2018年07月の記事一覧

子宮頸がん一次検診においてHPV検査が細胞診よりも正確の画像

子宮頸がん一次検診においてHPV検査が細胞診よりも正確

「従来の検診(細胞診)の代わりに新しい検査方法(HPV検査)を実施すれば、年間何百人もの女性が子宮頸がんを免れることができるでしょう」と、デイリーメール電子版が伝えた。 カナダで行われた研究により、子宮頸がんのほぼ全症例の原因であるヒトパピ
血管新生阻害薬の画像

血管新生阻害薬

米国国立がん研究所(NCI)ファクトシート 〈目次〉 血管新生とは何ですか? なぜ血管新生はがんにとって重要なのですか? 血管新生阻害薬はどのように作用するのですか? どのような血管新生阻害薬が人のがん治療に用いられていますか? 血管新生阻
免疫チェックポイント阻害剤に対する年齢の影響の画像

免疫チェックポイント阻害剤に対する年齢の影響

免疫チェックポイント阻害剤は、がんに対する免疫応答の制御を解除する薬剤であり、進行したメラノーマ(悪性黒色腫)の一部の患者には驚くほどよく作用するが、その他の多くの患者にはまったく作用しない。臨床医や研究者は、良好な反応を示す可能性が最も高
食事でステージ3大腸がんの再発リスクを低減できる可能性の画像

食事でステージ3大腸がんの再発リスクを低減できる可能性

切除可能大腸がんの治療を受けた患者では、インスリン値を上昇させる炭水化物などの成分が少ない食事によって、疾患再発リスクが大幅に低減する可能性があることが、ダナファーバーがん研究所の研究者らが主導する新たな研究で示唆された。   ス
膵臓がん患者の約10%に先天的遺伝子多型の画像

膵臓がん患者の約10%に先天的遺伝子多型

  ダナファーバーがん研究所の研究者らによると、膵臓がん患者を対象にした大規模研究において、10%近くが膵臓がんに罹りやすくさせている可能性のある先天的な遺伝子多型または変異を持つことがわかった。また、一部の遺伝子変異が一定の化学
トリフルリジン+ティピラシルは既治療の転移性胃がん患者に有効の画像

トリフルリジン+ティピラシルは既治療の転移性胃がん患者に有効

TAGS研究では全生存期間の中央値が2カ月延長 少なくとも2種類の化学療法による前治療を受けた転移性胃がん患者を対象に、トリフルリジン+ティピラシル+ベストサポーティブケア(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較する第3相試験が行われ延命効果
頻回の経過観察の検査は大腸がんサバイバーに有益かの画像

頻回の経過観察の検査は大腸がんサバイバーに有益か

がんの再発を調べる経過観察の検査を年に1回以上実施しても、治療を受けた大腸がんの患者に有益でない可能性があることが最近実施された2つの研究結果で明らかになった。   がん治療を受けた人への経過観察の検査すなわちサーベイランスの目標
FDAが非転移性の去勢抵抗性前立腺がんにもエンザルタミドの適応を拡大の画像

FDAが非転移性の去勢抵抗性前立腺がんにもエンザルタミドの適応を拡大

2018年7月13日、米国食品医薬品局は、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者に対するエンザルタミド(商品名:XTANDI[イクスタンジ]、Astellas Pharma US, Inc.社)を承認した。 この承認により、エンザルタミドの適
セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者で効果の画像

セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者で効果

治験薬セルメチニブは、遺伝性症候群である神経線維腫症1型(neurofibromatosis type 1:NF1)の小児および若年成人患者の腫瘍を縮小させることができるとともに、多くのNF1患者で発生する叢状神経線維腫という腫瘍に伴う痛み
子宮内膜癌の既治療患者に対するホルモン補充療法(HRT)の画像

子宮内膜癌の既治療患者に対するホルモン補充療法(HRT)

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「子宮内膜癌の既治療患者に対するホルモン補充療法(HRT)」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報リファレ
がん患者の抗うつ治療の画像

がん患者の抗うつ治療

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「がん患者の抗うつ治療」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報リファレンス』(https://www.ca
進展型小細胞肺がん初回治療にアテゾリズマブ+化学療法が有望な結果の画像

進展型小細胞肺がん初回治療にアテゾリズマブ+化学療法が有望な結果

進展型小細胞肺がんの初回治療においてアテゾリズマブと化学療法の併用が、無増悪生存および全生存を改善することが明らかに 2018年6月25日、第3相IMpower133試験が初めての中間解析で、主要評価項目である無増悪生存(PFS)および全生
FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認の画像

FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認

2018年7月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる化学療法の後に増悪した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはDNAミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、12歳以上
Quizartinibが難治性白血病(AML)の全生存期間を延長の画像

Quizartinibが難治性白血病(AML)の全生存期間を延長

治験薬quizartinib(キザルチニブ)が、FMS様遺伝子内縦列重複(FLT3-ITD)と呼ばれる遺伝子変異と関連する予後不良型の急性骨髄性白血病(AML)患者の全生存期間を延長したことが、テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターが
前立腺がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2018年5月最新版]の画像

前立腺がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2018年5月最新版]

* 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国政府とは独立した立場で
FDAが尿路上皮がんでのアテゾリズマブとペムブロリズマブの使用を制限の画像

FDAが尿路上皮がんでのアテゾリズマブとペムブロリズマブの使用を制限

米国食品医薬品局(FDA)は、シスプラチンを含む化学療法に適格でない局所進行または転移性尿路上皮がん患者に対して、アテゾリズマブおよびペムブロリズマブの使用を制限した。   転移性尿路上皮がん患者を対象とした臨床試験において、前治
PARP阻害剤がSLFN11陽性小細胞肺がんの奏効率を改善の画像

PARP阻害剤がSLFN11陽性小細胞肺がんの奏効率を改善

新たなバイオマーカーにより、無増悪生存や全生存の改善がみられる患者を特定できることがMDアンダーソンの研究でわかった。   テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによるランダム化第2相試験において、PARP阻害剤vel
がんに関するよくある迷信と誤解の画像

がんに関するよくある迷信と誤解

がんはどのように発生し広がっていくのかということについて、広く受け入れられている見解がいくつかあります。特にそれらが古い説に基づいている場合には、たとえ科学的に間違っていたとしても、説得力があるように思えます。しかし、がんに関する誤った理解
ビタミンDが一部のがんのリスクを下げる可能性(国立がん研究センター発表)の画像

ビタミンDが一部のがんのリスクを下げる可能性(国立がん研究センター発表)

「日光に当たるとがんリスクが20%低下する可能性がある」とDaily Telegraph紙は報道する。 太陽光ビタミンと呼ばれるビタミンDの血中濃度が高い人はがんと診断されることが少ないかどうかを日本の研究者が調査した。 ビタミンD濃度が最
進行前立腺がんの治療効果を予測する血液検査の画像

進行前立腺がんの治療効果を予測する血液検査

2種類の検査法により、ホルモン療法が奏効しない患者の予測に成功 進行前立腺がん患者のうち、抗アンドロゲン療法が奏効しない可能性が高い患者を事前に特定できる血液検査が2種類あり、これによって治療選択肢をより明確に医師と患者に提示できることがデ
術前PARP阻害薬タラゾパリブは、BRCA変異陽性の早期乳がん患者に有望の画像

術前PARP阻害薬タラゾパリブは、BRCA変異陽性の早期乳がん患者に有望

大規模試験で検証されれば、該当する患者集団において術前化学療法を1日1回の経口薬に置き換えることが可能に BRCA1/2変異陽性の早期乳がん患者に対する小規模な第2相試験において、PARP阻害薬 talazoparib(タラゾパリブ)を術前
免疫療法が膠芽腫に奏効の画像

免疫療法が膠芽腫に奏効

本記事は2018年6月6日に更新された。   免疫系に腫瘍を攻撃させることで作用するがん治療は、次第に多くのがんに対して有効であることが証明されてきている。しかし、現時点における顕著な例外の一つは、成人で最も頻度が高い膠芽腫を含む
FDAがBRAF変異メラノーマにencorafenibとbinimetinibの併用を承認の画像

FDAがBRAF変異メラノーマにencorafenibとbinimetinibの併用を承認

2018年6月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査キットで検出されたBRAF V600EまたはV600K変異を有する切除不能または転移性メラノーマ(悪性黒色腫)患者に、encorafenib[エンコラフェニブ]およびbin
開発中のMetarrestinは転移腫瘍を標的とするの画像

開発中のMetarrestinは転移腫瘍を標的とする

がんによる死亡の多くは原発腫瘍ではなく、体の他の部位に拡散、すなわち転移した腫瘍による生理的被害による。   しかし、試験薬によりこの重大な問題に対処する方法が得られる可能性のあることが、主にがんのマウスモデルで実施した新しい試験