2022年03月の記事一覧

低異型度漿液性卵巣がん再発患者にトラメチニブは新たな標準治療となる可能性の画像

低異型度漿液性卵巣がん再発患者にトラメチニブは新たな標準治療となる可能性

トラメチニブは疾患または死亡のリスクを低減し、無増悪生存期間を有意に向上させることが示された。 低異型度漿液性卵巣がんの治療において、MEK阻害薬であるトラメチニブ(販売名:メキニスト)は原病の増悪または死亡のリスクを標準治療と比べて52%
遠隔診療を利用したがんケアの急増とその今後の画像

遠隔診療を利用したがんケアの急増とその今後

2020年に7歳の娘Evaが進行性のウィルムス腫瘍と診断された後、LaBonne夫妻のChrisとAliciaは、娘Evaの治療についてナッシュビルのヴァンダービルト-イングラムがんセンター(VICC)の医師にセカンドオピニオンを求めた。た
axi-celは高リスクリンパ腫の初回治療として有効の画像

axi-celは高リスクリンパ腫の初回治療として有効

MDアンダーソン主導の試験により、高リスク大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に対するCAR-T細胞療法を用いた初回治療が初めて評価される 2022年3月21日 MDアンダーソン ニュースリリース アキシカブタゲン シロルユーセル[axica
FDAが転移去勢抵抗性前立腺がんにlutetium Lu 177 vipivotide tetraxetanを承認の画像

FDAが転移去勢抵抗性前立腺がんにlutetium Lu 177 vipivotide tetraxetanを承認

2022年3月23日、米国食品医薬品局(FDA)は、アンドロゲン受容体(AR)経路遮断薬とタキサン系抗がん剤による治療歴を有する、前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性の転移去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の成人患者の治療を効能・効果としてl
mRNAワクチンはがん治療に貢献できるかの画像

mRNAワクチンはがん治療に貢献できるか

COVID-19流行により、細胞にタンパク質産生を指令する分子である 伝令RNA(messenger RNA:mRNA)に注目が集まっている。全世界で何億人もの人々がSARSコロナウイルス2の感染による重篤な新型コロナウイルス感染症(COV
PARP阻害薬は卵巣がん患者の生存率を改善するか、またその副作用は何かの画像

PARP阻害薬は卵巣がん患者の生存率を改善するか、またその副作用は何か

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「PARP阻害薬は卵巣がん患者の生存率を改善するか、またその副作用は何か」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医
ナノ粒子により実験的髄芽腫治療の効果が飛躍的に向上の画像

ナノ粒子により実験的髄芽腫治療の効果が飛躍的に向上

抗がん剤パルボシクリブ(販売名:イブランス)をナノ粒子に充填することで、脳腫瘍の一種である髄芽腫に対する抗がん作用が高まることが、マウスを用いた新たな研究で明らかになった。この研究を主導した研究者らによると、ナノ粒子コーティングによって腫瘍
FDAが切除不能または転移メラノーマにニボ+レラトリマブの配合剤を承認の画像

FDAが切除不能または転移メラノーマにニボ+レラトリマブの配合剤を承認

2022年3月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能または転移メラノーマ(悪性黒色腫)の成人および12歳以上の小児患者を対象に、ニボルマブ(販売名:オプジーボ)とレラトリマブの固定用量配合剤(販売名:Opdualag、Bristol
小児がん経験者の妊娠に関する朗報と注意点の画像

小児がん経験者の妊娠に関する朗報と注意点

≪記事の概要はこちら≫ まず朗報――小児がん経験者が成人後に妊娠した場合、がんの病歴のない人と同様に健康な子どもを出産する傾向にあることが新たな研究により明らかになった。小児がん経験者の子どもたちは先天性疾患や出生時の健康問題のリスクも高く
先端MRIが前立腺がんの進行速度の予測に役立つ可能性の画像

先端MRIが前立腺がんの進行速度の予測に役立つ可能性

がんの中には、増大が速くすぐに転移してしまうがんもあれば、増大が遅く、もし発見されなかったとしても大きな問題にならないがんもある。 どのがんが悪性度が高いのか、または増大が速いのか、そして直ちに治療を行う必要があるのかを判断することは非常に
高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性の画像

高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性

身長の高い成人は身長の低い成人に比べて、大腸がんや悪性化する可能性のある大腸ポリープを発症しやすいとの証拠を追加する新たなメタ解析(複数の独立した研究のデータ調査)をジョンズホプキンス大学医学部研究者が発表した。高身長と大腸がんとの関連は過
FDAが早期肺がんにニボ+プラチナ製剤2剤併用療法による術前療法を承認の画像

FDAが早期肺がんにニボ+プラチナ製剤2剤併用療法による術前療法を承認

2022年3月4日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者に対するネオアジュバント療法(術前薬物療法)として、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、Bristol-Myers Squibb Company社
非小細胞肺がんの初回化学療法へのトリパリマブ追加で無増悪生存期間が延長の画像

非小細胞肺がんの初回化学療法へのトリパリマブ追加で無増悪生存期間が延長

【ASCOの見解】 「本結果から、免疫療法薬と化学療法の併用が、ドライバー変異を持たない未治療の進行非小細胞肺がん患者の生存率を改善することが確認されました」-ASCO肺がんエキスパート  Maximilian Diehn医学博士 CHOI
研究ハイライト2022/2/23:PIK3CA標的療法、骨髄線維症ほかの画像

研究ハイライト2022/2/23:PIK3CA標的療法、骨髄線維症ほか

CopanlisibはPIK3CA変異を有する腫瘍に有効 PIK3CAは、最も高い頻度で変異が生じるがん遺伝子であり、肝臓、乳房、大腸、卵巣、胃、脳、肺など、さまざまながん種で変異が認められている。NCI MATCH試験の一環として、Sen
FDAが切除不能/転移ぶどう膜メラノーマに対し初のTCR-T細胞療法としてtebentafuspを承認の画像

FDAが切除不能/転移ぶどう膜メラノーマに対し初のTCR-T細胞療法としてtebentafuspを承認

2022年1月25日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能または転移性のぶどう膜メラノーマのHLA-A*02:01陽性の成人患者に対して、gp100ペプチド-HLA指向性CD3 T細胞エンゲージャーの二重特異性薬剤tebentafusp(
ESMO専門家の合意声明: 腫瘍学領域で実践的なガイダンスを提供する新リソースの画像

ESMO専門家の合意声明: 腫瘍学領域で実践的なガイダンスを提供する新リソース

ESMO Annals of Oncology誌プレスリリース ESMO(腫瘍内科の代表的専門組織)は、現在のエビデンスでは臨床的な意思決定に十分な情報を提供できないためにガイドラインの対象外であるがん診療の領域において、医師を導くための新
米国では乳がんの7人に1人が過剰診断の可能性の画像

米国では乳がんの7人に1人が過剰診断の可能性

マンモグラフィ検診で検出された乳がんのおよそ7例に1例は過剰診断であることが、デュークがん研究所の研究で明らかになった。この研究は、米国の現代スクリーニング技術による乳がん過剰診断リスクの解明を目的としていた。 同研究は、2月28日にAnn
星細胞腫サバイバーと介護者の旅路の画像

星細胞腫サバイバーと介護者の旅路

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。    ◆─────────────────◆ 退形成性星細胞腫サバイバーのJCジェイシーと妻のルアンが、人
FDAが再発/難治性多発性骨髄腫にciltacabtagene autoleucelを承認の画像

FDAが再発/難治性多発性骨髄腫にciltacabtagene autoleucelを承認

2022年2月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、プロテアソーム阻害剤(PI)、免疫調節剤(IMiD)、抗CD38モノクローナル抗体を含む4種類以上の治療歴を有する再発/難治性多発性骨髄腫の成人患者の治療にciltacabtagene a
前立腺がん生涯死亡リスクを層別化する”遺伝的リスクスコア”の画像

前立腺がん生涯死亡リスクを層別化する”遺伝的リスクスコア”

【ASCOの見解】 「現在の前立腺がん検診の推奨は家族歴および人種・民族に基づいており、これらの因子では個々の前立腺がん発症リスクまたは死亡リスクを十分に把握できていません。この新たな研究は、広範囲に及ぶ遺伝的リスクスコアが、転移性前立腺が
未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)遺伝子変異のある非小細胞肺がんに対する標的治療の画像

未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)遺伝子変異のある非小細胞肺がんに対する標的治療

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)遺伝子変異のある非小細胞肺がんに対する標的治療」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『
エンハーツ、HER2低発現乳がんでも試験成功の画像

エンハーツ、HER2低発現乳がんでも試験成功

・エンハーツは臨床試験で生存期間を延長させ腫瘍増殖を遅延させた ・HER2低発現乳がんにおける初の試験結果 ・エンハーツは細胞傷害性化学物質と結合した抗体医薬品 ・アストラゼネカ社は適応拡大の審査に向けて規制当局と協議 がん治療薬であるエン
NCI研究室ツアーの画像

NCI研究室ツアー

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。   ◆─────────────────◆ 米国国立がん研究所(NCI)がん疫学・遺伝学部門のトランスレー
HER2陽性乳がん脳転移にピロチニブ+カペシタビン併用は有望の画像

HER2陽性乳がん脳転移にピロチニブ+カペシタビン併用は有望

脳転移を有するHER2(ERBB2)陽性乳がん女性を対象とした第2相試験で、ピロチニブとカペシタビン併用療法により頭蓋内奏効がもたらされた。 ピロチニブとカペシタビンの併用は、「奏効は妥当で副作用は最小限であることから、HER2陽性乳がん脳