FDA、TKI非抵抗性のEGFR変異転移性NSCLCにアファチニブを承認

FDA、TKI非抵抗性のEGFR変異転移性NSCLCにアファチニブを承認

米国食品医薬品局は2018年1月12日、FDA既承認の検査法で検出されたチロシンキナーゼ阻害剤に非抵抗性の上皮成長因子受容体(EGFR)変異を有する転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者の初回治療に対するアファチニブ(商品名:ジオトリフ、Boehringer Ingelheim Pharmaceutical社)の適応拡大を承認した。

承認は、3件の臨床試験(LUX-Lung2[NCT00525148]、LUX-Lung3[NCT00949650]、LUX-Lung6[NCT01121393])のいずれかに登録された、エクソン19欠失またはエクソン21 L858R置換以外の非抵抗性のEGFR変異(S768I、L861Q、G719X)を有する転移性NSCLC患者で、アファチニブを投与された32人のサブセットにおいて、持続的な奏効が認められたことによるものである。

非抵抗性EGFR変異の同定には、サンガー法シークエンシングまたはtherascreen EGFR RGQ PCR Kitのいずれかを用いた。非抵抗性のサブグループに含められたEGFR変異については、EGFR変異体依存性細胞株で、臨床的に有効な濃度のアファチニブにより細胞増殖の抑制が示された。サブグループの患者はすべて、アファチニブ40mgまたは50mgを1日1回経口投与された。

独立画像評価委員会の評価により確定された全奏効率は66%(95%信頼区間、47~81)であった。奏効を示した21人のうち、奏効期間が12カ月以上の患者の割合は52%、18カ月以上は33%であった。

臨床試験を通して特に多く報告されたアファチニブの副作用(20%以上)は、下痢、発疹/ざ瘡様皮膚炎、口内炎、爪囲炎、皮膚乾燥、食欲減退、悪心、嘔吐、そう痒症であった。

アファチニブの推奨用量と用法は、40mgを1日1回経口投与である。

添付文書の全文は以下で閲覧可能である。https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2018/201292s014lbl.pdf.

FDAは、まず2013年に、FDA既承認の検査法で検出されたEGFRエクソン19欠失またはエクソン21(L858R)置換変異を有する転移性NSCLC患者の治療に対してアファチニブを承認した。また、2016年にはプラチナベースの化学療法後に進行した転移性扁平上皮がんに対してアファチニブを承認した。

FDAはアファニチブを優先審査およびオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)に指定した。FDAの迅速承認プログラムの説明は、以下の企業向けガイダンス:「重篤疾患のための迅速承認プログラム-医薬品および生物学的製剤(Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)」に記載されている:http://www.fda.gov/downloads/drugs/guidancecomplianceregulatoryinformation/guidances/ucm358301.pdf.

医療従事者は、医薬品および医療機器の使用との関連が疑われる重篤な有害事象を認めた場合、すべてFDAのMedWatch報告システムに報告しなければならない。この報告は、オンラインフォームへの入力(http://www.fda.gov/medwatch/report.htm)、オンラインで提供されている料金支払い済み宛名フォームのファックス(1-800-FDA-0178)か郵送、または電話(1-800-FDA-1088)にて行う。

翻訳担当者 成宮眞由美

監修 田中謙太郎(呼吸器内科、腫瘍内科、免疫/九州大学病院 呼吸器科)、

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