女性のがん

早期子宮頸がん患者に対する低侵襲手術が減少の画像

早期子宮頸がん患者に対する低侵襲手術が減少

およそ3年前の大規模臨床試験によって、早期子宮頸がん患者に対する低侵襲手術の成果は従来の開腹手術より劣っていることが明らかになった。LACCと呼ばれるこの試験では、低侵襲手術(ロボット手術を含む)を受けた早期子宮頸がん患者は開腹手術を受けた
局所進行子宮頸がんでは化学放射線療法後のカルボ/パクリ追加治療は生存期間を延長しないの画像

局所進行子宮頸がんでは化学放射線療法後のカルボ/パクリ追加治療は生存期間を延長しない

【米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解】 「本試験によって、化学療法と放射線療法(以下、化学放射線療法)を実施後に化学療法を追加しても、局所進行子宮頸がん患者の生存期間は延長しないという明確なエビデンスが得られた。この結果は、局所進行子宮頸が
2021年ASCO年次総会(6月4-8日)注目の演題(続報)の画像

2021年ASCO年次総会(6月4-8日)注目の演題(続報)

6月4~8日にオンラインで開催される2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会において、多くのがん疾患部位にわたる幅広いテーマを扱った27の試験が発表される。 下記の試験について、複数の疾患領域のASCO専門委員が第三者の立場から解説お
検診とワクチン接種の標準化により子宮頸がん発生率は低下するも、他のHPV関連がんは上昇の画像

検診とワクチン接種の標準化により子宮頸がん発生率は低下するも、他のHPV関連がんは上昇

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「子宮頸がんの減少は歓迎すべきニュースであり、リスクのある患者の検診やワクチン接種への集中的取組みが反映されているとみられる。今回の研究は、他のHPV関連がんの発生率の増大を食い止めるためにやるべきことが
副作用に弱い高齢卵巣がん患者へのカルボプラチン単剤療法は、従来の2剤併用療法に劣るの画像

副作用に弱い高齢卵巣がん患者へのカルボプラチン単剤療法は、従来の2剤併用療法に劣る

新たに卵巣がんと診断された副作用に弱い高齢者において、カルボプラチン単剤療法は従来のカルボプラチン+パクリタキセル2剤併用療法に比べて治療効果が著しく劣ることが、数カ国でのランダム化比較臨床試験で明らかになった。 JAMA Oncology
FDAがMMR機能欠損がある子宮内膜がんにdostarlimabを承認の画像

FDAがMMR機能欠損がある子宮内膜がんにdostarlimabを承認

 2021年4月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナ含有レジメンで治療中または治療後に進行した、FDAが承認した検査で判定されるミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、再発または進行子宮内膜がんを有する成人患者を対象に、dost
BRCA1/2変異は子宮体がんリスクも増加させるの画像

BRCA1/2変異は子宮体がんリスクも増加させる

【ロイター】BRCA1またはBRCA2変異を有する女性は子宮体がん(子宮内膜がん)リスクが高く、なかでも子宮体がんの希少タイプである漿液性子宮体がんおよびp53異常子宮体がんのリスクがBRCA1変異保有者で特に高いことがオランダの研究で示さ
子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成の画像

子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成

腫瘍細胞のDNAに劇的な損傷を与える標的薬に関して、難治性の子宮がん患者を対象とする初めての臨床試験が行われ、約3分の1の患者の腫瘍が縮小したと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが報告した。 2021年3月11日にJournal of C
英国NICEが卵巣がんの維持療法としてニラパリブを承認の画像

英国NICEが卵巣がんの維持療法としてニラパリブを承認

高悪性度の進行した上皮性卵巣がん、卵管がん、または原発性腹膜がんの成人患者の一部に対し、新たな分子標的療法が英国国立医療技術評価機構(NICE)により推奨された。 ニラパリブ(販売名:セジューラ)は、初回治療の効果を高めたり持続させたりする
アメリカがん協会(ACS)子宮頸がん検診ガイドライン最新版を解説の画像

アメリカがん協会(ACS)子宮頸がん検診ガイドライン最新版を解説

子宮頸がんと子宮頸がんによる死亡を予防するために、検診は非常に有効である。 7月30日、アメリカがん協会(ACS:American Cancer Society)は子宮頸がん検診ガイドライン最新版を公表した。同ガイドラインの推奨内容は、旧版
HPVワクチンで子宮頸がんリスクが低下の画像

HPVワクチンで子宮頸がんリスクが低下

待望の研究結果で、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは浸潤性子宮頸がんリスクを大幅に低下させることが確認された。 本研究は、New England Journal of Medicine誌(外部リンク)に掲載された。スウェーデンの
進行子宮頸がんに免疫療法薬Balstilimabが有望の画像

進行子宮頸がんに免疫療法薬Balstilimabが有望

転移性子宮頸がんは現在有効な治療選択肢が限られており、罹患率は若年女性で突出して高い。 この疾患に対して、PD-1(プログラム細胞死1)を標的とする新規の免疫療法薬を研究している2件の独立した第2相臨床試験の中間報告では、この新規免疫療法薬
PARP阻害薬は特定の卵巣がん治療に有用―ASCOガイドラインの画像

PARP阻害薬は特定の卵巣がん治療に有用―ASCOガイドライン

【ロイター】ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬は、新規または再発卵巣がんと診断された特定の女性患者の治療に有用であることが、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の新たなガイドラインに示された。 卵巣がん患者への治療薬として米国食
子宮頸部腺がんは増加傾向で、検診で予防困難の画像

子宮頸部腺がんは増加傾向で、検診で予防困難

子宮頸がんのほとんどの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染である。約15年前、HPV感染を予防するためにHPVワクチンが導入されたが、後世にわたりすべての女性がその恩恵を受けられるわけではない。子宮頸がんの組織型は、扁平上皮がんと腺が
トラスツズマブ併用でHER2陽性子宮漿液性がんの生存期間が延長の画像

トラスツズマブ併用でHER2陽性子宮漿液性がんの生存期間が延長

悪性度の高いタイプの子宮体がん患者の一部で、通常はある種の乳がんに用いる薬剤を使用すると生存期間が延長する可能性があることが、小規模な臨床試験の最新結果から明らかになった。 臨床試験に参加したのは、子宮漿液性がん(USC)が子宮外に転移した
【子宮頸がん検診】パップテストとHPV検査の画像

【子宮頸がん検診】パップテストとHPV検査

◆子宮頸がん検診とは何ですか? 子宮頸がん検診は女性の日常の健康管理のひとつとして不可欠です。子宮頸がんのほぼ全症例は、発がん性の性感染性である高リスク型ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus:HPV)感染により引
卵巣がん死亡率低下に脂溶性スタチンが関連の画像

卵巣がん死亡率低下に脂溶性スタチンが関連

脂溶性スタチンは、血中コレステロールを下げるために一般的に処方される薬の一種である。この薬剤が卵巣がんの患者の死亡率低下と関連することが、6月22日から24日までオンラインで開催された第二回米国がん学会(AACR)年次総会で発表された研究で
AI二重染色検査により、子宮頸がん検診の精度と効率が向上の画像

AI二重染色検査により、子宮頸がん検診の精度と効率が向上

【NCIプレスリリース】 ヒトパピローマウイルス(HPV)検査による一次検診で陽性と診断された女性の追跡検査として、標準検査法である子宮頸部細胞診(パップテスト)と比較して、コンピューター・アルゴリズムが子宮頸がん検診の精度と効率を向上させ
肺がん生存期間への禁煙の効果、再発卵巣がんの維持療法―ASCO20の画像

肺がん生存期間への禁煙の効果、再発卵巣がんの維持療法―ASCO20

2020年5月13日、Leslie Fannon Zhang、ASCOスタッフ 今月は、世界中から何千人ものがん専門家がバーチャルに集まり、がん患者の治療とケアにおける最新研究について学ぶ。ASCO(米国臨床腫瘍学会)20バーチャル科学プロ
アベルマブが妊娠性絨毛腫瘍に有効な可能性の画像

アベルマブが妊娠性絨毛腫瘍に有効な可能性

ASCOの見解 「この臨床試験は、婦人科系希少がんに対する免疫療法を検証しました。アベルマブ(販売名:バベンチオ, EMD Serono, Inc.社)は、再発しなかった患者数、および単剤化学療法よりも低毒性であったことを踏まえた、今後のさ
卵巣がん、卵管がん、腹膜がんにオラパリブ+ベバシズマブの適応拡大の画像

卵巣がん、卵管がん、腹膜がんにオラパリブ+ベバシズマブの適応拡大

2020年5月8日、米国食品医薬品局(FDA)はオラパリブ(販売名:LYNPARZA[リムパーザ]、AstraZeneca Pharmaceuticals, LP社)に対し、初回のプラチナ製剤ベース化学療法に完全奏効または部分奏効を示した患
ASCO2020バーチャルがん科学会議、注目のトップ演題(5月29-31日)の画像

ASCO2020バーチャルがん科学会議、注目のトップ演題(5月29-31日)

がん患者、プレシジョン医療、および医療へのアクセスに対するCOVID-19の影響に関する最新研究を特集 米国臨床腫瘍学会(ASCO)は今年、最新のがん科学を新たにバーチャル形式で世界の腫瘍学関連団体に配信する。肺がん、大腸がん、卵巣がん、膀
骨盤領域への放射線治療はより多くの副作用をもたらすの画像

骨盤領域への放射線治療はより多くの副作用をもたらす

子宮頸がんや子宮体がんの放射線治療を受けている女性は、重篤な副作用の発生率がこれまでの認識よりもはるかに高いことが新規臨床試験の結果から分かった。患者と担当医にとって術後療法によってもたらされるであろう利益と有害性についてより正確に評価する
FDAが進行卵巣がんの初回維持療法にニラパリブを承認の画像

FDAが進行卵巣がんの初回維持療法にニラパリブを承認

2020年4月29日、食品医薬品局(FDA)はプラチナ製剤ベースの初回化学療法に完全奏効または部分奏効を示した進行上皮性卵巣がん、卵管がんまたは原発性腹膜がんの成人患者の維持療法にニラパリブ(販売名:ZEJULA、グラクソ・スミスクライン社