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前立腺摘除術後の前立腺がん再発患者では、ホルモン療法と放射線療法の併用が放射線療法単独よりも優れている

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前立腺摘除術後の前立腺がん再発患者では、ホルモン療法と放射線療法の併用が放射線療法単独よりも優れている

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前立腺摘除術後に再発した前立腺がん患者では、放射線療法に抗アンドロゲン療法(AAT)を2年追加することで前立腺がんによる死亡リスクが減少する。

 

早期前立腺がんの治療には前立腺の外科的切除(前立腺摘除術)を実施することが多い。残念なことに、術後にがんが再発する患者もいる。

 

前立腺摘除術後再発の治療には、放射線療法またはAAT、あるいはその両方を実施する可能性がある。前立腺がん細胞はテストステロンの曝露により増殖が刺激されるが、AATは体内のテストステロン産生量を減少させることで抗がん効果を発揮する。

 

研究者らは、再発前立腺がん患者が不要な副作用のない、最適な生活が得られるよう最適な併用療法について調査し続けている。

 

米国腫瘍放射線治療グループ (RTOG)の研究者らは、初期療法として前立腺摘除術だけを受けた後に再発した前立腺がん患者において、AATの長期追加が患者の生存期間を改善するかどうかを評価する第3相臨床試験を実施した。

 

このRTOG 9601試験には再発後2年間AAT+放射線療法、または放射線療法のみを受けた米国およびカナダの患者761人を対象した。患者らは12年間の追跡調査を受けた。

・死亡率は、AAT+放射線療法を受けた前立腺がん患者で2.3%、放射線療法のみを受けた患者で7.5%であった。

・がんが身体の遠隔部位に転移したのはAAT+放射線療法を受けた患者で14%、放射線療法のみを受けた患者で23%だった。

・放射線療法による重篤な副作用の発生率はAATを追加しても増加しなかった。しかし、AATを受けた患者約70%に乳房の腫大が認められ、放射線療法のみ受けた患者ではわずか11%だった。

 

研究者らは、前立腺摘除術後に前立腺がんが再発した患者において、放射線療法にAATを追加することで、放射線療法のみ受けた場合と比較してがんが転移するリスクが減少することに加え、前立腺がんによる死亡リスクが減少すると結論づけた。

 

現在、特定の患者集団において他の患者よりAATによってより多くの利益が得られるかどうかサブグループ解析を行っているところである。

 

参考文献:
Shipley W, et al. Report of NRG Oncology/RTOG 9601, a phase III trial in prostate cancer: Anti-androgen therapy (AAT) with bicalutamide during and after radiation therapy (RT) in patients following radical prostatectomy (RP) with pT2-3pN0 disease and an elevated PSA. Proceedings from the 57th annual ASTRO meeting. Presented October 19, 2015. Available at: https://www.astro.org/News-and-Media/News-Releases/2015/Shipley_AM15.aspx. Accessed October 23, 2015.

監訳者注:RTOG9601試験で用いられたアンドロゲン療法(AAT)は経口薬ビカルタミド150mg/日です。一部の国では、去勢術あるいはLHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニストとの併用でビカルタミド50mg/日が、単独治療として150mg/日が認可されています。日本ではいずれの使用法であっても80mg/日のみが認可されており、本試験の結果をそのままあてはめることはできません。

 


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原文掲載日

翻訳廣瀬千代加

監修榎本 裕(泌尿器科/三井記念病院)

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