欧州バーチャル肺がん学会(ELCC)ハイライト(2021年3月25~27日開催)

欧州肺がん学会2021(European Lung Cancer Congress 2021)は肺がん治療の質の向上を目的とする年次総会であり、バーチャル会議として開催予定である(3月25日~27日)。

200以上の研究報告が、口頭もしくはオンラインポスターにより発表される予定であり、Journal of Thoracic Oncology誌オンライン版で増刊号として掲載される。

【プログラムハイライト】
・小細胞肺がんと中皮腫の治療における新たな展望。化学療法、放射線療法、免疫療法における期待、および新規治療薬を含めて

・禁煙と電子タバコの安全性/有効性に焦点を当てた肺がん予防法

・早期および進行期非小細胞肺がん、両者のマネージメントと治療選択肢

・肺がん治療における免疫療法の役割

【キーノートレクチャー(基調講演)】
・「2021年Heine H. Hansen(HHH)賞受賞スピーチ:一滴一滴がいつしか湖をつくる―肺がん治療30年の進歩」Johan Vansteenkiste氏、2121年3月25日、09:15-09:45

・「2020年HHH賞受賞スピーチ:生検、バイオマーカー、生物学」Fiona Blackhall氏、2021年3月26日、09:15-09:45

・「非小細胞肺がん周術期治療の進歩と今後の展望」光冨徹哉氏、2021年3月26日、14:35-15:05

【報道・マスコミ関係者向け】
・肺がん患者10人に1人以上は自身のがんがどのようなタイプかを知らない

・非小細胞肺がんのKRASG12C変異を標的とする2剤目となる薬剤が有効性を示す

翻訳担当者 山本哲靖

監修 田中文啓(呼吸器外科/産業医科大学)

原文を見る

原文掲載日 

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

肺がんに関連する記事

【ASCO2025】進展期小細胞肺がんにルルビネクテジン+アテゾリズマブ併用で生存改善の画像

【ASCO2025】進展期小細胞肺がんにルルビネクテジン+アテゾリズマブ併用で生存改善

ASCOの見解(引用)「免疫療法は進展期小細胞肺がん(ES-SCLC)患者の生存転帰を改善し、これまで治療が困難であった疾患において意義深い進歩を示しました。しかし、こうした進...
G12D変異肺がんに経口治験薬ゾルドンラシブが客観的奏効を示す の画像

G12D変異肺がんに経口治験薬ゾルドンラシブが客観的奏効を示す 

KRAS G12D変異を有する前治療歴のある非小細胞肺がん(NSCLC)患者において、KRAS G12Dに対する経口阻害薬zoldonrasib[ゾルドンラシブ]の臨床的有用性が認めら...
米FDA、c-Metタンパク質過剰発現の非小細胞肺がんにテリソツズマブ ベドチン-tllvを迅速承認の画像

米FDA、c-Metタンパク質過剰発現の非小細胞肺がんにテリソツズマブ ベドチン-tllvを迅速承認

2025年5月14日、米国食品医薬品局(FDA)は、局所進行性または転移性の非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者のうち、全身療法の治療歴があり、c-Metタンパク質の過剰発...
【米国癌学会(AACR)】MDアンダーソンから画期的発表12演題の画像

【米国癌学会(AACR)】MDアンダーソンから画期的発表12演題

アブストラクト:1186、3746、3763、3776、3824、6367、6384、6396、6424、6427、6436、6438テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの...