早期ホジキンリンパ腫にブレンツキシマブ+ニボ+化学療法は高い治療効果で化学療法量を減らす
MDアンダーソン研究ニュース
- 90%以上の患者が新規治療併用療法により完全奏効を達成した
- 2年後も97%の患者でがんの再発が認められなかった
Blood誌に掲載された新たな研究によると、早期ホジキンリンパ腫患者に対し、ブレンツキシマブ ベドチン(販売名:アドセトリス)およびニボルマブ(販売名:オプジーボ)に、化学療法薬であるドキソルビシンとダカルバジンを併用した新規治療法により、非常に高い奏効率が得られた。
「最新の分子標的治療を、より短期間の化学療法と組み合わせることで、従来の治療成績を上回る良好な結果が得られ、治療強度も軽減されています」と筆頭著者であるリンパ腫学准教授のHun Ju Lee医師は述べた。
この研究の主な結果とは何か
本試験では合計154人の患者がこの新併用療法を受けた。患者の96%が何らかの治療効果を示し、92%は治療後の画像検査でがんの徴候が認められない完全奏効を達成した。
この高い奏効率は、低リスクおよび高リスクの早期患者のいずれにおいても認められた。完全寛解を達成した患者のうち、96%が少なくとも2年間完全寛解を維持した。28カ月の追跡調査時点で、患者の97%ががんの再発なく生存していた。
副作用は多くの患者で認められたが管理可能であった。特筆すべきは、発熱性好中球減少症を発症した患者がいなかったことである。
この研究結果は、患者の今後の治療にどのような意味を持つのか
従来、早期ホジキンリンパ腫の患者には標準的な化学療法の併用療法が行われ、一部の患者には放射線治療も行われてきた。本研究では、新たな併用療法により、患者が受ける化学療法の量を減らせる可能性が示された。
「この治療法は極めて効果が高く、早期段階の非バルキー型(10cm未満)ホジキンリンパ腫患者にとって有望な選択肢です」とLee氏は述べた。
本研究は米国国立がん研究所(P30 CA008748)、および2023年にファイザーに買収されたSeagen社の支援を受けて実施された。共著者、開示情報、資金提供元の全リストについては、Blood誌に掲載された論文全文をご覧ください。
- 監修 喜安純一(血液内科・血液病理/飯塚病院 血液内科)
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- 原文掲載日 2026/01/15
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