エンザルタミドとアビラテロンの併用ホルモン療法は転移性前立腺癌におけるテストステロンを安全かつ有効に抑制 | 海外がん医療情報リファレンス

エンザルタミドとアビラテロンの併用ホルモン療法は転移性前立腺癌におけるテストステロンを安全かつ有効に抑制

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

エンザルタミドとアビラテロンの併用ホルモン療法は転移性前立腺癌におけるテストステロンを安全かつ有効に抑制

キャンサーコンサルタンツ

2種類のホルモン抑制剤エンザルタミド(イクスタンジ)とアビラテロン(ザイティガ)の併用は安全であるとともに、初回のホルモン療法に抵抗性を示した転移性前立腺癌患者のテストステロン値を低下させるとの研究結果が、2014年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表された。

 

前立腺細胞にはテストステロン受容体があり、テストステロンに曝露されると増殖が促進される。前立腺細胞が癌化した場合、その癌細胞はテストステロン曝露によって増殖が加速する可能性がある。

 

ホルモン療法は、アンドロゲン除去療法としても知られており、テストステロンの放出抑制あるいは前立腺細胞への作用阻害を目的としてデザインされる。ホルモン療法は多年にわたって有効な場合もあるが、いずれは前立腺癌が抵抗性を示すようになる。

 

この小規模で概念実証のための第2相試験は、MDアンダーソンがんセンターのチームが主導し、すでに少なくとも1種類のホルモン療法と、最大で4種類の治療とを受けている転移性前立腺癌患者60人を対象とした。全患者に対し、エンザルタミドとアビラテロンをステロイド剤プレドニゾンとともに1日1回投与した。

 

研究者らによると、この併用療法によって患者の80%で血中および骨髄中のホルモン値が検出限界値以下まで低下した。さらに、この試験を主導したEleni Efstathiou医師は、両薬剤間に有意な負の相互作用はないと示唆した。しかし、毒性の増加がみられた。患者の73%が軽度から重度の疲労を経験した。両薬剤を別々に投与した先行研究では、軽度から重度の疲労を経験した患者は、エンザルタミドでは36%、アビラテロンでは40%にすぎなかった。患者の13%に重篤な有害事象がみられた。

 

研究者らは、安全な併用療法の開発は可能だと結論づけた。現在、より大規模な第3相試験が進行中であり、毒性の問題がさらに解明される見込みである。

 

参考文献:
Efstathiou E., et al. Enzalutamide in combination with abiraterone acetate in bone metastatic castration resistant prostate cancer. ASCO 2014; Abstract 5000.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳前田愛美

監修野長瀬祥兼(腫瘍内科/近畿大学医学部附属病院)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  2. 2がんに対する標的光免疫療法の進展
  3. 3個別化医療(Precision Medicine)に...
  4. 4アルコールとがんについて知ってほしい10のこと
  5. 5非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  6. 6リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  7. 7アブラキサンは膵臓癌患者の生存を改善する
  8. 8専門医に聞こう:乳癌に対する食事と運動の効果
  9. 9ルミナールAタイプの乳がんでは術後化学療法の効果は認...
  10. 10治療が終了した後に-認知機能の変化

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 五十音 アルファベット 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他