NCI(米国国立がん研究所)

RET遺伝子変異を有する肺がんにSelpercatinibが有望の画像

RET遺伝子変異を有する肺がんにSelpercatinibが有望

腫瘍にRET遺伝子変異を有する肺がん患者に対して、試験薬Selpercatinib[セルパーカチニブ]が有益である可能性が、臨床試験の暫定結果から明らかになった。 非小細胞肺がん患者の約2%で、RET遺伝子と他のDNA断片との間に融合を認め
肺・気管支がん  ~知っていますか?~の画像

肺・気管支がん ~知っていますか?~

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、JAMT(一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ)が日本語字幕を付けたものです。  米国でのがんによる死亡のうち、肺がんが男性・女性ともに最も多いことを知っていますか?「肺がん~知っていますか
データの共有による小児がん医療の変革の画像

データの共有による小児がん医療の変革

―NCI 所長代理 Douglas Lowy氏、ワシントンDC で開催された『小児がんデータイニシアチブ シンポジウム』にて― 先月、私はNCIの同僚らと共に、データの共有と使用を強化することにより、小児がん患者の治療成績を改善する機会に焦
意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症から骨髄腫への進行リスクが変化の画像

意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症から骨髄腫への進行リスクが変化

新たな研究では、意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)と呼ばれる良性の状態から、血液がんの一種である多発性骨髄腫に進行するリスクが経時的に変化することが示唆される。 平均すると、毎年MGUS患者の約1%が多発性骨髄腫を発症す
子宮体がんの術後放射線療法は省略可能かの画像

子宮体がんの術後放射線療法は省略可能か

子宮体がん患者の中には、5年以内に再発するリスクを増加させることなく、通常よりも強度の弱い治療で済む患者集団があることがランダム化臨床試験の結果で明らかになった。 米国国立がん研究所(NCI)の資金提供を受けた本研究では、術後に化学療法のみ
大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性の画像

大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性

多くの大腸がんは、原発巣の腫瘍が現行の検査で検出可能になるよりずっと前の段階で、原発巣から他の部位に広がっている可能性があると、新しい研究結果が示唆した。 ほとんどのがん研究者は、腫瘍の広がり(転移)が、典型的には病気の後の段階で起こると想
がん免疫療法を改善、「疲弊した」T細胞の問題を克服するの画像

がん免疫療法を改善、「疲弊した」T細胞の問題を克服する

がん免疫療法は、感染細胞や疾患細胞を排除する免疫系の主要因子であるT細胞に腫瘍細胞を攻撃、排除させることに頼っている。しかし、免疫療法には重大な障害物がある。それはT細胞の攻撃力が弱まること、しばしば疲弊化と呼ばれる現象である。 これまでに
高悪性度子宮体がんサブタイプの発生率が上昇の画像

高悪性度子宮体がんサブタイプの発生率が上昇

米国立衛生研究所の一部である米国立がん研究所(NCI)の研究による新しい知見から、米国内での子宮体がん高悪性度サブタイプの発生率が、2000年~2015年に30~79歳女性の間で急速に上昇していることがわかった。この知見では、サブタイプやが
甲状腺機能亢進症の治療後に長期がん死亡リスクが増加の画像

甲状腺機能亢進症の治療後に長期がん死亡リスクが増加

甲状腺機能亢進症で放射性ヨウ素(RAI)治療を受けた患者を調査した結果、治療用量と、乳がんなど固形がんによる長期死亡リスクとの間に関連性があることがわかった。この研究は、米国国立衛生研究所の一部門である米国国立がん研究所(NCI)の研究者ら
がんのイヌと人を救う― NCIの比較腫瘍学研究の画像

がんのイヌと人を救う― NCIの比較腫瘍学研究

イヌは、疑いなく、人間にとって最良の友達である。だから人々が自分のイヌに何でもしたいと思うのは驚くことではない。もし自分のイヌが深刻ながんの診断を受けたとしたら、飼い主は何ができるだろうか。 1つの選択肢は、NCIが支援する、新しいがん治療
末梢血幹細胞移植のドナーになるの画像

末梢血幹細胞移植のドナーになる

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 骨髄移植や末梢血幹細胞移植のドナーになろうと考えたことはありますか
遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光の画像

遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光

大腸がんの遺伝子研究とタンパク質研究を合わせた知見により、新しい治療戦略を導く可能性がある新たな大腸がんの特徴を発見した。  遺伝子研究とタンパク質研究を統合した研究はプロテオゲノミクスと呼ばれ、遺伝子のみの研究では得られないことを生物学的
臨床的リスクと再発スコアによる乳がん術後化学療法の検討ーTAILORx最新データの画像

臨床的リスクと再発スコアによる乳がん術後化学療法の検討ーTAILORx最新データ

事前に定めていたTAILORx副次的解析の結果が、最新情報として追加される。本日、New England Journal of Medicine誌に掲載。 50歳以下または閉経前の女性における乳がん再発予防のための術後化学療法に関する最新情
PD-L1とTGF-βを標的とするbintrafusp alfaはHPV関連がんに有効の画像

PD-L1とTGF-βを標的とするbintrafusp alfaはHPV関連がんに有効

最近の国際学会で報告された第1相試験の結果によれば、開発中の免疫治療薬は進行性ヒトパピローマウイルス(HPV)関連がん患者の腫瘍を縮小させた。 試験中の薬剤である、bintrafusp alfa[ビントラフスアルファ](M7824とも呼ばれ
前立腺がん予防とフィナステリドの画像

前立腺がん予防とフィナステリド

2019年5月13日 米国国立がん研究所(NCI) ――――――――――――― 2003年、前立腺がん予防試験(PCPT:約19,000人の参加者を対象とした、NCIが資金提供するランダム化臨床試験)結果の示すところによれば、薬剤フィナステ
肝芽腫の化学療法、副作用軽減に向けた取り組みの画像

肝芽腫の化学療法、副作用軽減に向けた取り組み

一部の小児肝臓がん患者は、この疾患の治療に通常行われているより少ない量の化学療法で済む可能性があることが第3相臨床試験結果からわかった。 NCIが支援するChildren’s Oncology Group(小児腫瘍学グループ)の主導による本
新しい抗がん剤、新たな副作用、がん免疫療法の合併症の画像

新しい抗がん剤、新たな副作用、がん免疫療法の合併症

近年、免疫療法(がんを検出し、破壊する免疫機能を向上させる治療)の恩恵を受けるがん患者数が増加している 免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法を含むこれら新規免疫療法に対して、顕著で長期的な奏効を示す患者がいる。また、まれに免疫療法
男性がんサバイバーの妊よう性温存法の進展の画像

男性がんサバイバーの妊よう性温存法の進展

思春期前にがんの治療を受けている男性の妊よう性温存法が進展しつつある。 霊長類を対象として行われた概念実証試験で、凍結した未熟な精巣組織を使用した受胎およびサルの子どもの出産に成功した。この技法がヒトに対して承認可能になる前にはヒトを対象と
進行卵巣がんにおけるリンパ節摘出術の意義の画像

進行卵巣がんにおけるリンパ節摘出術の意義

進行卵巣がんの手術を行う場合、術者は腫瘍周囲のリンパ節の外見や触感が正常であっても、それらをすべて除去することが多い。というのは、そのようなリンパ節には原発腫瘍から転移したがん細胞が付着しているかもしれず、後の化学療法に抵抗性を示す可能性が
ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるかの画像

ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるか

研究者らは、リンチ症候群(大腸がん、子宮内膜がんなどのがんの発生リスクを高める遺伝性疾患)を有する人々での発がんを予防するワクチンの開発へ第一歩を踏み出した。 リンチ症候群マウスにおいて、がん予防ワクチンが、ワクチンを使用しなかった場合と比
捕らえにくい膵臓がんのKRAS標的を阻止する方法を発見の画像

捕らえにくい膵臓がんのKRAS標的を阻止する方法を発見

膵臓がん患者の95%で腫瘍増殖を促進する遺伝子変異を間接的に阻止する方法が、3件の独立した研究によって示唆された。 KRAS遺伝子変異は、がん研究で最もとらえどころのない標的の1つであることがわかっている。 現時点で(変異したKRAS遺伝子
遺伝子検査を受ける卵巣がんや乳がん患者は少ないの画像

遺伝子検査を受ける卵巣がんや乳がん患者は少ない

卵巣がんや乳がんと診断された女性にとって、遺伝子検査を受けることは、親族への影響を含め、二次がんに対する治療法の決定や長期間の検診の指針になりうる重要な情報を得られる。しかし、卵巣がんや乳がんの女性患者の多くはこうした遺伝子検査を受けていな
T細胞の「幹細胞性」を活用し、がんの免疫療法を強化するの画像

T細胞の「幹細胞性」を活用し、がんの免疫療法を強化する

米国国立がん研究所(NCI)のがん研究センター(CCR)の研究者らが率いる新しい試験は、がん細胞を殺傷する免疫細胞が存在するにもかかわらず、腫瘍が増殖し続ける道筋を明らかにしている。2019年3月29日付Science誌で発表されたこの知見
免疫療法の臨床試験:スー・スコットの物語の画像

免疫療法の臨床試験:スー・スコットの物語

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ Christian Hinrichs医師と彼の患者Sue Scot