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FDA が再発・難治性B細胞リンパ腫(PMBCL)にペムブロリズマブを承認

2018年6月13日、米国食品医薬品局は、難治性PMBCL(原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫)または2種類以上の治療後、再発が認められたPMBCLを有する成人および小児患者に対する治療薬としてペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merck社)を迅速承認した。

 

本承認は、多施設共同、非盲検、単一群臨床試験であるKEYNOTE 170(NCT02576990)試験に登録された再発または難治性のPMBCL患者53人のデータに基づいている。患者は、3週間ごとにペムブロリズマブ200 mgの静脈内投与を受けた。治療は、許容できない毒性もしくは疾患進行が認められるまで、または疾患進行が認められない患者では最長24カ月行った。全奏効率は45%(95%信頼区間[CI] 32~60)であり、完全奏効率は11%、部分奏効率は34%であった。追跡調査期間(中央値9.7カ月)において、奏効期間中央値には達していなかった。最初の客観的奏効までの期間の中央値は2.8カ月であった。ペムブロリズマブは、緊急に細胞減少療法を必要とするPMBCL患者の治療には推奨されない。

 

KEYNOTE-170試験において最もよくみられた有害反応は、筋骨格痛、上気道感染症、発熱、疲労、咳嗽、呼吸困難、下痢、腹痛、悪心、不整脈、および頭痛であり、PMBCL患者のうち10%以上に認められた。有害反応によりペムブロリズマブの投与を中止または中断した患者の割合は、それぞれ8%、15%であった。患者の25%において、全身性コルチコステロイド療法を必要とする有害反応が認められた。重篤な有害反応は、患者の26%で認められた。

 

成人PMBCLに対するペムブロリズマブ推奨用量は、200 mgを3週間ごとに投与とし、小児PMBCLに対する推奨用量は、2 mg/kg(一回最高用量は200 mg)を3週間ごとに投与とする。キイトルーダの全処方情報はこちらを参照

 

FDA は、本申請を優先審査に指定した。また、ペムブロリズマブはPMBCLを適応症として、オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定および画期的治療薬指定を受けた。本適応は、腫瘍奏効率および奏効の持続性に基づき、迅速承認制度のもとで承認された。本適応に対する継続的な承認は、検証的試験における臨床的有用性の検証および説明が条件となる。FDAの迅速承認プログラムについての情報は企業向けガイダンス、重篤疾患のための迅速承認プログラム―医薬品および生物学的製剤(Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)に記載されている。

翻訳小畑オーエンズ和世

監修北尾章人(腫瘍・血液内科/神戸大学大学院医学研究科)

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