2017年06月の記事一覧

FDAがBRAF V600E変異陽性転移非小細胞肺がんにダブラフェニブ+トラメチニブを承認の画像

FDAがBRAF V600E変異陽性転移非小細胞肺がんにダブラフェニブ+トラメチニブを承認

2017年6月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAが承認した検査で検出されたBRAF V600E遺伝子変異を有する転移非小細胞肺がん(NSCLC)患者へのダブラフェニブおよびトラメチニブ(商品名:TAFINLARおよびMEKINIS
化学療法治療が歩行とバランス感覚に悪影響を及ぼすの画像

化学療法治療が歩行とバランス感覚に悪影響を及ぼす

 オハイオ州立大学総合がんセンターのArthur G. James Cancer Hospital and Richard J. Solove Research Institute (OSUCCC–James)の研究者らによっておこなわれた
CAR-T細胞療法で多発性骨髄腫が長期寛解の画像

CAR-T細胞療法で多発性骨髄腫が長期寛解

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「まだ早い段階ですが、これらのデータはCAR-T (キメラ抗原受容体発現T細胞) 細胞療法が多発性骨髄腫に寛解をもたらすことを強く示すものです」と、ASCO専門家のMichael S. Sabel医師は述
FDAがヒアルロニダーゼを一部のリンパ腫および慢性リンパ性白血病に承認の画像

FDAがヒアルロニダーゼを一部のリンパ腫および慢性リンパ性白血病に承認

2017年6月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、濾胞性リンパ腫(FL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、および慢性リンパ性白血病(CLL)の成人患者に対して、リツキシマブ+ヒトヒアルロニダーゼの併用(商品名:RITUXAN
2016年米国青少年タバコ調査に関するFDA長官の声明の画像

2016年米国青少年タバコ調査に関するFDA長官の声明

2016年National Youth Tobacco Survey(米国青少年タバコ調査)における最新の数字は期待が持てるものであるが、全てのタバコ製品で長期間にわたりこの減少傾向が継続するよう尽力することは極めて重要である。  
進行肺癌を有する高齢者の治療を目的としたさまざまな化学療法の比較の画像

進行肺癌を有する高齢者の治療を目的としたさまざまな化学療法の比較

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「進行肺癌を有する高齢者の治療を目的としたさまざまな化学療法の比較」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報
ダコミチニブがEGFR陽性肺がんに有効な可能性の画像

ダコミチニブがEGFR陽性肺がんに有効な可能性

ASCOの見解 「EGFR標的療法が導入されてから15年近くたち、その時以来多数の患者の生存期間延長に役立っています。これらの治療薬の第二世代はより有効的ですが、より重い副作用を引きおこす可能性もあります。そのため、患者とその主治医はリスク
小児がんサバイバーの重篤な健康問題の発生率が着実に低下の画像

小児がんサバイバーの重篤な健康問題の発生率が着実に低下

ASCOの見解 「この数十年で、小児がんほど治療が劇的に進展した腫瘍学分野はほかにないでしょう。 治療やケアの進歩に伴い、小児がん患者は生存期間が延長したのみならず、がん治療の長期的な副作用の減少による恩恵を受けています。今回の研究結果は、
アビラテロン併用で前立腺がん患者の生存期間が延長の画像

アビラテロン併用で前立腺がん患者の生存期間が延長

ASCOの見解 「本研究は、主に転移前立腺がん患者の標準ホルモン療法にアビラテロンを追加することを支持する有力なエビデンスを示すものであり、これにより、同条件下においてアビラテロンを標準治療として確立するエビデンスを一層強固なものにしていま
トラスツズマブ+ペルツズマブ、一部の女性で浸潤性乳がん発生率低下の画像

トラスツズマブ+ペルツズマブ、一部の女性で浸潤性乳がん発生率低下

ASCOの見解 「HER2分子標的治療薬の導入と治療の成功は乳がん治療の転換点となりました。本研究に参加した女性の一部でHER2標的治療薬1種類の単独投与よりも2種類を併用投与した場合でより高い効果が得られたことに期待がもたれますが、再発リ
免疫療法が、再燃した中皮腫に効果を示す可能性の画像

免疫療法が、再燃した中皮腫に効果を示す可能性

ASCOの見解 「われわれは、より多種類のがんへの使用拡大に伴い、免疫療法の第2の波を目にしています。長い間、治療の選択肢があまりに少なかった中皮腫に対し、免疫療法が効果的な新しい治療法であることを本研究は示しています」と米国臨床腫瘍学会(
甲状腺微小がんへの介入を選択しない患者への支援が不足の画像

甲状腺微小がんへの介入を選択しない患者への支援が不足

微小で無症候の甲状腺がん、またはその疑いがあり、すぐに生検や治療を望まない患者は、医師、友人、家族などの非協力的な対応に直面する可能性がある、と新たな研究が示している。患者はこのような対応を受けることで、がんの進行や孤立感に対する不安を抱き
がんサバイバーが感じる再発への恐れに、新たな心理介入法が効果の画像

がんサバイバーが感じる再発への恐れに、新たな心理介入法が効果

ASCOの見解 「がんサバイバーの数はこれまでにないほど増えていますが、多くのサバイバーは治療終了後長時間経ってもがんが再発するのではないかと恐れています。この恐れを軽減するための介入が良好な結果を示し、患者により広く適応できる道を開くこと
ライトタバコの使用が肺腺がんの増加に関連の画像

ライトタバコの使用が肺腺がんの増加に関連

いわゆる「ライト」タバコも、喫煙者にとって健康上は何の利益もなく、むしろ肺の深部に発生する特定種類の肺がんの増加原因になっている可能性が、新たな研究で示された。   この新たな研究では、オハイオ州立大学総合がんセンター Arthu
新たな循環腫瘍DNA解析技術によるがんゲノムの探究の画像

新たな循環腫瘍DNA解析技術によるがんゲノムの探究

がん早期発見のための血液検査に向けた最初の一歩   ASCOの見解 「循環腫瘍DNA分析の用途の可能性について有望な報告が続いています。この方法が、がんの早期発見のための確立された技術となるにはまだ時間がかかりそうですが、この研究
アビラテロンは転移前立腺がんの進行を18カ月遅延、生存期間を延長の画像

アビラテロンは転移前立腺がんの進行を18カ月遅延、生存期間を延長

ASCOの見解 「進行性前立腺がんと診断された患者にとって、まず化学療法による治療、そして今度はアビラテロンと、治療はより効果的なアプローチへと発展しています」と、ASCO ExpertのSumanta Kumar Pal医師は述べた。「こ
1回放射線治療で脊髄圧迫症状は十分緩和されるの画像

1回放射線治療で脊髄圧迫症状は十分緩和される

ASCOの見解 「脊髄圧迫症とは、進行がん患者の多くが経験する衰弱状態のことです。これまで、患者は放射線治療を受けるために、何日も病院と自宅を往復せざるを得ないことがしばしばありました。この研究はケアの質を損なうことなく、患者ががんではなく
心理的介入による進行がん患者の苦痛緩和の画像

心理的介入による進行がん患者の苦痛緩和

この要約には抄録にはない最新データが記載されています   ASCOの見解 「進行がんと診断されることは、患者や家族にとって重い負担になります。本試験はこの負担を和らげる新たな方法を与えてくれます。私たちの腫瘍医としての仕事は、患者
手術前の膵がん患者に対する運動プログラムの画像

手術前の膵がん患者に対する運動プログラム

MDアンダーソン OncoLog 2017年5月号(Volume 62 / Issue 5-6)  Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号UR
アレクチニブが肺がんの無増悪生存期間を1年以上延長の画像

アレクチニブが肺がんの無増悪生存期間を1年以上延長

ASCOの見解 「この第2世代分子標的薬治療が、脳転移を予防しながら進行肺がんの増殖を2年以上停止させたという事実は、この難病における並外れた結果です」と米国臨床腫瘍学会(ASCO)専門委員のJohn Heymach医学博士は述べた。「この
オラパリブがBRCA変異陽性の転移乳がんの増殖を遅延の画像

オラパリブがBRCA変異陽性の転移乳がんの増殖を遅延

PARP阻害剤が、乳がん治療において重要な役割を担う可能性を示唆   ASCOの見解 「待望された本研究結果は、この新たな治療法がBRCA遺伝子変異陽性乳がん女性の治療成績を向上させる可能性があることを示しています」「注目すべきこ
Larotrectinibが小児と成人の多様ながんに長期で有効の画像

Larotrectinibが小児と成人の多様ながんに長期で有効

Larotrectinibは希少なTRK融合遺伝子異常を標的とする   ASCOの見解 「小規模な早期試験ではあるものの、この研究は希少がんにおける新薬開発の道を拓く有力な証拠となり、高精度医療(precision medicin
B細胞性腫瘍向けに、キメラ抗原受容体を用いたナチュラルキラー細胞療法の画像

B細胞性腫瘍向けに、キメラ抗原受容体を用いたナチュラルキラー細胞療法

MDアンダーソン OncoLog 2017年5月号(Volume 62 / Issue 5-6)  Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号UR
甲状腺がん検診:米国予防専門委員会(USPSTF)による推奨(改訂)の画像

甲状腺がん検診:米国予防専門委員会(USPSTF)による推奨(改訂)

最終版の推奨評価についてのステートメント 甲状腺がん:検診 米国予防医学専門委員会(USPSTF)による推奨グレードは米国政府とは独立したものであり、これらの推奨は、米国保健福祉省、米国医療研究品質庁(AHRQ)の公的見解の位置付けとして解