2016年米国青少年タバコ調査に関するFDA長官の声明

2016年National Youth Tobacco Survey(米国青少年タバコ調査)における最新の数字は期待が持てるものであるが、全てのタバコ製品で長期間にわたりこの減少傾向が継続するよう尽力することは極めて重要である。

米国では、毎日18歳未満の若者2,500人以上が初めて喫煙を経験し、400人以上の若者が常用喫煙者となっている。また、これらの最新の数字から、若者はさまざまなタバコ製品を試したり使用し続けていることが明らかとなっている。

米国食品医薬品局(FDA)では、若者にタバコ使用の危険性について教育するために、有力で科学的根拠のあるキャンペーンに重点的に支出してきた。日頃の行動様式を変えることで意識を高め、信条を変え、究極的には命を救うという力強いメッセージを聴衆に届ける私達の尽力は、有意義なインパクトをもたらしている。実際、「The Real Cost」キャンペーンでは、2014年の開始から既におよそ35万人の若者の禁煙を促進してきた。

私達の施策の中心には、小売業者に有害で依存性のあるタバコ製品を子ども達から遠ざける責任があることを理解させ、また真摯にその責任を取らせることもある。特に、FDAでは20168月に若者のタバコ製品へのアクセス新規制が発効してから、従来型企業およびオンライン小売業者に対し、未成年者への電子タバコ、タバコ、水ギセルの販売について4,000通以上の警告書を発行してきた。

私達は、タバコ関連疾患および関連死を減らすためのこうした必要不可欠な努力を構築していく所存である。

翻訳担当者 柏崎末久

監修 東 光久(総合診療、腫瘍内科、緩和ケア/福島県立医科大学白河総合診療アカデミー)

原文を見る

原文掲載日 

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

喫煙に関連する記事

喫煙についての画像

喫煙について③:「不平等ながんの重荷、だが解決可能」ーDr. イアン・ウォーカー

いま現在、英国全土における医療機会の平等は実現していない。実際には、国内の健康格差ががんの転帰に大きな違いをもたらしていることがわかっている。
喫煙は政治的に解決できるの画像

喫煙について②:「政治的に解決が容易」ーDr.イアン・ウォーカー

喫煙は、少なくとも15種類のがんに関連している。肺がんは、経済的困窮に起因する過剰症例が圧倒的に多い。タバコを吸う人がいなかったら、イングランドで貧困に起因するがんの症例は61%減少していたかもしれない。独立審査委員会は、イングランドをスモークフリー(喫煙者が成人人口の5%未満)にするために、政府が年間最低1億2500万ポンドを緊急に追加支出する必要があると提言した。
喫煙について①:「カウンターの向こうの殺人者」ーDr.イアン・ウォーカーの画像

喫煙について①:「カウンターの向こうの殺人者」ーDr.イアン・ウォーカー

キャンサーリサーチUK最近新たに5年間の主要疾患戦略(5-year Major Conditions Strategy)を発表したにもかかわらず、Steve Barclay国務大臣のヘ...
元喫煙者と健康について:NCIミニットの画像

元喫煙者と健康について:NCIミニット

https://youtu.be/2D0I2DZJdUoこのエピソードでは、健康的なライフスタイルを維持する元喫煙者についての最新の知見を紹介します。

■海外癌医療情報リファレンス...