片対宿主病患者に有用の画像

ルキソリチニブが一部の移植片対宿主病患者に有用

造血幹細胞移植を受けて数カ月以内に移植片対宿主病(GVHD)を発症し、ステロイドに反応しなかった血液のがんを有する患者は、他の治療法よりもルキソリチニブ(ジャカビ)に反応する可能性が高いことが、大規模臨床試験の結果により明らかになった。 こ
集中治療室の小児患者の多くはリハビリテーション療法を受けていないの画像

集中治療室の小児患者の多くはリハビリテーション療法を受けていない

病院の集中治療室(ICU)に入院している成人患者は、しばしばリハビリテーション療法を受け、入院の初期段階から体を動かし続けるよう促される。これによって、褥瘡(床ずれ)、血栓およびその他の短期的リスクが下がると同時に、筋力、身体機能および認知
BTK阻害薬が COVID-19のサイトカインストームを抑え、呼吸困難を改善の画像

BTK阻害薬が COVID-19のサイトカインストームを抑え、呼吸困難を改善

ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)タンパク質を阻害することは、一部の重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に臨床的有益性があることが臨床試験の初期データから示唆された。研究者らは、いくつかの血液腫瘍の治療に承認されているBTK
FDAが食道扁平上皮がんにニボルマブを承認の画像

FDAが食道扁平上皮がんにニボルマブを承認

2020年6月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法による前治療を受けた切除不能な進行、再発または転移食道扁平上皮がん(ESCC)患者の治療薬として、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、
ダナファーバー、ASCO2020にて主要研究を発表の画像

ダナファーバー、ASCO2020にて主要研究を発表

ダナファーバーがん研究所の研究者らが、2020年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で多くの研究発表を行う。これらの研究は、5月29日~31日に開催されるバーチャル科学会議の間、オンラインで発表される。ASCOは世界最大の臨床がん研究集会で
オラパリブがBRCA変異陽性の前立腺・膵臓がんに有効な可能性ーTAPUR試験の画像

オラパリブがBRCA変異陽性の前立腺・膵臓がんに有効な可能性ーTAPUR試験

TAPUR(Targeted Agent and Profiling Utilization Registry)試験の2つのコホートからの良好な結果は、BRCA1/2遺伝子不活性化変異を有する進行前立腺がんおよび膵臓がんの治療にオラパリブ(
COVID-19患者、がん進行が死亡リスク増加に関連(早期データ解析結果)の画像

COVID-19患者、がん進行が死亡リスク増加に関連(早期データ解析結果)

ヒドロキシクロロキン+アジスロマイシン併用投与にも、死亡リスク増加との顕著な関連性 ASCOの見解 「がん医療関係者は、COVID-19についてのデータ、とりわけがん患者への影響に関するものを緊急に必要としています。がん患者へのケアをいかに
転移非小細胞肺がんの初回治療にラムシルマブ+エルロチニブを承認の画像

転移非小細胞肺がんの初回治療にラムシルマブ+エルロチニブを承認

米国食品医薬品局(FDA)は2020年5月29日、上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン19欠失またはエクソン21(L858R)変異を有する転移非小細胞肺がん(NSCLC)の初回治療薬として、ラムシルマブ(販売名:Cyramza[サイラムザ
テポチニブがMETエクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺がんに持続的奏効の画像

テポチニブがMETエクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺がんに持続的奏効

第2相臨床試験で奏効率46.5%を示す METエクソン14(METex14)スキッピング変異を有する進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対し、分子標的治療薬テポチニブの奏効率が46.5%であったことが、本日発表のNew England J
ペムブロリズマブが特定のDNA変異を有する進行大腸がんの無増悪生存を2倍にの画像

ペムブロリズマブが特定のDNA変異を有する進行大腸がんの無増悪生存を2倍に

ASCOの見解 ASCO会長のHoward A. Burris III医師( 米国内科学会フェロー:FACP、米国臨床腫瘍学会フェロー:FASCO)によれば、「ペムブロリズマブや同様の免疫療法薬が、進行がんの二次治療として有効であることは証
予後不良の小児がん領域における大規模なプレシジョン医療の前進の画像

予後不良の小児がん領域における大規模なプレシジョン医療の前進

ASCOの見解 「本研究は、私たちの最も大切ながん患者集団である小児の生存期間を延長するプレシジョン医療の可能性を示しています。米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、進歩を加速させるべき研究優先事項のリストの中で、小児患者の治療にプレシジョン医療
進行尿路上皮がんの一次化学療法後、免疫療法アベルマブが全生存を改善の画像

進行尿路上皮がんの一次化学療法後、免疫療法アベルマブが全生存を改善

ASCOの見解 「進行性尿路上皮がんは、化学療法による一次治療後に再発しやすい特徴があります。本試験は、進行性尿路上皮がんに対して、全生存期間のこれまでで最長の延長を示しました。維持療法としてのアベルマブは、再発までの期間を有意に延長しまし