前立腺摘出術後の補助・救済放射線療法に関するガイドラインを承認

前立腺摘出術後の補助・救済放射線療法に関するガイドラインを承認

米国臨床腫瘍学会(ASCO)は本日、米国泌尿器科学会(AUA)および米国放射線腫瘍学会(ASTRO)による前立腺摘出術後の補助・救済放射線療法についてのガイドラインを承認した。この決定は医学文献の系統的レビューに基づいたものである。ASCOの承認は本日Journal of Clinical Oncology誌に発表された。

AUA・ASTROのガイドラインでは、医師は前立腺摘出術において望ましくない病理所見(精嚢浸潤、広範囲にわたる断端陽性)を有した患者に対し、補助放射線療法について説明することを推奨している。また術後に検出可能なレベルの前立腺特異抗原(PSA)や局所再発を有する患者には、救済放射線療法について説明すべきだとしている。補助放射線療法が再発や病状進行のリスクを減らす一方で、転移を防ぐ効果や、生存期間を延長できる効果については明らかになっていないことも知らせるべきである。

ASCOガイドラインの承認委員会は、2013年8月のJournal of Urology誌に掲載されたガイドラインによる推奨は明確で一貫性があり、関連する科学的なエビデンスに最大限に基づいたものであるとした。学会は、補助放射線療法や救済放射線療法の対象となる男性すべてに再発や病状進行のリスクがあるわけではないと同様に、すべての男性患者が補助放射線療法から等しく恩恵を受けられるわけではないという文言を加えた。前立腺摘出術後の高再発リスク(精嚢浸潤、グリソン・スコア8~10、広範な断端陽性、検出可能な術後PSAなど)を有する患者は最大の恩恵を受けられる可能性がある。

翻訳担当者 岡田 章代

監修 中村 光宏 (医学放射線/京都大学大学院医学研究科)

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