NCI(米国国立がん研究所)がん研究ブログ

たばこの規制強化を通じた国民の健康の増進の画像

たばこの規制強化を通じた国民の健康の増進

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ がん対策の歴史において、2016年5月5日は画期的な節目として永久に記録されるであろう。この日、たばこ製品に関する規制権限の対象を、葉巻、電子たばこ、およびフーカ(水パイプ)
甲状腺がん罹患率、数十年上昇した後に横ばいにの画像

甲状腺がん罹患率、数十年上昇した後に横ばいに

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~   数十年間上昇し続けてきた米国の甲状腺がん罹患率が横ばいに転じた可能性が、 新たな研究で明らかになった。近年の新規症例数はなおも増加しているが、その増加率は過去のものに比べ
がんに対する標的療法・近赤外線免疫療法の進展の画像

がんに対する標的療法・近赤外線免疫療法の進展

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~  新たながん免疫療法が有望であることを示唆するエビデンスが、米国国立がん研究所(NCI)が今回実施した2つの研究により、新たに加えられた。この光免疫療法では近赤外線を用いることで、がん細
米国でワクチンが標的とする型のHPV感染有病率が低下の画像

米国でワクチンが標的とする型のHPV感染有病率が低下

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 米国ではHPVワクチン接種の推奨以降、4価HPVワクチンが標的とする型のヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が、10代女児で約1/3に低下したことが新規研究の結果から示さ
小児がんの高精度治療に向けて~Javed Khan医師との対談の画像

小児がんの高精度治療に向けて~Javed Khan医師との対談

米国国立がん研究所(NCI)は、新しい試験の結果に基づいてClinOmics(クリノミクス) という臨床プログラムを開始しようとしている。このプログラムでは、米国国立衛生研究所(NIH)臨床センターで治療を受けているがん患者の治療方針を決め
スニチニブとソラフェニブ、腎臓がんの術後補助療法としての効果は見られずの画像

スニチニブとソラフェニブ、腎臓がんの術後補助療法としての効果は見られず

米国国立がん研究所(NCI)NCIブログ~がん研究の動向~ スニチニブ(スーテント)およびソラフェニブ(ネクサバール)による術後補助療法は、腎細胞(腎)がん患者の無増悪生存を改善せず、重篤な副作用を引き起こす可能性があることが最近
エルロチニブとスリンダク併用で、家族性大腸腺腫症患者の十二指腸ポリープが縮小の画像

エルロチニブとスリンダク併用で、家族性大腸腺腫症患者の十二指腸ポリープが縮小

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ 遺伝的に消化器がんを発症するリスクが極めて高い人を対象とした小規模な臨床試験において、前がん病変である十二指腸ポリープが2つの薬剤の併用で縮小することが示されたことから、このレジメンを用
ペムブロリズマブが非常にまれなタイプの皮膚がん(メルケル細胞がん)患者に有望と示されるの画像

ペムブロリズマブが非常にまれなタイプの皮膚がん(メルケル細胞がん)患者に有望と示される

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ メルケル細胞がんと呼ばれる、悪性度の高い皮膚がん患者の半数以上が、がんに対する免疫反応を高めるPembrolizumab[ ペムブロリズマブ]という薬剤に反応したことが小規模
ビタミンD欠乏症は一部の乳がんの転移を促進する可能性の画像

ビタミンD欠乏症は一部の乳がんの転移を促進する可能性

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~ ビタミンDの欠乏は乳がんにおける腫瘍進行や転移に関連する可能性があると新しい試験で示唆されている。 本試験では主に細胞株とマウスを使って行われ、血中ビタミンD濃度とI
カルシウム移動を阻止することでがん細胞だけを選択的に死滅させる可能性の画像

カルシウム移動を阻止することでがん細胞だけを選択的に死滅させる可能性

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな研究から、カルシウムイオン(Ca2+)のミトコンドリアへの移動を遮断すると、がん細胞に対して有害に働き、マウスにおいては腫瘍の増殖を阻害することが明らかになった。この時、正常細胞には
進行卵巣がんに対する新しい治療戦略がマウスで有望の画像

進行卵巣がんに対する新しい治療戦略がマウスで有望

 米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~進行卵巣がんの実験的な治療戦略により、動物モデルで腫瘍の縮小が認められたという新しい研究が報告された。この治療法では、タンパク質の断片(ペプチド)を用いてがん細胞周囲組織(腫瘍微小環境)
変化に対処する―最新の研究データは進行中の臨床試験にどう影響するかの画像

変化に対処する―最新の研究データは進行中の臨床試験にどう影響するか

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~がん分野の第3相臨床試験では、多くの場合、新規治療を既存の標準治療と比較する。科学の急速な進歩に伴い、ある試験計画を別の研究結果が追い越すことがあり、その時は新規治療を含めた試験の再調整が
放射線療法スケジュールを逸することで、がん再発のリスクが増加の画像

放射線療法スケジュールを逸することで、がん再発のリスクが増加

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな研究によると、がん治療において放射線治療スケジュールを逸すると、最終的に放射線治療を完遂したとしても、がん再発のリスクは上昇した。 その影響の大きさは研究者の予想より高く、
若年の乳がん患者の中でBRCA遺伝子検査の検査率が上昇の画像

若年の乳がん患者の中でBRCA遺伝子検査の検査率が上昇

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな研究によると、乳がんリスクの上昇と密接に関わる遺伝子変異を調べる検査の検査率が、乳がんと診断された40歳以下の女性で劇的に増加した。 全体的に、Young Women's
遺伝子融合がまれな小児脳腫瘍を誘発の画像

遺伝子融合がまれな小児脳腫瘍を誘発

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年2月22日Cerebrum:大脳Ventricles (fluid-filled spaces):脳室(脳脊髄液で満たされている)Hypothalamus:視床下部
口腔内のヒトパピローマウイルス(HPV)検出と頭頸部がんとの関連性が前向き試験で示されるの画像

口腔内のヒトパピローマウイルス(HPV)検出と頭頸部がんとの関連性が前向き試験で示される

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな試験により、HPV16型による感染が一部の頭頸部がんの発症に先立って起きていることが確認された。これまでの研究では、HPV16型感染と頭頸部がんのうち中咽頭がんとの関連性が明らかにな
HPVワクチン接種率低迷の「危機」― Noel Brewer博士との対談の画像

HPVワクチン接種率低迷の「危機」― Noel Brewer博士との対談

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ 先週、米国国立がん研究所(NCI)指定がんセンター全69施設は、米国におけるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種に関する合同声明を発表した。本合同声明はHPVワクチンの低接種率
動画による教育が、患者のがん臨床試験参加への準備に有用の画像

動画による教育が、患者のがん臨床試験参加への準備に有用

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年1月28日 がん治療医との初回面談前に、がん患者が臨床試験に関する教育を受けることで臨床試験参加についての意思決定能力が向上することが、新たな研究で明らか
多発性骨髄腫に対する3種類の新薬を承認の画像

多発性骨髄腫に対する3種類の新薬を承認

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年1月6日 米国食品医薬品局(FDA)は、前治療後に再発した多発性骨髄腫に対する3種類の新薬を承認した。 11月6日、FDAはdaratumumab[ダラツ
今までにない治療法でマウスの卵巣腫瘍が縮小の画像

今までにない治療法でマウスの卵巣腫瘍が縮小

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年1月25日  変異型p53タンパク質を発現している腫瘍に対する、これまでにない治療法が開発された。この変異タンパク質はすべてのがんの半分以上に見つかる。研
がんにより経済困難に陥る可能性が研究で裏付けられるの画像

がんにより経済困難に陥る可能性が研究で裏付けられる

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年12月23日がんサバイバーの調査から、多くの人が借金、破産申請、家計の問題で不安が続いていることなど、がんとその治療により経済困難に直面したことがあるという報告を行
乳房全摘術+再建の合併症率および費用は腫瘍摘出+放射線よりも高い(SABCS2015)の画像

乳房全摘術+再建の合併症率および費用は腫瘍摘出+放射線よりも高い(SABCS2015)

米国の早期乳がん患者には、ガイドラインに従った局所治療のさまざまな選択肢がある中、民間保険の若年女性とメディケア(公的医療保険)の高齢女性の双方にとって、合併症率および合併症関連費用が最も高いのは乳房全摘術+再建であり、また、若年女性にとっ
免疫チェックポイント阻害剤の進歩の画像

免疫チェックポイント阻害剤の進歩

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年12月18日 2015年初めに、ジミー・カーター元米国大統領は、免疫チェックポイント阻害剤という部類の薬剤の1つである免疫療法薬ペムブロリズマブ(Keyt
がんに対する高精度医療に基づく臨床試験の新たな時代の画像

がんに対する高精度医療に基づく臨床試験の新たな時代

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ 以下は、2015年9月17日、米国大統領に公式に提出された「2017会計年度NCI年次計画および予算提案書(NCI’s Annual Plan and Budget Prop