米国癌学会(AACR)

白血病CAR-T療法の効果持続性は腫瘍量に依存の画像

白血病CAR-T療法の効果持続性は腫瘍量に依存

再発B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)患者の多くが、CAR-T細胞免疫療法後に完全寛解となったが、治療時の腫瘍量が効果持続性および長期生存に影響を与えたとの臨床試験データが、2017年4月1日〜5日開催の米国がん学会(AACR)の年次
装着型医療機器TTフィールドにより膠芽腫患者の生存率が向上の画像

装着型医療機器TTフィールドにより膠芽腫患者の生存率が向上

膠芽腫患者では、化学療法薬であるテモゾロミド治療に加えて交流電場を送達する医療機器を装着した患者のほうが、テモゾロミド単独療法を受けた患者よりも全生存中央値が有意に改善したとの第3相ランダム化臨床試験の最終結果が、2017年4月1~5日開催
がん臨床試験、患者集積の遅れ―試験の種類と最初の患者登録の画像

がん臨床試験、患者集積の遅れ―試験の種類と最初の患者登録

米国がん学会(AACR)の機関誌Clinical Cancer Research誌に公表された研究によると、国内の研究共同グループが主導するがん臨床試験と、試験開始から最初の患者の登録までにかかる時間は、患者集積の遅れに結びつく要因の一部だ
アスピリンの常用が、がん死亡率の低下と関連の画像

アスピリンの常用が、がん死亡率の低下と関連

2017年4月1日~5日開催の米国がん学会(AACR)年次総会で発表されたデータによると、長期間にわたるアスピリンの常用が、異なる数種のがんによる死亡リスクの低下に関連していた。   「アスピリンが、がんの発症リスクを減少させるだ
PI3K/mTOR阻害剤が特定の子宮肉腫に有効な可能性の画像

PI3K/mTOR阻害剤が特定の子宮肉腫に有効な可能性

米国がん学会のClinical Cancer Research誌に発表された研究によると、タンパク質P-S6S240は、平滑筋肉腫と呼ばれる治療困難なタイプの子宮肉腫の患者の予後不良を示す指標として役立つ可能性があり、非臨床試験データは、こ
アスピリン定期的服用が膵臓がんのリスク低下に関連の画像

アスピリン定期的服用が膵臓がんのリスク低下に関連

 中国の住民での試験など最近の試験で、リスクが約50%低下する結果 米国がん学会(AACR)の機関誌Cancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに掲載されたデータから、中国・上海の住民によ
がん診断支援システムIBM Watson for Oncologyが医師の推奨と高い一致度を示すの画像

がん診断支援システムIBM Watson for Oncologyが医師の推奨と高い一致度を示す

人工知能診断支援システムWatson for Oncology*(「ワトソン・フォー・オンコロジー」、WFO)が、二重盲検安全性確認試験において、腫瘍医らによる委員会の推奨と高い一致度を示したとの結果が、12月6~10日に開催された2016
アロマターゼ阻害剤での乳がん治療で、血管内皮機能が低下の画像

アロマターゼ阻害剤での乳がん治療で、血管内皮機能が低下

アロマターゼ阻害剤を投与された閉経後乳がん患者に、心血管系疾患の前兆となる血管内皮機能不全がみられたという研究結果が、12月6~10日に開催された 2016年サンアントニオ乳癌シンポジウム にて発表された。   アロマターゼ阻害剤
エベロリムス+フルベストラント併用療法がHR陽性乳がんに有効の画像

エベロリムス+フルベストラント併用療法がHR陽性乳がんに有効

内分泌療法剤フルベストラント(フェソロデックス)による治療にエベロリムス(アフィニトール)を追加することで、アロマターゼ阻害薬療法に耐性を示す転移性ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者の無増悪生存期間が2倍を上回ったことが、12
Veliparb+化学療法がBRCA変異陽性乳がんに有効の画像

Veliparb+化学療法がBRCA変異陽性乳がんに有効

12月6日〜10日に開催された2016年サンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された第2相臨床試験によると、カルボプラチン+パクリタキセル化学療法にポリADP-リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤veliparibを追加すると、BRCA1
イバンドロネート追加で閉経後乳がんの転帰は改善せずの画像

イバンドロネート追加で閉経後乳がんの転帰は改善せず

有益性における決定的なエビデンスを得るためにはより長期の追跡調査が好ましい ホルモン受容体(HR)陽性初期乳がん患者で閉経後の女性を対象に、アジュバントホルモン療法に加えてビスフォスフォネート製剤イバンドロネート(Boniva)を投与しても
口腔咽頭がん発症率増加の原因、HPV感染以外にもの画像

口腔咽頭がん発症率増加の原因、HPV感染以外にも

2002~2011年における英国の口腔咽頭扁平上皮がん発症率の増加について、同期間中のヒトパピローマウイルス(HPV)の陽性疾患率は変わっていないことから、HPVへの感染だけに起因するものではないという研究報告が、米国がん学会誌「Cance
放射線治療はインプラント乳房再建の合併症を増加させるの画像

放射線治療はインプラント乳房再建の合併症を増加させる

放射線治療後に自家組織乳房再建を受けた患者では転帰の悪化はみられず   2016年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)(12月6日~10日)で発表された大規模な多施設共同前向きコホート研究のデータによると、インプラント再
HR陽性HER2陰性早期乳がんに対する術前アベマシクリブ療法の第2相臨床試験が主要評価項目を達成の画像

HR陽性HER2陰性早期乳がんに対する術前アベマシクリブ療法の第2相臨床試験が主要評価項目を達成

試験薬abemaciclib[アベマシクリブ]単剤またはアベマシクリブとアロマターゼ阻害薬アナストロゾールとの併用による術前療法が、アナストロゾール単剤療法よりも、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん細胞中のKi67(細胞増殖のマー
術前化学療法を受ける一部の早期乳がん患者は腋窩リンパ節郭清を回避できるの画像

術前化学療法を受ける一部の早期乳がん患者は腋窩リンパ節郭清を回避できる

12月6~10日開催の2016年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表されたGANEA 2臨床試験データによると、手術可能な大きい乳房腫瘍を有し、術前化学療法実施前に腋窩(わきの下の)リンパ節にがんの臨床徴候がみられなかった患
閉経後早期乳がんに対する長期レトロゾール療法の効果は限定的の画像

閉経後早期乳がんに対する長期レトロゾール療法の効果は限定的

    アロマターゼ阻害薬ベースの補助ホルモン療法を5年間実施した後、さらに5年間、レトロゾールによるホルモン療法を実施する療法は、閉経後のホルモン受容体陽性早期乳がん女性患者における無病生存期間または全生存期間の統計学
BELLE-3試験でbuparlisibがHR+進行乳がんのPFSを改善の画像

BELLE-3試験でbuparlisibがHR+進行乳がんのPFSを改善

12月6~10日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2016で発表された第3相臨床試験BELLE-3のデータによると、PI3K阻害剤buparlisib[ブパルリシブ]とホルモン療法の併用が、エベロリムスとエキセメスタ
HR、HER2陽性乳癌術前療法にアロマターゼ阻害剤の利益なしの画像

HR、HER2陽性乳癌術前療法にアロマターゼ阻害剤の利益なし

ドセタキセル、カルボプラチン、トラスツズマブ(ハーセプチン)、およびペルツズマブ(パージェタ)を用いた術前治療にアロマターゼ阻害剤を追加しても、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陽性乳がん患者の病理学的完全奏効(pCR)率は有意に増減しない
代謝機能不全因子は肝がんリスクの上昇と関連の画像

代謝機能不全因子は肝がんリスクの上昇と関連

肝がんは肥満関連がんであることの重大な裏付けとなるデータが示される 大規模前向きコホート試験により、体格指数(BMI)の上昇、腹囲の増大および2型糖尿病が肝がんリスクの上昇に関連していたという研究報告が、米国がん学会のCancer
ベネトクラックスが急性骨髄性白血病に効果の画像

ベネトクラックスが急性骨髄性白血病に効果

再発または化学療法に耐性がある急性骨髄性白血病(AML)患者、もしくは化学療法に対する忍容性がないと考えられるAML患者において、選択的BCL-2阻害剤venetoclax[ベネトクラックス](商品名:Venclexta)で奏効が得られ、一
遺伝子プロファイルでニボルマブが有効な腎がんが特定可能にの画像

遺伝子プロファイルでニボルマブが有効な腎がんが特定可能に

腫瘍の代謝関連遺伝子が治療効果無効との間に相関を示す   PD-L1タンパクが陽性で抗PD-1治療薬ニボルマブ(商品名:オプジーボ)が奏効しなかった腎細胞がん患者では、PD-L1陽性でニボルマブが奏効した患者よりも代謝に関わる遺伝
がん予防ガイドライン遵守でがんリスクが減少の画像

がん予防ガイドライン遵守でがんリスクが減少

多数の研究のレビューで、全発現率および死亡率の一貫した減少が示される。   食事および身体活動に関するがん予防ガイドラインを遵守することにより、がんの全発現率および死亡率が一貫して減少したことが、米国がん学会の学会誌であるCanc
Entrectinibが、さまざまな進行または転移性固形がんに効果がある可能性―STARTRK-2試験経過報告/米国がん学会(AACR)の画像

Entrectinibが、さまざまな進行または転移性固形がんに効果がある可能性―STARTRK-2試験経過報告/米国がん学会(AACR)

2016年4月16~20日開催の米国がん学会(AACR)年次総会で発表された2件の第1相臨床試験の結果を合わせて考えると、Trk、ROS1またはALK標的治療の治療歴のない、NTRK1/2/3、 ROS1または ALK遺伝子変異を有するさま
セツキシマブが最も有効な大腸がん患者を特定する新たなバイオマーカー(FCGR2A H/H)の画像

セツキシマブが最も有効な大腸がん患者を特定する新たなバイオマーカー(FCGR2A H/H)

支持療法に加え、セツキシマブ(アービタックス)による治療を加えた場合、KRAS遺伝子に変異がない転移性大腸がん患者のうち、特定のFCGR2A遺伝子型が2コピー存在する患者(FCGR2A H/H)に限り、全生存期間(OS)中央値が有意に長くな