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プララトレキセートのFDA承認

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プララトレキセートのFDA承認

原文 2009/09/25掲載 2013/07/03更新

商標名:Folotyn™

・再発または難治性の末梢T細胞リンパ腫(PTCL)に承認(2009/09/24)

臨床試験情報、安全性、投与量、薬物間の相互作用および禁忌などの全処方情報がFull prescribing information(英文)で参照できます。

2009年9月24日、米国食品医薬品局(FDA)の抗腫瘍薬製品室(Office of Oncology Drug Products)は、再発または難治性の末梢T細胞リンパ腫(PTCL)患者の治療用としてプララトレキセート注射剤(フォロティン™、Allos Therapeutics社)を迅速承認しました。この承認は、単群の臨床試験で観察された全寛解率に基づくものです。迅速承認の条件として、承認後、PTCL治療におけるプララトレキセートの臨床上の有用性について検証するため、ランダム化対照試験の実施が求められています。

PDX008臨床試験はオープンラベルの多施設共同国際試験で、過去の治療後に再発または病勢が進行したPTCL患者115人を登録して実施しました。患者が試験以前に受けた全身治療の数の中央値は3でした(1から12の範囲)。事前の治療法すべてにおいて寛解が得られなかった患者が24%、一番最近の治療法で寛解が得られなかった患者が63%でした。

評価可能な患者109人に対し、開始用量として週1回、6週間にわたり30mg/m2のプララトレキセートを3~5分かけて静脈内投与し、その後1週間の休薬期間を設けて1サイクルとしました。加えて、ビタミンB12を8~10週間ごとに1回投与(1.0mgを筋肉内注射)し、葉酸を毎日投与(1.0~1.25mg、経口)しました。病勢の進行を確認するため、第7週(第1サイクル終了日)時点で画像診断を実施し、以後14週おきに追加して実施しました。寛解または病勢安定が得られた患者は次サイクルの治療に入り、病勢進行または試験の続行が困難な毒性が認められるまで治療を継続しました。

治療に対する応答の評価については、悪性リンパ腫に対する国際ワークショップ判定規準(IWC)を用いて、試験機関から独立した判定委員会において実施しました。

全寛解率(完全寛解+不確定完全寛解+部分寛解)は27%(95%CI 19~36%)でした。寛解期間中央値は9.4カ月(1~503日の範囲)でした。13人の患者(評価可能な患者109人の12%)では14週以上の寛解期間が得られ、これらの患者の寛解期間中央値にはまだ到達していません(98~503日の範囲)。13人のうち完全寛解が6人、不確定完全寛解が1人、部分寛解が6人でした。

1回でもプララトレキセートの投与を受けた患者111人については安全性の評価を行いました。主な有害事象は粘膜炎、血小板減少、悪心、疲労感、貧血、便秘、発熱、浮腫、咳、鼻出血、嘔吐、好中球減少、下痢でした。これらの有害事象を受け、投与量を減らした患者は31%、投与の一部省略を行った患者は69%、治療を中止した患者は23%でした。全体として、予定の85%分が投与されました。

重篤な有害事象が患者の44%で報告されました。重篤な有害事象のうち主なもの(3人以上の報告があるもの)は、発熱、粘膜炎、発熱性好中球減少症、敗血症、血小板減少症でした。プララトレキセートの最終投与後30日以内に死亡した患者は8人で、このうち病勢進行による死亡者が7人、プララトレキセート投与に関連している可能性のある心肺停止による死亡者が1人でした。

この要約はFDA抗腫瘍薬製品室長のRichard Pazdur医師の提供によるものです。

FDAは米国保健社会福祉省の一部門で、新薬およびその他の製品の安全性と有効性を確保する役割を担っています(詳細は「新しい癌治療の承認プロセスについて」をご覧ください)。安全かつ有効な製品が適切な時期に市場に届くようにすることと、市場流通後も継続して製品の安全性を監視することにより、市民の健康を増進および保護することがFDAの使命です。

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橋本 仁 訳
林 正樹(血液・腫瘍科)監修
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この薬剤情報のサマリーは、FDA抗腫瘍薬製品室長のRichard Pazdur医師により作成されています。米国食品医薬品局(FDA)とは米国保健社会福祉省(HHS)の一部門で、新薬その他の製品の安全性と有効性を確保するための機関です。 (FDA:医薬品・医療機器の承認方法の理解(原文)を参照。
FDAの使命は、安全かつ有効な製品の迅速な市場流通を促し、流通後も継続的に製品の安全性を監視することによって、国民の健康を守り、推進することです。
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