皮膚の再発性扁平上皮癌の治療にセツキシマブが奏効 | 海外がん医療情報リファレンス

皮膚の再発性扁平上皮癌の治療にセツキシマブが奏効

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

皮膚の再発性扁平上皮癌の治療にセツキシマブが奏効

キャンサーコンサルタンツ
2007年7月

ワシントン大学の研究者らの報告によると、皮膚の再発性扁平上皮癌の高齢患者2名の治療にセツキシマブが奏効した。今回の試験の詳細は2007年7月号のArchives of Dermatology誌に掲載された。

 

セツキシマブは、上皮成長因子受容体(EGFR)の細胞外ドメインに結合するキメラ・モノクローナル抗体である。セツキシマブは、現在、放射線療法と併用する場合は局所もしくは局部進行頭頸部癌の治療薬として、単独で使用する場合は、プラチナ製剤ベースの前治療歴がある、EGFR発現の進行頭頸部癌の治療薬として承認されている。また、Camptosar(イリノテカン)ベースの前治療歴がある、EGFR発現の転移性結腸直腸癌患者に対してCamptosarRと併用する治療薬として、もしくは、Camptosarベースの療法に適しない、EGFR発現の進行結腸直腸癌患者に対して単独で使用する治療薬としても承認されている。セツキシマブの評価は、さまざまな癌治療の臨床試験において引き続き実施されている。

 

扁平上皮癌患者の大半は手術で治癒する。再発した扁平上皮癌患者には、シスプラチン(PlatinolR)ベースの化学療法で治療が施される。しかしながら、扁平上皮癌は重大な併存疾患を抱えている高齢患者に発症することが多く、積極的な治療が困難となる。今回の試験では、再発した扁平上皮癌患者2名にセツキシマブを単独で用いて治療を行った。1名は16週で完全奏効が、もう1名は12週でほぼ完全奏効が認められ、両名共に良好な反応を示した。いずれのケースにおいても反応は4週で現れた。副作用として患者1名に発疹が出た。

 

コメント

セツキシマブの単独使用は、重大な副作用をもたらすことなく皮膚の再発性扁平上皮癌患者に顕著な活性を示すと思われる。今回の所見から、患者によっては手術の創傷痕が残らない治療をより早い時期に行うことが可能となるかもしれない。

 

参考文献:

Bauman JE, Eaton KD, Martins RG, et al. Treatment of recurrent squamous cell carcinoma of the skin with cetuximab. Archives of Dermatology. 2007; 143:889-898.

 

  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳

監修林 正樹(血液・腫瘍医)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  2. 2乳がん検診におけるマンモグラフィの検査法を比較する新...
  3. 3リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  4. 4ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  5. 5アブラキサンは膵臓癌患者の生存を改善する
  6. 6免疫療法薬の併用はタイミングと順序が重要
  7. 7若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  8. 8ASH年次総会で血液がん化学療法の最新知見をMDアン...
  9. 9BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  10. 10FDAがHER2陽性早期乳がんの延長補助療法にネラチ...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他