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FDAが再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にselinexorを承認

2020年6月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、再発または難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の成人患者(濾胞性リンパ腫から生じたDLBCLを含み、それ以外は特定されない)を対象に、selinexor[セリネクソール](販売名:XPOVIO、Karyopharm Therapeutics社)を迅速承認した。selinexor(XPOVIO)は全身療法の前治療歴が2回以上ある患者を対象とする。

本承認は、2~5レジメンの全身療法歴のあるDLBCL患者を対象とした多施設共同単群非盲検試験SADAL(KCP-330-009;NCT02227251)の結果に基づいている。患者は、各週の1日目と3日目にselinexor 60mgを経口投与された。

有効性は、独立審査委員会がLugano 2014基準を用いて評価した奏効率(ORR)と奏効期間に基づき評価された。患者134人での奏効率は29%(95%CI:22~38)、完全奏効は13%であった。部分奏効または完全奏効を達成した患者39人のうち、奏効期間が6カ月以上の患者が38%、奏効期間が12カ月以上の患者が15%であった。

臨床検査値の異常を除いて、DLBCL患者で最もよくみられた副作用(発現率20%以上)は、疲労、悪心、下痢、食欲減退、体重減少、便秘、嘔吐、発熱であった。15%以上に発現したグレード3~4の臨床検査値異常は、血小板減少、リンパ球減少、好中球減少、貧血、低ナトリウム血症であった。重篤な副作用は患者の46%で発生し、その多くは感染症によるものであった。血小板減少は用量調節の原因の第一位であった。消化管毒性は80%の患者で発現し、いずれかのグレードの低ナトリウム血症は61%の患者で発現した。めまいや精神状態の変化などの中枢神経系の副作用が患者の25%で発現した。

処方情報には、血小板減少、好中球減少、消化管毒性、低ナトリウム血症、重篤な感染症、神経毒性、胚胎児毒性に関する警告および使用上の注意が含まれている。

DLBCL患者に対するselinexorの推奨用量は、各週の1日目と3日目の60mgであり、制吐剤と一緒に経口投与する。

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本適応症は、奏効率に基づいて迅速承認された。この適応症の継続承認については、今後の確認試験における臨床的有用性の検証と根拠の提示が条件とされる。

翻訳星野恭子

監修佐々木裕哉(白血病/MDアンダーソンがんセンター)

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