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FDAが皮膚扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認

2020年6月24日、米国食品医薬品局(FDA)は、手術や放射線治療で治癒しない再発または転移性の皮膚扁平上皮がん(cSCC)を有する患者の治療薬として、ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、メルク社)を承認した。

有効性は多施設共同、複数コホート、非無作為化、非盲検試験であるKEYNOTE-629(NCT03284424)試験で評価された。本試験では、抗PD-1、抗PD-L1または抗CTLA-4抗体による治療歴を有する患者と、自己免疫疾患を有する患者、または免疫抑制剤の使用を要する患者を除外した。患者へのペムブロリズマブ200 mgの静脈内投与は、疾患の進行、許容できない毒性が認められるまで、または最長24カ月まで、3週ごとに1回実施した。抗腫瘍効果は、1年目は6週ごとに1回、2年目は9週ごとに1回評価した。

有効性の主要評価項目は、独立した中央評価者が盲検下でRECIST 1.1にしたがって評価した奏効率(ORR; objective response rate)と奏効期間であった。なお、RECIST 1.1の標的病変の基準に変更を加え、標的病変の数は最大10個とし、かつ1臓器あたりの標的病変の数は最大5個に変更した。 奏効率は34%(95%信頼区間:24、44)であり、奏効期間は中央値には到達しなかった(範囲:2.7、13.1カ月以上)。

KEYNOTE-629試験で皮膚扁平上皮がん患者でみられた有害事象は、ペムブロリズマブを単剤で投与した他の臨床試験の患者でみられた有害事象と同様であった。ペムブロリズマブでよくみられる有害事象は、疲労、筋骨格痛、食欲減退、掻痒、下痢、吐き気、発疹、発熱、咳嗽、呼吸困難、便秘、疼痛、腹痛である。ペムブロリズマブは、肺炎、大腸炎、肝炎、内分泌障害、腎炎、皮膚症状などの免疫介在性の副作用と関連している。

皮膚扁平上皮がん患者にペムブロリズマブ400 mgを6週間ごとに投与したときのペムブロリズマブの有効性と安全性は、主に用量/曝露―有効性関係モデルと用量/曝露―安全性関係モデル、ならびにメラノーマ(悪性黒色腫)患者の薬物動態の実データを基に評価された。

皮膚扁平上皮がん患者に対して推奨されるペムブロリズマブの用量・用法は、3週間ごとに200 mg、または6週間ごとに400 mgである。

キイトルーダの全処方情報はこちら。(*参考:キイトルーダの日本語添付文書はこちら

翻訳伊藤友美

監修中村泰大(皮膚悪性腫瘍/埼玉医科大学国際医療センター 皮膚腫瘍科・皮膚科)

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