NCI(米国国立がん研究所)がん研究ブログ

進行がん患者に対する早期からの緩和ケア効果を試験で確認の画像

進行がん患者に対する早期からの緩和ケア効果を試験で確認

進行がんの標準治療と並行して緩和ケアを受ける患者では、早期からの緩和ケアを受けなかった患者と比較して、QOL(生活の質)や気分が良い状態にあることがランダム化臨床試験の結果で示された。 また、早期からの緩和ケアを受けた患者では疾患
遺伝子検査の結果に関する患者教育‐COMET研究ついてCarol Weil氏へのインタビューの画像

遺伝子検査の結果に関する患者教育‐COMET研究ついてCarol Weil氏へのインタビュー

COMET(腫瘍プロファイリングに関するコミュニケーションと教育)研究とは、がん患者が遺伝子検査について教育を受けた後にどの程度知識を深めたのか、腫瘍プロファイリング試験の結果を知った後にどの程度ストレスレベルが減少しているのかを調査するた
希少皮膚がん患者におけるavelumabによる持続的な腫瘍縮小効果の画像

希少皮膚がん患者におけるavelumabによる持続的な腫瘍縮小効果

メルケル細胞がんは悪性度の高い皮膚がんとして稀な種類であり、有効な治療法はほとんど確立されていないが、免疫治療新薬avelumab[アベルマブ]が転移性メルケル細胞がんに対して有望であるという結果が臨床試験により示された。 今回の
小児白血病対策の進展を加速させるTARGETイニシアチブの画像

小児白血病対策の進展を加速させるTARGETイニシアチブ

  希少で治療が難しい複数種の小児がんを研究するNCI助成プログラム研究により、Children’s Oncology Group(小児腫瘍グループ)主導の臨床試験2件の準備が整った。これらは小児急性リンパ性白血病 (ALL)患者
染色体不安定性スコアががん治療の効果を予測の画像

染色体不安定性スコアががん治療の効果を予測

ローレンス・バークレー国立研究所所属研究者主導の研究チームは、いくつかの種類のがんに関して生命予後ならびに化学療法と放射線治療の効果予測を促す可能性がある新規バイオマーカーを特定した。 このバイオマーカーは、細胞分裂の際の染色体分
遺伝子組換え幹細胞が髄芽腫の治療薬候補の特定を促進の画像

遺伝子組換え幹細胞が髄芽腫の治療薬候補の特定を促進

ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者主導の研究チームは、悪性度の高い髄芽腫のより優れた研究用実験モデルを求めて、このまれな小児脳腫瘍の研究用システムを開発した。 研究者らは神経幹細胞(あらゆる種類の脳神経細胞に分化す
がん患者の介護者の多くは負担に対応しきれていないとの報告の画像

がん患者の介護者の多くは負担に対応しきれていないとの報告

新たな研究によると、がん患者を介護する家族の多くが想定する介護の課題に対し、準備が十分でなく、終末期ケアについてインフォームド・ディシジョン(詳細な説明を受けた上での決断)を行うための援助が必要であると感じている。 「われわれの研
移植前の放射線や化学療法が不要な新しい幹細胞移植方法の画像

移植前の放射線や化学療法が不要な新しい幹細胞移植方法

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ スタンフォード大学医学部の研究者らは、マウスを使った概念実証研究において、最初に放射線療法や化学療法を行わない造血幹細胞移植(骨髄移植ともいう)に成功した。 通常、移
サルモネラ菌を模倣したナノ粒子で化学療法抵抗性と闘うの画像

サルモネラ菌を模倣したナノ粒子で化学療法抵抗性と闘う

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ マサチューセッツ大学医学部での研究者らは、化学療法抵抗性の機序 に対抗できる可能性のあるサルモネラ菌(細菌の一種)をまねた ナノ粒子をデザインした。 Beth McC
血中の腫瘍DNAが免疫療法のバイオマーカーとなる可能性の画像

血中の腫瘍DNAが免疫療法のバイオマーカーとなる可能性

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ NCI研究者によるパイロット研究の結果、がん患者の血中を循環している腫瘍DNAは、治療開始後すぐに、ある種の免疫療法に患者が反応するかどうかを判定するバイオマーカーとなる可能性
卵巣がん経過観察にCA-125およびCT検査は有益性の証明なく汎用の画像

卵巣がん経過観察にCA-125およびCT検査は有益性の証明なく汎用

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 卵巣がん患者の再発を見つけるための経過観察で、有益性が示されなかったにもかかわらず、医師らが定期的にCA-125血液検査を使用し続けていることが、2009年に発表されたランダム化臨床試験
進行前立腺がんのDNA修復遺伝子にも遺伝性変異が影響の画像

進行前立腺がんのDNA修復遺伝子にも遺伝性変異が影響

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 新しい研究によると、進行前立腺がん男性の12%近くが、損傷DNA を修復する役割のある遺伝子に遺伝性の変異を有していることがわかった。BRCA2, ATMおよびCHEK2を含む
化学療法による吐気と嘔吐の予防にオランザピンの画像

化学療法による吐気と嘔吐の予防にオランザピン

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ NCIの資金提供で実施された大規模第3相臨床試験において、いくつかの精神疾患の治療に用いられている薬剤が、化学療法を受けている患者の吐き気 や嘔吐を抑制する可能性が見い出された
HotSpot3Dツールの開発により’遺伝子変異-薬剤標的’解析が可能にの画像

HotSpot3Dツールの開発により’遺伝子変異-薬剤標的’解析が可能に

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向 新規に開発された解析ツールにより、新薬または既存薬の標的となる可能性があるがん細胞における既知の遺伝子変異の数が増える可能性がある。 研究者らは最近、HotSpot3D
乳がんの化学療法抵抗性に関する新原理の画像

乳がんの化学療法抵抗性に関する新原理

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~BRCA1またはBRCA2遺伝子に変異を有する乳がんについて、薬剤耐性を獲得する意外な過程が基礎研究により明らかになり、DNA損傷修復の再構築をせずにすむようになった。この知見は、国立衛生
乳がんの骨転移の過程がマウス実験で明らかにの画像

乳がんの骨転移の過程がマウス実験で明らかに

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~研究者らは、マウスの乳がん細胞のひろがり方を追跡し、骨髄に出入りする乳がん細胞の動きを制御していると考えられる2つのタンパク質を同定した。 今回の研究によると、E-セレクチンと呼
たばこ規制研究における今後10年の取り組みの画像

たばこ規制研究における今後10年の取り組み

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 公衆衛生における深刻な健康上の脅威に対し、早々と勝利宣言をしてしまったがゆえに、われわれは最大の危機の一つに直面している。 その脅威とは他でもない、喫煙である。&nb
乳がん術後アロマターゼ阻害療法の期間延長は有用(ASCO2016)の画像

乳がん術後アロマターゼ阻害療法の期間延長は有用(ASCO2016)

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 早期のホルモン受容体(HR)陽性乳がんに罹患している閉経後女性では、アロマターゼ阻害剤を用いた術後補助療法の期間を初期治療終了から10年間に延長することに重要な利点がある可能性
血液検査(リキッドバイオプシー)は腫瘍生検の代替となるかの画像

血液検査(リキッドバイオプシー)は腫瘍生検の代替となるか

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~腫瘍から血液中に流入した遺伝物質のDNA変異やその他の変化を調べる検査(リキッドバイオプシー)では、従来の腫瘍生検から得られる結果と極めて類似した結果が得られることがわかった。本研究は、同
高精度医療と免疫療法薬に関する初期臨床試験の演題(ASCO2016)の画像

高精度医療と免疫療法薬に関する初期臨床試験の演題(ASCO2016)

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~初期相のがん臨床試験における複数の知見は、がん治療の主流なトレンドである、分子標的療法と免疫療法に反映されている、と先週シカゴで開催されたASCO(米国臨床腫瘍学会)年次総会にて取りあげら
脳腫瘍の治療現場を変えるテモゾロミドの試験結果の画像

脳腫瘍の治療現場を変えるテモゾロミドの試験結果

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~今週、シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO) 年次総会で、2つの大規模臨床試験の結果が発表された。この結果を受けて脳腫瘍患者の標準治療が変わるとみられる。 両試験は、放射
予後に関する医師との対話と病気の理解の画像

予後に関する医師との対話と病気の理解

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 進行した治癒不可能ながん患者の多くは、自身の予後や平均余命を十分に理解していないことが新たな研究結果で示された。主治医と予後について話し合った患者は、病気の深刻な状態を理解して
脳腫瘍の治療現場を変えるテモゾロミドの試験結果の画像

脳腫瘍の治療現場を変えるテモゾロミドの試験結果

今週、シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO) 年次総会で、2つの大規模臨床試験の結果が発表された。この結果を受けて脳腫瘍患者の標準治療が変わるとみられる。   両試験は、放射線治療に化学療法薬テモゾロミド(*テモゾロマイド
リスクに基づく肺がん検診で、従来法より死亡率が低下する可能性の画像

リスクに基づく肺がん検診で、従来法より死亡率が低下する可能性

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 低線量コンピューター断面撮影(CT)による肺がん検診の対象となる喫煙者および元喫煙者を選択するために、リスクモデルに基づいたアプローチをNCI(米国国立がん研究所)の研究者らが