前立腺がん
米国でPSA検診の減少後、転移性前立腺がんの診断が増加
2021年3月2日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「PSA検診の減少は、転移性前立腺がんの男性の増加という代償を伴うかもしれないことをこの研究は示唆しています。患者さんは、最も良いアプローチを決めるためにPSA検診の危険性と利益について主治医と相談するべ
レルゴリクス承認で変わる進行性前立腺がん治療
2021年2月24日
米国食品医薬品局(FDA)に承認された新薬が、早速前立腺がんの治療に変化をもたらすことになりそうだ。レルゴリクス(販売名:オルゴビクス )というこの薬剤は、大規模な臨床試験において、一般的な治療薬であるロイプロリド(リュープロレリンとも呼ば
地中海食は監視療法中の前立腺がんの進行リスクを低下させる可能性
2021年1月25日
前立腺がんの監視療法(active surveilance)を受けている患者の疾患進行と地中海食の関連を調べた研究がテキサス大学 MD アンダーソンがんセンターの研究者らによって行われた。研究開始時に地中海式食事法の基本原則により近い食生活
FDAが進行前立腺がんにレルゴリクスを承認
2020年12月25日
2020年12月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、成人の進行前立腺がん患者を対象とした初の経口ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体拮抗薬relugolix[レルゴリクス](販売名:ORGOVYX、Myovant Sciences
FDAが前立腺がんに初のPSMA標的PET画像診断薬を承認
2020年12月10日
2020年12月1日、米国食品医薬品局(FDA)は、前立腺がんを有する男性に前立腺特異膜抗原(PSMA)陽性病変のポジトロン断層撮影(PET)に対する初の薬剤であるガリウム68PSMA-11(Ga68 PSMA-11)を承認した。 本剤は、
前立腺がんのcfDNA検査は不適切な治療につながる可能性
2020年11月27日
前立腺がん男性患者における血中循環遊離DNA(cfDNA)検査は、クローン性造血(CHIP)遺伝子変異体によって交絡が起きる可能性があり、一部の患者はPARP(poly ADP-ribose polymerase)阻害薬による不適切な治療を
放射性医薬品—放射線治療も分子時代を迎える
2020年11月24日
過去20年の間、さまざまな種類のがんを治療する方法が著しく変化した。分子標的治療はがん細胞の増殖、分裂、転移を促進するがん細胞内の特定のタンパク質を遮断し、免疫療法は体の免疫系を刺激または抑制してがんとの戦いを手助けする。しかし、外科手術、
限局性前立腺がんに対する放射線療法と小線源治療の効果は同等
2020年11月13日
中間リスク前立腺がんの男性の長期生存率は、定位放射線治療(SBRT)、線量増加外照射治療(DE-EBRT)、小線源治療(BT)のいずれを受けたかにかかわらず差がないことがデータベース分析により示された。 ロサンゼルスのカリフォルニア大学・A
限局性前立腺がん切除後の放射線治療の遅延は悪影響を及ぼさない
2020年10月26日
【ロイター】限局性前立腺がんにおいて、アンドロゲン除去療法(ADT:いわゆるホルモン療法)後の放射線治療までの期間を最長180日まで延期しても全生存期間に悪影響はないという新たな報告があった。 「このように常にCOVID-19に脅かされてい
イピリムマブが転移性去勢抵抗性前立腺がんの全生存期間を延長
2020年9月28日
【ロイター】ドセタキセル(販売名:タキソテール)の投与を受けたことのある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者を対象とした、骨転移への放射線治療後のイピリムマブ(販売名:ヤーボイ)での治療が全生存期間の改善と関連していることが、CA1
ニボ+イピ併用が一部の進行前立腺がん患者に有効
2020年9月28日
免疫チェックポイント阻害薬2剤併用の研究推進を支持する第2相試験結果 イピリムマブ(CTLA-4阻害薬。販売名:ヤーボイ)とニボルマブ(PD-1阻害薬。販売名:オプジーボ)の併用は、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の一部の患者に持続
ダロルタミドで非転移性、去勢抵抗性前立腺がんの死亡リスクが低下
2020年9月23日
【ロイター】新しい前立腺がん治療薬ダロルタミドが非転移性去勢抵抗性前立腺がん男性患者の3年時点の死亡リスクを31%低下させることが、第3相ARAMIS試験で得られた新たなデータより明らかになった。 試験費用を負担したフィンランドのOrino
オラパリブとルカパリブの承認で、前立腺がん治療はPARP阻害薬の時代に突入
2020年7月1日
米国食品医薬品局(FDA)による最近の承認2件は、一部の前立腺がん男性患者用治療薬である分子標的薬の適応拡大という新たな道を開いた。 今回の承認は分子標的薬オラパリブ(リムパーザ)とルカパリブ(ルブラカ)に対するもので、いずれも前立腺がんが
PSMA PET-CT検査が前立腺がんの転移を正確に検出
2020年6月1日
一部の前立腺がん男性患者において、身体の他の部位に転移したがんの検出には、最もよく使用されている方法よりも効果的な画像診断方法があることが、大規模臨床試験の結果から示唆されている。 オーストラリアで実施された本試験では、前立腺を超えて転移す
FDAが、HRR遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんにオラパリブを承認
2020年5月25日
2020年5月19日、米国食品医薬品局(FDA)は、生殖細胞または体細胞系列相同組換え修復関連(HRR)遺伝子に病的変異または病的変異疑いを有し、前治療としてエンザルタミド(販売名:イクスタンジ)またはアビラテロン(販売名:ザイティガ)によ
FDAが、BRCA変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんにルカパリブを承認
2020年5月20日
2020年5月15日、食品医薬品局(FDA)は、アンドロゲン受容体標的薬およびタキサン系化学療法による治療を受けた、有害なBRCA変異(生殖細胞系/体細胞系)を伴う転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者を対象にルカパリブ(販売名:RU
積極的放射線治療で転移のある前立腺がんの進行が遅延
2020年4月30日
高精度の放射線が少数転移を有する前立腺がん患者の全身性免疫反応を引き起こす 第2相臨床試験の結果、高精度かつ高線量の放射線療法である体幹部定位放射線治療(SABR)が少数の遠隔転移を有するホルモン感受性前立腺がん患者の病勢進行を遅らせる可能
特定の前立腺がん(mCRPC)にイピリムマブが有望
2020年4月21日
第2相試験において、腫瘍の遺伝子変異量が少ないがん種においても、患者がイピリムマブによる治療の恩恵を受けられる可能性があることがわかった。 通常、転移のある去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対する免疫療法の反応性は限定的であるが、腫瘍にお
前立腺がんへのエンザルタミドのFDA新適応承認をダナファーバー研究が支持
2020年1月10日
転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)を対象に、ダナファーバーがん研究所のChristopher Sweeney医師(MBBS)共同主導の臨床試験の結果、経口アンドロゲン受容体阻害薬が、転移性前立腺がんのホルモン療法を開始する患者の標
FDAが転移を伴う去勢感受性前立腺がんにエンザルタミドを承認
2019年12月25日
2019年12月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移性去勢感受性前立腺がん(mCSPC)患者に対してエンザルタミド(販売名:XTANDI、Astellas Pharma Inc.社)を承認した。 エンザルタミドは、去勢抵抗性前立腺がん
前立腺がん骨転移巣では、免疫療法薬の効果はTGF-βにより阻害
2019年11月29日
多量のサイトカインが治療に不可欠なヘルパーT細胞を排除することをMDアンダーソンの研究者らが発見 骨に転移した前立腺がんは骨組織の破壊を引き起こし、治療の成功に不可欠なT細胞の出現を妨害することで免疫チェックポイント阻害薬の効果を妨げると、
FDAが転移を伴う去勢感受性前立腺がんにアパルタミドを承認
2019年9月25日
2019年9月17日、米国食品医薬品局(FDA)は転移性去勢感受性前立腺がん(mCSPC)患者にアパルタミド(販売名:ERLEADA、Janssen Biotech, Inc社)を承認した。アパルタミドは、最初に非転移性去勢抵抗性前立腺がん
エンザルタミドは転移性前立腺がん患者の生存期間を延長
2019年8月21日
本剤とアンドロゲン除去療法との併用は臨床的に有用である。 エンザルタミド(イクスタンジ)とアンドロゲン除去療法(ADT)との併用が、進行性前立腺がん患者における経時的な転移の進行または死亡のリスクを有意に減少させたことが、デュークがん研究所
FDAが非転移性、去勢抵抗性前立腺がんにダロルタミドを承認
2019年8月18日
2019年7月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、非転移性去勢抵抗性前立腺がんに対して、ダロルタミド(販売名:NUBEQA、Bayer HealthCare Pharmaceuticals Inc.社)を承認した。 本承認は、非転移性去勢