Olaparib[オラパリブ]
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このページは、Olaparib[オラパリブ]の簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中の臨床試験に関する情報へのリンク集です。
米国の商標 | Lynparza[リムパーザ] |
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FDA承認 | 承認済み |
FDA承認済み適応一覧
薬剤添付文書はこちらDailyMed
FDA承認ニュース
FDAが、HRR遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんにオラパリブを承認
卵巣がん、卵管がん、腹膜がんにオラパリブ+ベバシズマブの適応拡大
FDAがgBRCA変異および転移を有する膵臓腺がんにオラパリブを承認
適応となるがん
オラパリブは、以下の治療に承認されています。
・HER2陰性で、特定の生殖細胞系BRCA1/BRCA2遺伝子変異を有する転移した乳がん。成人患者に使用されます。
- 術前/術後化学療法による治療歴のある高リスク早期乳がん。補助療法として使用されます。
- 術前/術後化学療法、または転移がんに対する化学療法による治療歴のある転移がん。
・特定の生殖細胞系BRCA1/BRCA2遺伝子変異を有する進行卵巣がん。すでに3つ以上の他の化学療法を受けた成人患者に使用されます。
・上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん。プラチナ製剤による化学療法に対して完全奏効か部分奏効が認められた成人患者に対する維持療法として使用されます。
- 特定の生殖細胞系または体細胞系BRCA1/BRCA2遺伝子変異を有する進行がん患者に初回維持療法として使用されます。
- ゲノム不安定性および特定の生殖細胞系または体細胞系BRCA1/BRCA2遺伝子変異を有する進行がん患者に初回維持療法としてベバシズマブと併用して使用されます。
- 再発がん患者に使用されます。
・膵臓がん。プラチナ製剤を含む化学療法による初回治療後に進行せず、特定の生殖細胞系BRCA1/BRCA2遺伝子変異を有する転移がんの成人患者に維持療法として使用されます。
・相同組換え修復経路に関与する特定の遺伝子に生殖細胞系または体細胞系変異を有する転移性去勢抵抗性(テストステロン値を低下させる治療法が奏効しない)前立腺がん。エンザルタミドまたはアビラテロンによる治療後に増悪した成人患者に使用されます。
オラパリブは、他のがん種の治療についても試験が行われています。
Olaparib[オラパリブ]に関する詳細情報
NCI治療薬辞典による定義(原文)-詳細な科学的定義や、この治療薬に対する別名
オパラリブに関するMedline Plusの情報(原文)-この治療薬に関する重要な情報を一般の方向けの言葉でまとめています。内容は次のようなものです。
・この治療薬に関するFDAの警告や注意
・この治療薬の適応症、使用方法
・この治療薬の使用の前に担当医に伝えておくべきこと
・この治療薬の使用の前に知っておくべきこと
・この治療薬と相互作用がある可能性のある他の薬剤
・起こりうる副作用
治療薬は、すでに承認された適応以外にも治療や予防に役立つ効果があるかどうか、別の試験で調べられることがしばしばあります。この患者向け『薬剤情報』では、承認された用法にのみ記載していますが、情報の大部分は、現在試験が行われている未承認の使用法にも適応されることでしょう。
【ファクトシート】がんの分子標的薬(日本語訳)-この治療薬をがんに使用する際の情報
研究結果
【NCIブログ】抗生物質によるPARP 阻害薬耐性がん治療薬の可能性(2021/7/27)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報
【NCIブログ】オラパリブとルカパリブの承認で、前立腺がん治療はPARP阻害薬の時代に突入(2020/06/11)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報
【NCIブログ】PARP阻害薬3剤、卵巣がん初期治療に有望な結果(2019/10/29)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報
現在行われている臨床試験
オラパリブに関する臨床試験を検索(原文)-現在患者を受け入れているがん領域のNCI臨床試験リスト
2022年3月25日更新
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