米FDAがROS1陽性非小細胞肺がんにジデサムチニブを承認

米FDAがROS1陽性非小細胞肺がんにジデサムチニブを承認

2026年7月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、局所進行/転移性ROS1陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者のうち、1種類以上のROS1チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)投与歴のある患者を対象に、zidesamtinib[ジデサムチニブ](販売名:Jideytro、Nuvalent, Inc.社)を承認した。
 
ジデサムチニブの詳細な処方情報は、Drugs@FDAに掲載される。
 
有効性は、治療歴のある局所進行/転移性ROS1陽性非小細胞肺がん患者を対象とした多施設共同、単群、非盲検、多コホート試験のARROS-1(NCT05118789)で評価された。有効性評価対象集団は患者117人であり、そのうち59人はROS1 TKIを1種類、58人はロルラチニブ、レポトレクチニブ、タレトレクチニブを含むROS1 TKIを2種類以上投与されていた。
 
主要な有効性評価項目は、RECIST v1.1に基づく盲検独立中央判定(BICR)の評価による確定奏効率(ORR)および奏効期間(DOR)であった。全有効性集団では、ORRは44%(95% CI:34、53)で、奏効者の82%がDOR 6カ月以上、69%がDOR 12カ月以上であった。1種類のROS1 TKIを投与された患者ではORRは49%(95% CI:36、63)、2種類以上のROS1 TKIを投与された患者(n=58)ではORRは38%(95% CI:26、52)であった。

処方情報には、中枢神経系への副作用、QTc間隔延長、間質性肺疾患/肺臓炎、骨折、クレアチンホスホキナーゼ上昇を伴う筋肉痛、膵臓毒性、および胚・胎児毒性に関する警告と注意事項が含まれている。
 
ジデサムチニブの推奨用量は、100 mg 1日1回経口投与であり(食前・食後は問わない)、病勢の進行または許容できない毒性が現れるまで継続する。

  • 記事担当 仲里芳子
  • 監修 吉松由貴(呼吸器内科/University of Greenwich, Queen Elizabeth Hospital)
  • 原文を見る
  • 原文掲載日 2026/07/22

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

肺がんに関連する記事

肺がんリスクを劇的に高める稀な遺伝性EGFR T790M遺伝子変異の画像

肺がんリスクを劇的に高める稀な遺伝性EGFR T790M遺伝子変異

上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子における稀な遺伝性変異が肺がんの発症リスクを25倍高めてしまうということが、ダナファーバーがん研究所と23andMe社による研究により明らかになった...
米FDAが局所進行/転移性の非扁平上皮、非小細胞肺がんにセバベルチニブを迅速承認の画像

米FDAが局所進行/転移性の非扁平上皮、非小細胞肺がんにセバベルチニブを迅速承認

2026年9月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA認可済み検査によってHER2(ERBB2)チロシンキナーゼドメイン(TKD)活性化変異が腫瘍に認められた、局所進行または転移性の...
HER2変異肺がん初回治療でトラスツズマブ デルクステカンが無増悪生存期間延長の画像

HER2変異肺がん初回治療でトラスツズマブ デルクステカンが無増悪生存期間延長

ダナファーバーがん研究所の研究者らが主導した新たな研究により、進行または転移性HER2変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者において、初回治療としてのトラスツズマブ デルクステカン(...
ダラクソンラシブ、RAS変異肺がんで有望な抗腫瘍活性を示すの画像

ダラクソンラシブ、RAS変異肺がんで有望な抗腫瘍活性を示す

Daraxonrasib[ダラクソンラシブ]は、Revolution Medicines社が開発したRAS阻害剤であり、既治療の膵がんを適応として米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得...