吐き気や嘔吐について知っておくべきこと[放射線療法の解説シート]

-NCI原文-

*日本語電子書籍を発行しました。こちらから。

胃のむかつきを押さえるために、以下のことを試してみて下さい。

・ 胃にやさしいものを食べる。下のリストから参照して下さい。
・ 1日に3回大きな食事をするより、少量を5~6回に分けて食べる。
・ 食べるときも飲むときもゆっくりと。
・ 食後は起きて座っているか、軽い散歩をする。
・ 胃がむかつく場合は、熱すぎたり冷たすぎるものは食べない。

日中は水分をたくさん摂取して下さい。
体内の水分を補うことにより、脱力感や脱水症状を防ぐことができます。
医師や看護師に、吐き気を抑える薬について質問しましょう。
そして、薬の摂取法について勉強して下さい。

以下の飲食物は、気分が悪いときに摂取するとよい食べ物です。

スープ類(澄んだもの)

飲み物(澄んだもの)

食事やスナック

果物やお菓子

・チキン、野菜やビーフなどのコンソメスープ

・ジンジャーエールなど透明な炭酸
・クランベリージュースやグレープジュース
・ 経口水分補給飲料(ペディアライトPedialyteRなど)
・ お茶
・ 水

・直火かオーブンで焼いた皮なしチキン
・クラッカー
・小麦クリームかライスシリアル
・麺類
・オートミール
・茹でたポテト(皮なし)
・プレッツェル
・白米
・トーストした白パン

・エンジェルケーキ
・桃の缶詰
・ゼリー
・アイスキャンデーやシャーベット
・ヨーグルト

治療中には以下のことを試してみて下さい。

・ 自分にとって、飲食するのに一番いい時間を見つける。治療開始前に少量のスナックを食べるのが良いという人もいます。逆に、後で気分が悪くなるので治療前には何も口にしないほうがいいという人もいます。
・ 治療開始前に、音楽や朗読のテープを聴いてリラックスする。

医師や看護師に尋ねること

1 どういったことが起これば問題点として伝えるべきか。
2 吐き気や嘔吐を防ぐために、どうやって薬を飲んだらいいか。
3 毎日どれくらい水分をとるべきか。


放射線治療の副作用管理シリーズ

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軟便(下痢)について知っておくべきこと

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小線源治療(体内照射療法の一種)について知っておくべきこと

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外部照射治療について知っておくべきこと

翻訳担当者 中島美香

監修 中村光宏 (医学放射線)

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ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

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