2012/11/27号◆”科学的根拠に基づくがん検診”特別号-9「インフォグラフィック:前立腺癌におけるPSA検診の利益と不利益」

2012/11/27号◆”科学的根拠に基づくがん検診”特別号-9「インフォグラフィック:前立腺癌におけるPSA検診の利益と不利益」

同号原文NCIキャンサーブレティン一覧

NCI Cancer Bulletin2012年11月27日号(Volume 9 / Number 23)

日経BP「癌Experts」にもPDF掲載中~
PDFはこちらからpicture_as_pdf
____________________

◇◆◇ インフォグラフィック:前立腺癌におけるPSA検診の利益と不利益 ◇◆◇

PSA検査の利益と不利益についてよく知られるようになるに従い、各機関はPSA検査を用いた検診を推奨しなくなってきている。検査をするかどうかは、主治医と相談し、考えうる利益と不利益について詳細な情報を得たうえで個人的に判断するべきであると多くの専門家は言う。

下のインフォグラフィックは、前立腺癌におけるPSA検診の利益と不利益について表したものである。この推計は、Annals of Internal Medicine誌7月17日号に掲載された米国予防医療作業部会(USPSTF)勧告において発表された。このデータは、前立腺癌、肺癌、大腸癌および卵巣癌検診試験(PLCO)およびヨーロッパにおける前立腺癌検診に関するランダム化試験(ERSPC)の13年間または11年間の追跡調査に基づいている。2つの試験から、55才から69才の男性がPSA検査によって得ることができる利益について、最も信頼できる証拠が得られている。

 [ U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement, Annals of Internal Medicine]     (※米国予防医療作業部会(USPSTF)による図を基に作成)

******
徳井陽子 訳
榎本 裕(泌尿器科/東京大学医学部付属病院) 監修 
******

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

前立腺がんに関連する記事

【AACR2025】 オラパリブ+ペムブロリズマブ併用は、分子マッチングによる臓器横断的試験で有望な結果の画像

【AACR2025】 オラパリブ+ペムブロリズマブ併用は、分子マッチングによる臓器横断的試験で有望な結果

● オラパリブ(商品名:リムパーザ)とペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)の併用は、複数のがん種、特にBRCA1/2遺伝子変異(乳がん、卵巣がん、膵臓がん、前立腺がんなどの発症リス...
【ASCO2025】年次総会注目すべき追加研究・LBA ②の画像

【ASCO2025】年次総会注目すべき追加研究・LBA ②

5月30日-6月3日イリノイ州シカゴおよびオンラインで開催された2025年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会では、がんのさまざまな部位にわたる幅広いテーマについて探究した44件の研究...
エンザルタミドは進行前立腺がんの生存期間を延長の画像

エンザルタミドは進行前立腺がんの生存期間を延長

エンザルタミド(販売名:イクスタンジ)とアンドロゲン除去療法(ADT)の併用により、転移性ホルモン感受性前立腺がんの男性の5年生存率が大幅に向上することが、デュークがん研究所主導による...
【ASCO2025】標準治療へのニラパリブ追加で、一部の転移性去勢感受性前立腺がんの増殖を抑制の画像

【ASCO2025】標準治療へのニラパリブ追加で、一部の転移性去勢感受性前立腺がんの増殖を抑制

ASCOの見解(引用)「この試験は、転移性前立腺がん患者における診断時の生殖細胞系列・体細胞検査の重要性を強調しています。転移性前立腺がん患者の最大25%に相同組換え修復変異が...