[ 記事 ]

FDAがEGFR陽性非小細胞肺がんの一次治療にオシメルチニブを承認

2018年4月18日、FDAは上皮成長因子受容体(EGFR)変異陽性でFDA認証の検査によってエクソン19欠失またはエクソン21 L858R変異が認められる転移性非小細胞肺がん(NSCLC)に対する第一選択治療薬としてオシメルチニブ(商品名:タグリッソ、アストラゼネカ社)を承認した。

 

 

今回の承認は、進行がんに対する全身化学療法歴がなく、EGFRエクソン19欠失またはエクソン21 L858R変異陽性、切除不能または転移性NSCLC患者556人を対象にした多施設、国際、ランダム化、二重盲検、実薬対照試験(FLAURA, NCT02296125)に基づく。患者は1対1の割合でランダム化され、オシメルチニブ80 mg1日1回経口投与群とゲフィニチブ250 mg または エルロチニブ150 mg 1日1回経口投与の標準ケア(standard-of-care [SOC])群に割り付けられた。ランダム化によりSOC群に割り付けられた症例の20%が次の抗腫瘍薬としてオシメルチニブを投与された。

 

 

無増悪生存期間(PFS)推定中央値はオシメルチニブ群18.9カ月(95%CI: 15.2, 21.4)、SOC群10.2カ月(95% CI: 9.6, 11.1)であった(ハザード比0.46 [95% CI: 0.37, 0.57; p<0.0001])。全奏効率はオシメルチニブ群77%、SOC群69%であった。奏効期間推定中央値はそれぞれ17.6カ月と9.6カ月であった。PFSの一次解析時点の死亡数は、生存転帰を推定または比較するには少なすぎた。

 

 

最もよくみられた有害反応は下痢、発疹、皮膚乾燥、爪毒性、口内炎および食欲減退であり、オシメルチニブ群の20%以上で認められた。オシメルチニブ群の4%で重篤な有害反応がみられ、最もよくみられた(≥1%)のは肺炎(2.9%)、間質性肺疾/肺臓炎(2.1%)、肺塞栓症(1.8%)であった。

 

 

オシメルチニブの推奨用量は食事の有無にかかわらず80 mg 1日1回経口投与である。

 

 

全処方情報は以下に記載されている:

https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2018/208065s008lbl.pdf

 

 

FDAは本申請の優先審査を承認した。FDAの迅速承認プログラムについての情報は企業向けガイダンス、重篤疾患のための迅速承認プログラム−医薬品および⽣物学的製剤(Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)に記載されている:

https://www.fda.gov/downloads/drugs/guidancecomplianceregulatoryinformation/guidances/ucm358301.pdf

翻訳大倉綾子

監修小宮武文(腫瘍内科/トゥーレーン大学)

原文を見る

原文掲載日

【免責事項】

当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。
翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

関連記事