Axitinib(AG-013736)とドセタキセルの併用療法は、ドセタキセル単独療法よりも転移乳癌に有効

Axitinib(AG-013736)とドセタキセルの併用療法は、ドセタキセル単独療法よりも転移乳癌に有効

キャンサーコンサルタンツ
2007年6月

多施設臨床試験の参加医師らは、タキソテール(ドセタキセル)にAxitinib〔アクシチニブ〕を加えた併用療法はタキソテール(ドセタキセル)単独療法と比較して、転移乳癌患者の転帰を改善したことを明らかにした。本試験の詳細は、2007年度米国臨床腫瘍学会で発表された。

Axitinibは経口のチロシンキナーゼ阻害剤で、VEGFR(血管内皮増殖因子受容体)1、2、3の選択的阻害剤であり、肺癌、甲状腺癌、そしておそらく膵臓癌にも活性を示す。今回の試験では、転移乳癌患者168例に初回治療としてタキソテール(ドセタキセル)にAxitinibを加えた併用療法を評価した。患者は、タキソテールに経口のAxitinibを加える群と加えない群に無作為に割付られた。患者の半数以上が術後補助化学療法を受けていた。本試験の治療サイクルの中央値は7サイクルであった。奏効率は、Axitinib投与群では40%、タキソテールにプラセボを加えた群では23%であった。 無増悪期間の中央値は、Axitinib投与群では8.2ヶ月、タキソテール単独群では7ヶ月であった。Axitinib投与群では、好中球減少、倦怠感、口内炎、高血圧などの毒性が増大した。著者らは、乳癌患者に対するAxitinibの抗腫瘍活性は期待できるものであると結論付けた。

コメント

Axitinibは乳癌、肺癌、甲状腺癌、そしておそらく膵臓癌を含む広範囲な抗癌活性をもつようである。今後実施される試験に大きな興味がもたれる。

参考文献

Rugo HS, Stopeck A, Joy AA, et al. A randomized, double-blind Phase Ⅱ study of the oral tyrosine kinase inhibitor (TKI) axitinib (AG-013736) in combination with docetaxel (DOC) compared to DOC plus placebo (PL) in metastatic breast cancer (MBC). Proceedings from the American Society of Clinical Oncology Conference. Chicago, IL. 2007. Abstruct # 1003.

(サイト内関連記事:経口Axitinib、非小細胞肺癌


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翻訳担当者 舛田 理恵

監修 島村 義樹(薬学)

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