ハイカムチン(トポテカン)/経口ハイカムチン®(トポテカン)により再発性の非小細胞肺癌に対する経口療法が可能

ハイカムチン(トポテカン)/経口ハイカムチン®(トポテカン)により再発性の非小細胞肺癌に対する経口療法が可能

キャンサーコンサルタンツ
2006年6月

欧州、南アフリカ、カナダの研究者らは、経口ハイカムチン(トポテカン)および静注用タキソテールR(ドセタキセル)が再発性の非小細胞肺癌(NSCLC)に対する治療において同等の有益性を有することを報告した。この第Ⅲ相無作為化試験の詳細は、2006年6月20日付のJournal of Clinical Oncologyに掲載されている。

ドセタキセルは、再発性NSCLCに対する緩和治療において、一般的に使用されている化学療法剤である。しかし、本剤は静脈内投与されるので、投与のためや、疼痛および感染の可能性のために、医療施設に長時間滞在する必要が生じる。ハイカムチンなどの経口化学療法剤は、患者にとってより簡便な代替薬となり得る。

最近行われたこの第Ⅲ相無作為化試験では、経口ハイカムチンまたは静注用タキソテールで治療を受けている、進行性NSCLC患者829例が対象となった。

  1. 1年生存率は同等であり、ハイカムチン投与患者で25.1%、タキソテール投与患者で28.7%であった。
  2. ハイカムチン投与患者の半数は28週目でも、またタキソテール投与患者の半数は30.7週目でも生存していた。
  3. ハイカムチン投与患者と比較して、タキソテール投与患者では、癌が約2週間長く進行し続けていた。
  4. 重度の好中球減少症がタキソテール投与患者で好発したのに対し、重度の貧血および血小板減少症がハイカムチン投与患者で好発した。

ハイカムチン投与では、再発性NSCLCの治療においてタキソテール投与と同等のアウトカムが得られると、研究者らは結論付けた。ハイカムチンは経口投与が可能なため、タキソテール静脈内投与と比較すると、利便性および生活の質が向上すると考えられる。

コメント

本試験から、ハイカムチン経口投与は再発性および進行性NSCLCに対する有効な緩和治療法であることが示唆される。


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翻訳担当者 齊藤 芳子

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