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新しい分子標的薬で前立腺癌の生存期間改善

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新しい分子標的薬で前立腺癌の生存期間改善

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転移性ホルモン療法抵抗性前立腺癌の男性患者において、試験薬MDV3100による治療は癌進行を遅延させ、全生存期間を改善した。この結果は、2012年泌尿器癌シンポジウムで発表される予定である。

 

前立腺癌は、アンドロゲン除去療法(ADT)で長期間抑制することができる、ホルモン感受性が高い疾患である。前立腺癌がこの治療に反応を示さなくなった場合、ホルモン療法抵抗性前立腺癌と呼ばれる。ホルモン療法抵抗性癌の治療は進歩した。しかし、課題は残っているため、新薬が開発され続けている。

 

MDV3100は、ホルモン療法への新しいアプローチによる試験薬である。本剤は細胞内で男性ホルモンの受容体結合能に干渉し、さらにホルモン受容体が細胞核に入り込み細胞増殖を促進する能力を減弱させる。

 

ホルモン療法抵抗性前立腺癌におけるMDV3100の安全性および有効性を評価するために、研究者らは、AFFIRMとして知られている第3相臨床試験を行った。本試験は、転移性ホルモン療法抵抗性前立腺癌である男性1,199人を登録した。男性患者全員の癌は、ホルモン療法および化学療法薬タキソテール(ドセタクセル)による治療を過去に行ったにもかかわらず、悪化していた。試験参加者には、MDV3100またはプラセボ(糖衣丸剤)を用いて治療を行った。

  • 本試験の途上で最初の分析時に、研究者らは、MDV3100が全生存期間を有意に改善したことを見出した。すなわち、全生存期間の中央値は、MDV3100で治療した男性では18.4カ月で、プラセボを用いた治療を受けた男性では13.6カ月であった。このような有益性の結果、本試験は早期に中止となった。そして、プラセボ群の男性にMDV3100を投与した。
  • MDV3100が、癌進行を遅延させることも判明した。癌進行のない生存期間は、MDV3100群の男性ではおよそ8カ月で、プラセボ群の男性では3カ月であった。
  • MDV3100は概ね忍容性が高かった。最も多かった副作用は、疲労、下痢および顔面潮紅であった。

 

本試験は、MDV3100が、転移性ホルモン治療抵抗性前立腺癌の男性患者における治療結果を改善することを示唆する。MDV3100は、前立腺癌の初期ステージの治療でも検討されている。

 

参考文献:

Scher HI, Fizazi K, Saad F et al. Effect of MDV3100, an androgen receptor signaling inhibitor (ARSI), on overall survival in patients with prostate cancer postdocetaxel: Results from the phase III AFFIRM study. Presented at the 2012 Genitourinary Cancers Symposium. February 2-4, 2012.San Francisco,CA. Abstract LBA1.

 


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原文掲載日

翻訳有田香名美

監修廣田 裕(呼吸器外科/とみます外科プライマリーケアクリニック)

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