FDAが2種類のリンパ腫にブレンツキシマブ ベドチンを承認

FDAが2種類のリンパ腫にブレンツキシマブ ベドチンを承認

2018年11月16日、米国食品医薬品局は未治療の全身性未分化大細胞リンパ腫(sALCL)または、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫および非特定型末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を含むCD30陽性PTCL に化学療法を併用する形でのブレンツキシマブ ベドチン(商品名:アドセトリス、Seattle Genetics Inc.社)を承認した。これはFDAがsALCLを含む未治療のPTCLに対して行った最初の承認である。

本承認は二重盲検多施設試験のECHELON-2試験(NCT01777152)に基づくものである。この試験では、患者226人をブレンツキシマブ ベドチンに加えてシクロホスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾン(CHP)を投与する群に、別の患者226人をシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン(CHOP)を投与する群に無作為に割り付けた。

有効性は独立審査機関が評価した無増悪生存期間(PFS)に基づいており、これはランダム化から疾患の進行、あらゆる原因による死亡、あるいは残存病変や疾患の進行に対して当初に割り付けられた化学療法とは異なる抗がん化学療法を受けるまでの期間と定義された。PFS中央値は、ブレンツキシマブ ベドチン+CHP群の患者は48.2カ月(95%信頼区間[CI]:35.2、推定不能)、CHOP群の患者は20.8カ月(95%CI:12.7~47.6)であった(ハザード比0.71、95%CI:0.54~0.93、p=0.011)。

今回の臨床試験では、全生存率(ハザード比0.66、95%CI:0.46~0.95、p=0.024)、完全奏効率(68%対56%、p=0.007)、全奏効率(83%対72%、p=0.003)の改善も明らかになった。

頻度の高かった有害反応(発現率20%以上)としては、ブレンツキシマブ ベドチン+CHP群の患者の2%以上に悪心、下痢、疲労、粘膜炎、発熱、嘔吐および貧血が確認された。ブレンツキシマブ ベドチン+CHP群の患者の52%、CHOP群の患者の55%に末梢神経障害が起こった。

未治療のPTCLに化学療法を併用したブレンツキシマブ ベドチンの推奨用量は1.8 mg/kg(最大180 mg)で6~8回にわたる3週間ごとの投与である。1サイクル目にG-CSF製剤の予防的な投与を開始する。

アドセトリスの全処方情報はこちらを参照。

FDAは、本申請にリアルタイム腫瘍学審査パイロット・プログラム(Real-Time Oncology Review Pilot Program)を利用した。これにより、申請から2週間以内での認可が下りた。

FDAは本申請を優先審査および画期的治療薬に指定した。FDAの迅速承認プログラムの説明は重篤疾患のための迅速承認プログラム-医薬品およびバイオ医薬品(Guidance for Industry: Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)に記載されている。

翻訳担当者 松長愛美

監修 佐々木裕哉(血液内科/横須賀米国海軍病院)

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