2021年04月の記事一覧

FDAがMMR機能欠損がある子宮内膜がんにdostarlimabを承認の画像

FDAがMMR機能欠損がある子宮内膜がんにdostarlimabを承認

 2021年4月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナ含有レジメンで治療中または治療後に進行した、FDAが承認した検査で判定されるミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、再発または進行子宮内膜がんを有する成人患者を対象に、dost
免疫療法薬を受けている肺がん脳転移患者の好中球/リンパ球比が生存期間と関連の画像

免疫療法薬を受けている肺がん脳転移患者の好中球/リンパ球比が生存期間と関連

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)投与とステロイド剤先行投与を受けた非小細胞肺がん脳転移患者において、好中球/リンパ球比(NLR)の低さが全生存期間の短さと関連していることが、単一施設でのレトロスペクティブ解析で明らかになった。  「免疫
非小細胞肺がんの染色体異数性から免疫治療薬への反応を予測できる可能性の画像

非小細胞肺がんの染色体異数性から免疫治療薬への反応を予測できる可能性

・腫瘍の異数性が低レベルである患者は、免疫チェックポイント阻害薬治療の転帰が良好な場合が多いことをダナファーバーの研究者らが発見 がん細胞の異数性(染色体数の異常)の程度が低い非小細胞肺がん(NSCLC)患者は、その程度が高い患者に比べて免
tebentafuspは転移ぶどう膜メラノーマの全生存期間を有意に延長の画像

tebentafuspは転移ぶどう膜メラノーマの全生存期間を有意に延長

免疫チェックポイント阻害薬を含む既存の標準治療と比較して、二重特異性融合タンパク質tebentafusp(テベンタフスプ)を用いた治療では転移性ぶどう膜メラノーマ(悪性黒色腫)患者の死亡リスクがほぼ半減したことが第3相臨床試験結果で示された
BRCA1/2変異は子宮体がんリスクも増加させるの画像

BRCA1/2変異は子宮体がんリスクも増加させる

【ロイター】BRCA1またはBRCA2変異を有する女性は子宮体がん(子宮内膜がん)リスクが高く、なかでも子宮体がんの希少タイプである漿液性子宮体がんおよびp53異常子宮体がんのリスクがBRCA1変異保有者で特に高いことがオランダの研究で示さ
FDAが進行または転移性の胃がん、胃食道接合部がんおよび食道腺がんにニボ+化学療法を承認の画像

FDAが進行または転移性の胃がん、胃食道接合部がんおよび食道腺がんにニボ+化学療法を承認

 2021年4月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、進行または転移性の胃がん、胃食道接合部がん、および食道腺がんに対して、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、 Bristol-Myers Squibb Company社)とフッ化ピリミジン系薬
ペムブロリズマブはMSI-H胃食道がんで化学療法より有効の画像

ペムブロリズマブはMSI-H胃食道がんで化学療法より有効

高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の進行胃がんまたは胃食道接合部がんに対して、ペムブロリズマブは化学療法よりも有効である可能性があることが、企業が資金提供した臨床試験事後解析によって明らかになった。 「MSI-Hというバイオマー
KRAS/p53変異はCREB1に作用して膵臓がんの転移を促すの画像

KRAS/p53変異はCREB1に作用して膵臓がんの転移を促す

前臨床研究で、高頻度にみられる遺伝子変異の下流での新たな治療標的としてCREB1が特定される アブストラクト #2417 膵臓がんに最も高頻度にみられるKRASおよびp53変異が、CREB1タンパク質を介した相互作用により腫瘍転移や増殖を促
腫瘍溶解性ヘルペスウイルスは小児の高悪性度神経膠腫に有望の画像

腫瘍溶解性ヘルペスウイルスは小児の高悪性度神経膠腫に有望

放射線療法と改変型ヘルペスウイルスの併用療法は、高悪性度神経膠腫の患児において忍容性が良好で臨床効果の徴候も認められた。この第1相臨床試験結果が、4月10日~15日開催のAACRバーチャル年次総会2021第1週で発表された。 本試験のデータ
FDAが大細胞型B細胞リンパ腫にloncastuximab tesirineを承認の画像

FDAが大細胞型B細胞リンパ腫にloncastuximab tesirineを承認

2021年4月23日、米国食品医薬品局(FDA)は、2ライン以上の全身療法を終了した再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫の成人患者にCD19を標的とした抗体とアルキル化剤の複合体製剤である loncastuximab tesirine(
術前ニボルマブ+化学療法は切除可能な肺がんの病理学的完全奏効を改善の画像

術前ニボルマブ+化学療法は切除可能な肺がんの病理学的完全奏効を改善

切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)患者の術前療法として、化学療法+ニボルマブ(販売名:オプジーボ)併用で、病理学的完全奏効(pCR、主要評価項目)率が24%と有意に改善した一方、化学療法単独群では2.2%で、併用療法による全毒性や手術遅
コパンリシブとリツキシマブ併用療法によりリンパ腫の進行/死亡がほぼ半分に減少の画像

コパンリシブとリツキシマブ併用療法によりリンパ腫の進行/死亡がほぼ半分に減少

再発低悪性度非ホジキンリンパ腫患者へのコパンリシブ(販売名:アリコパ)とリツキシマブの併用療法は、プラセボとリツキシマブの併用療法と比較して病勢進行または死亡のリスクを48%減少させるとの第3相試験CHRONOS-3のデータが、4月10日~
上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療の画像

上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャ
FDAが進行尿路上皮がんにsacituzumab govitecanを迅速承認の画像

FDAが進行尿路上皮がんにsacituzumab govitecanを迅速承認

 2021年4月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナ製剤を含む化学療法とプログラム細胞死タンパク質1(PD-1)またはプログラム細胞死リガンド 1(PD-L1)阻害薬の投与を受けたことのある局所進行性または転移性尿路上皮がん(mU
腫瘍遺伝子変異量による免疫反応予測はメラノーマ患者の男女間で異なる可能性の画像

腫瘍遺伝子変異量による免疫反応予測はメラノーマ患者の男女間で異なる可能性

腫瘍遺伝子変異量(TMB)は女性のメラノーマ患者では免疫チェックポイント阻害薬による治療への反応性を正確に予測していたが、男性患者ではそうではなかったという研究結果が、4月10日から15日米国がん学会(AACR)2021バーチャル年次総会の
前立腺がんはホルモン療法後もグルタミン代謝スイッチを利用して増殖するの画像

前立腺がんはホルモン療法後もグルタミン代謝スイッチを利用して増殖する

がんの燃料源を直接狙った新たな手法につながる発見 前立腺がんの細胞代謝に関する研究から、前立腺がんのホルモン療法がいずれは効かなくなる主な理由と、全く新しい治療法によりこの問題を回避する方法が、Duke Healthが主導する研究者チームに
一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得るの画像

一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得る

大腸がん肝転移の特定の患者において、門脈塞栓術(PVE)および肝切除よりも肝移植を実施した方が5年生存率が高いことが新たな研究で示唆された。 JAMA Surgery誌に掲載された臨床試験の結果によると、移植を受けた患者50人と切除を受けた
循環腫瘍細胞(CTC)変異により、転移去勢抵抗性前立腺がん臨床転帰を予測の画像

循環腫瘍細胞(CTC)変異により、転移去勢抵抗性前立腺がん臨床転帰を予測

米国癌学会(AACR)のMolecular Cancer Research誌に発表された研究の結果、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の患者において、循環腫瘍細胞(CTC)内のさまざまな遺伝子変化と、臨床転帰およびホルモン療法耐性との
FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認の画像

FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認

2021年4月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、K-Ras遺伝子野生型でEGFRを発現している大腸がん(mCRC)、または頭頸部扁平上皮がん(SCCHN)の患者に対する、セツキシマブ(販売名:アービタックス、ImClone LLC社)の新
子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成の画像

子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成

腫瘍細胞のDNAに劇的な損傷を与える標的薬に関して、難治性の子宮がん患者を対象とする初めての臨床試験が行われ、約3分の1の患者の腫瘍が縮小したと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが報告した。 2021年3月11日にJournal of C
アダグラシブがKRAS変異型非小細胞肺がんに有効の画像

アダグラシブがKRAS変異型非小細胞肺がんに有効

 欧州肺がん会議 2021バーチャルプレスリリース 欧州肺がんバーチャル会議2021で報告されたKRAS(G12C)阻害薬adagrasib[アダグラシブ]を用いた試験の結果によれば、KRAS(G12C)を阻害する薬として二番目となるアダグ
分子標的治療薬カボザンチニブは希少腎がんの進行を抑制の画像

分子標的治療薬カボザンチニブは希少腎がんの進行を抑制

乳頭状腎細胞がん(PRCC)という希少なタイプの腎臓がんの患者にとってこれまでで最も有効な治療選択肢が新しい研究により明らかになった。 体の他の部位に転移のある乳頭状腎細胞がん患者を対象として初めて完了することができた臨床試験において、標的
進行胆道がん治療の大きな一歩、FOLFOX療法の画像

進行胆道がん治療の大きな一歩、FOLFOX療法

医学研究がただ一つの結論に至ることはほとんどない。最終的な答えや決定的な解決がないこともよくあり、科学は進化し続け、それに伴ってやるべきこと、理解すべきこと、調査すべきことが増え続けている。 しかし、時として、蓄積された知見が実際に医療行為
FDAが多発性骨髄腫にイサツキシマブを含む3剤併用療法を承認の画像

FDAが多発性骨髄腫にイサツキシマブを含む3剤併用療法を承認

 2021年3月31日、米国食品医薬品局(FDA)は、1~3レジメンの治療歴を有する再発または難治性の多発性骨髄腫成人患者に対して、カルフィルゾミブとデキサメタゾン併用療法にイサツキシマブ(販売名:サークリサ、sanofi-aventis