米FDAが進行淡明細胞型腎細胞がんにベルズチファン+レンバチニブを承認

米FDAが進行淡明細胞型腎細胞がんにベルズチファン+レンバチニブを承認

2026年9月24日、米国食品医薬品局(FDA)は、プログラム細胞死受容体1(PD-1)またはプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)阻害薬治療後に進行した淡明細胞型腎細胞がん(ccRCC)の成人患者を対象に、ベルズチファン(販売名:ウェリレグ、Merck & Co., Inc.社)とレンバチニブ(販売名:レンビマ、Eisai Inc.社)の併用療法を承認した。
ウェリレグとレンビマの詳細な処方情報は、Drugs@FDAに掲載される。

有効性と安全性

有効性は、進行淡明細胞型腎細胞がん(ccRCC)患者747人を対象とした非盲検ランダム化実薬対照試験LITESPARK-011(NCT04586231)で評価された。対象は、PD-1阻害薬またはPD-L1阻害薬による治療中もしくは治療後に病勢が進行した、またはPD-1阻害薬による術後補助療法の終了から6カ月以内に病勢が進行した、局所進行または転移性ccRCC患者であった。患者は、ベルズチファンとレンバチニブの併用療法を受ける群、またはカボザンチニブの単剤療法を受ける群に、1:1の割合でランダムに割り付けられた。

主要な有効性評価項目は、RECIST v1.1に基づく盲検独立中央判定によって評価された無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)であった。奏効率(ORR)も追加の有効性評価項目とした。ベルズチファンとレンバチニブの併用群では、カボザンチニブ群と比較して、PFSに統計学的に有意な改善が認められた。PFS中央値は、併用群で14.6カ月(95%信頼区間:11.1~16.6)、カボザンチニブ群で10.6カ月(95%信頼区間:9.2~11.1)であった(ハザード比:0.74[95%信頼区間:0.61~0.89]、片側p値:0.00095)。OSの最終解析では、統計学的に有意な差は認められなかった。OS中央値は、併用群で33.7カ月(95%信頼区間:29.0~46.9)、カボザンチニブ群で28.6カ月(95%信頼区間:24.1~31.4)であった(ハザード比:0.85[95%信頼区間:0.70~1.03])。ORRは、併用群で53%(95%信頼区間:47~58)、カボザンチニブ群で40%(95%信頼区間:35~45)であった(片側p値:0.0002)。

ベルズチファンの添付文書には、胚・胎児毒性に関する枠囲み警告に加え、貧血および低酸素症に関する警告と注意事項が記載されている。ベルズチファンとレンバチニブの併用療法については、心機能障害も警告と注意事項に含まれる。

レンバチニブの添付文書には、高血圧、心機能障害、動脈血栓塞栓症、肝毒性、腎不全または腎機能障害、蛋白尿、下痢、瘻孔(ろうこう)形成および消化管穿孔、QT間隔延長、低カルシウム血症、可逆性後白質脳症症候群、出血性事象、甲状腺刺激ホルモンの抑制不全/甲状腺機能障害、創傷治癒障害、顎骨壊死、ならびに胚・胎児毒性に関する警告と注意事項が記載されている。

推奨用量

推奨用量は、レンバチニブ20mgとベルズチファン120mgの併用で、1日1回、疾患の進行または許容できない毒性が認められるまで投与する。

  • 記事担当 平沢沙枝
  • 監修 榎本 裕(泌尿器科/三井記念病院)
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  • 原文掲載日 2026/09/24

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