2018年10月の記事一覧

FDAがガーダシル9(HPVワクチン)を27歳-45歳成人にも拡大承認の画像

FDAがガーダシル9(HPVワクチン)を27歳-45歳成人にも拡大承認

FDAニュースリリース 2018年10月5日 米国食品医薬品局(FDA)は、ガーダシル9(ヒトパピローマウイルス(HPV)9価ワクチン、遺伝子組換え)ワクチン投与を27〜45歳の男女にも拡大承認する、一部 変更申請を本日承認した。ガーダシル
心疾患―がん治療の心臓副作用の研究の画像

心疾患―がん治療の心臓副作用の研究

およそ100人の研究者らが、6月にメリーランド州ベセスダの米国国立衛生研究所(NIH)のキャンパスで行われた研究会に参加した。それは一部のがん治療において、重要であるが正しく評価されていない副作用である心疾患についての研究会であった。 特定
口腔・咽頭がん ~知っていますか?~の画像

口腔・咽頭がん ~知っていますか?~

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 口腔・咽頭がんと診断される男性が女性の2倍いることを知っていますか
CAR-T細胞:患者の免疫細胞を遺伝子操作してがんを治療するの画像

CAR-T細胞:患者の免疫細胞を遺伝子操作してがんを治療する

米国国立がん研究所(NCI) 何年もの間、がん治療の基本は外科手術、化学療法、放射線療法であった。ここ20年の間に、イマチニブ(グリベック)やトラスツズマブ(ハーセプチン)などの分子標的薬治療薬(主にがん細胞内に存在する特定の分子変化を狙い
子宮頸部前癌病変(CIN)の退縮と子宮頸癌への進展防止を目的とした抗炎症薬による治療の画像

子宮頸部前癌病変(CIN)の退縮と子宮頸癌への進展防止を目的とした抗炎症薬による治療

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「子宮頸部前癌病変(CIN)の退縮と子宮頸癌への進展防止を目的とした抗炎症薬による治療」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ
ISA101ワクチン+ニボルマブがHPV関連がんに奏効の画像

ISA101ワクチン+ニボルマブがHPV関連がんに奏効

免疫療法の併用療法が初期の単剤療法臨床試験と比較して高い奏効率を示す MDアンダーソンがんセンターニュースリリース 2018年9月27日 第2相臨床試験において、腫瘍特異的ワクチン+免疫チェックポイント阻害剤の併用療法は、治癒不能なヒトパピ
頭頸部がんとHPVウイルスとの相互作用マップの画像

頭頸部がんとHPVウイルスとの相互作用マップ

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんのほとんどを引き起こすことが広く知られている。しかしながら、口腔、舌、および扁桃に影響を及ぼす頭頸部がんの一種である中咽頭がんでもHPVが原因の70%を占めていることは知られていないかもしれない
がん患者のオピオイドによる死亡は少なく、術後のオピオイド使用は減量可能の画像

がん患者のオピオイドによる死亡は少なく、術後のオピオイド使用は減量可能

ASCOの見解 「がん患者のオピオイドの使用に関連する死亡のリスクが、一般集団よりも低いと示唆する信頼できるエビデンスが発表されました。これは、医師が疼痛治療の処方をする際に重要な情報です」ASCO 専門委員でクオリティケアシンポジウム・ニ
薬効ないとわかっていても、プラセボ服用でがんに伴う倦怠感が軽減の画像

薬効ないとわかっていても、プラセボ服用でがんに伴う倦怠感が軽減

非盲検、すなわち「隠し立てしない」プラセボから利益を得ることが示す最新研究 治療における心と身体とのつながりの役割を強調 がん関連の倦怠感に対してプラセボを服用した患者は、そのプラセボが不活性で、薬理作用の成分を含まないと事前に言われていて
CD19標的のCAR T細胞療法における耐性獲得の機序の画像

CD19標的のCAR T細胞療法における耐性獲得の機序

CD19を標的とするCAR T細胞療法において、CD19の遺伝子の変異獲得や、白血病細胞へのキメラ抗原受容体(CAR)の導入によって、隣接するCD19抗原がCARで覆われることにより耐性が獲得されうるということが、Nature Medici
FDAがgBRCA陽性でHER2陰性の局所進行/転移乳がんにタラゾパリブを承認の画像

FDAがgBRCA陽性でHER2陰性の局所進行/転移乳がんにタラゾパリブを承認

2018年10月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、有害または有害な可能性がある生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性(gBRCAm)かつHER2陰性の局所進行乳がんまたは転移乳がんの患者に対して、ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PAR
がん患者および緩和ケアを受けている患者におけるオピオイド使用に伴う腸機能障害に対するμオピオイド拮抗薬の画像

がん患者および緩和ケアを受けている患者におけるオピオイド使用に伴う腸機能障害に対するμオピオイド拮抗薬

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「がん患者および緩和ケアを受けている患者におけるオピオイド使用に伴う腸機能障害に対するμオピオイド拮抗薬」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(J
エキソソームが腫瘍の免疫システム逃避を助けるの画像

エキソソームが腫瘍の免疫システム逃避を助ける

腫瘍は、免疫応答を抑制するタンパク質をちりばめたエキソソームと呼ばれる小さな膜小胞を分泌して免疫系から逃れることが、新たな研究で確認された。重要だけれども知られていなかったであろう腫瘍の免疫系逃避経路である。 ペンシルバニア大学の研究者らが
免疫系の賦活による緩徐進行性リンパ腫の縮小の画像

免疫系の賦活による緩徐進行性リンパ腫の縮小

緩徐進行性(低悪性度)B細胞性リンパ腫患者に対して、低線量の放射線と免疫賦活化合物を併用する小規模臨床試験が行われた。この臨床試験において、大多数の患者で腫瘍の縮小が認められた。 臨床試験ではSD-101という化合物を用いたin situワ
FDAが転移/局所進行皮膚扁平上皮がんにセミプリマブを承認の画像

FDAが転移/局所進行皮膚扁平上皮がんにセミプリマブを承認

2018年9月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移性皮膚扁平上皮がん(CSCC)または局所進行皮膚扁平上皮がん患者のうち、根治的手術または根治的放射線治療の対象でない患者に対してセミプリマブ(商品名:LIBTAYO、Regeneron
進行前立腺癌に対するビスホスホネートの画像

進行前立腺癌に対するビスホスホネート

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「進行前立腺癌に対するビスホスホネート」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報リファレンス』(https:
2018年ノーベル医学生理学賞、CTLA-4およびPD-1の発見にの画像

2018年ノーベル医学生理学賞、CTLA-4およびPD-1の発見に

免疫チェックポイント療法によりがん治療に大変革がもたらされた 2018年10月1日、カロリンスカ研究所、ノーベル生理学・医学賞選考委員会は2018年ノーベル生理学・医学賞を“負の免疫制御を阻害するというがんの治療法の発見の功績に関し”、Ja
低脂肪食により乳がんの死亡リスクが低下の画像

低脂肪食により乳がんの死亡リスクが低下

「果物や野菜たっぷりの低脂肪食は、乳がんによる死亡リスクを低下させ得る」。とMail  Online(デイリーメール紙電子版)が報告している。 この記事は、閉経後の女性約5万人を対象に、1990年代に実施された米国の試験の長期の追跡調査に基
虫垂がんは他の消化器がんと異なる遺伝子特性をもつの画像

虫垂がんは他の消化器がんと異なる遺伝子特性をもつ

虫垂がんのDNA変化についての過去最大規模の試験により、このまれながんは大腸がんや他の胃腸系のがんと異なることが明らかになった。さらに、腫瘍にみられる特異的な遺伝子変異が、その腫瘍が侵襲的でありうるかどうかを予測するための一助になる可能性が
ヒ素とレチノイン酸は協働して乳がんなどの主要制御因子を阻害の画像

ヒ素とレチノイン酸は協働して乳がんなどの主要制御因子を阻害

ある種白血病の治療に使用されることの多い2剤併用療法は、乳がんや他の多くのがんで中心的な役割を果たす1つの酵素を阻害することが、新たな研究で明らかになった。 薬剤の組み合わせは、三酸化二ヒ素(トリセノックス)とトレチノイン(レチノイン酸とし
がん疼痛に対する画像ガイド下コルドトミーの画像

がん疼痛に対する画像ガイド下コルドトミー

MDアンダーソン OncoLog 2018年8月号(Volume 63 / Issue 8)  Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号URL
FDAが再発または難治性の白血病(CLL、SLL)にデュベリシブを承認の画像

FDAが再発または難治性の白血病(CLL、SLL)にデュベリシブを承認

2018年9月24日、米国食品医薬品局は、再発または難治性の慢性リンパ球性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)で2種類以上の治療施行後の成人患者を対象として、duvelisib[デュベリシブ](商品名:COPIKTRA、Ve
ラドンとがんの画像

ラドンとがん

目次 ・ラドンとは ・一般の人々はラドンにどのようにさらされていますか? ・ラドンはどのようにがんを引き起こしますか? ・ラドン曝露により肺がんを発症する人はどのくらいいますか? ・肺がん発症におけるラドンの関与を研究者らはどのように発見し
FDAが転移を有する非小細胞肺がんにダコミチニブを承認の画像

FDAが転移を有する非小細胞肺がんにダコミチニブを承認

2018年9月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認検査で上皮成長因子受容体(EGFR)のエクソン19の欠失またはエクソン21のL858R置換変異が検出された転移を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者の初回治療として、dacom