ホジキンリンパ腫サバイバーでは、平均的米国成人に比べ死亡リスクが2倍高い

ホジキンリンパ腫サバイバーでは、平均的米国成人に比べ死亡リスクが2倍高い

MDアンダーソン研究ニュース 2026年8月18日

●ホジキンリンパ腫(HL)から5年以上生存した成人は、がん以外の疾患や心血管疾患による死亡リスクが高まっている。
●HL患者に対する生涯にわたるサバイバーシップケア(がん治療後ケア)の必要性が研究により明らかになった。

ホジキンリンパ腫から少なくとも5年間生存した成人は、長期的な健康リスクが著しく高まっていることが、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らが主導した新たな研究により明らかになった。

8月18日にJAMA Network Open誌に掲載された、この集団ベースの後ろ向き研究はBryan Valcarcel医師(リンパ種・骨髄腫部門講師)とLuis Malpica Castillo医師(リンパ腫・骨髄腫部門助教)が主導した。

研究者らは、平均年齢36才の成人ホジキンリンパ腫(HL)サバイバー2万人以上を対象とした、2000年から2017年までのデータを分析した。その結果、生存者の中で2,899人の死亡が確認されたが、一般人口では、1,481人の死亡が予想されていた。その死因の大半はがんに関連していたものの、これらの対象患者ではがん以外の疾患による死亡も増加していた。

「治療の進歩により、患者の生存期間は延びています。しかし、我々の研究結果は、心血管の健康、二次がん、その他の慢性疾患に焦点を当てた包括的なサバイバーシップケアが、長期的な生存転帰を改善するために重要であることを裏付けています」とMalpica氏は述べた。

この研究から得られたその他の重要な知見とは何か

研究者らは、5年生存者における死亡リスクの上昇に加え、少なくとも10年生存した患者においても同様のリスク上昇が認められたことを明らかにした。しかし、これらの長期サバイバーにおいて、累積死亡負荷の最大要因はがん以外の原因であり、次いで他のがん、心血管疾患、およびホジキンリンパ腫の再発が続いた。全体として、相対リスクが最も高かったのは、20才から39才の間に診断された若年成人層、およびいくつかの人種・民族的マイノリティグループであった。近年診断された患者では死亡率が低く、これは治療の継続的な進歩を反映している。

MDアンダーソンでは現在、ホジキンリンパ腫患者に対してどのような長期サバイバーシップケアを提供しているか

本研究の結果は、継続的な情報収集と個別化されたサバイバーシップケア戦略の必要性を裏づけている。テキサス大学MDアンダーソンがんセンターでは、患者はリンパ腫サバイバーシップクリニックにおいて長期的な経過観察のためのケアを受けている。

高度実践医療従事者が、疾患の再発を定期的に注意深く見守り、二次がんのスクリーニングを行い、治療の影響を監視・管理し、心理社会的支援サービス(心の健康と社会生活の両面から支えるサービス)を提供するとともに、プライマリ・ケア医(かかりつけ医)と連携して患者の健康状態を管理することで、ホジキンリンパ腫(HL)サバイバーの健康維持を支援している。また、患者は、心肺モニタリング、骨健康クリニック(骨の健康や骨粗鬆症の予防・診断・治療を専門に行う医療機関)、統合医療、ウェルネス・カウンセリング、疼痛管理、ワクチン接種クリニックなど、必要なケアを提供するための様々な追加サービスも利用できる。

本研究は、米国血液学会のエイモス医学教員育成研究所賞、Birdies Fore Logan およびRobert A. Winn 臨床研究者リーダーシップ賞の支援を受けて実施された。共同著者の全リストおよび開示事項については、JAMA Network Open 誌に掲載された論文全文を参照のこと。

  • 記事担当 山口みどり
  • 監修 喜安純一(血液内科・血液病理/飯塚病院 血液内科)
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  • 原文掲載日 2026/08/18

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