レナリドミドとR-CHOP-21の併用療法は治療歴のないびまん性大細胞型B細胞リンパ腫高齢患者に高い奏効性
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レナリドミドとR-CHOP-21の併用療法は、治療歴のないびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の高齢患者で高い奏効率を示すとの研究結果がLancet Oncology誌で報告された。
さらに、こうした患者において、この併用療法は安全であるとみなされた。
びまん性大細胞型リンパ腫(DLBCL)は、免疫細胞由来の癌である非ホジキンリンパ腫の代表的な病型である。
DLBCLの治療には、リツキシマブと化学療法剤のシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾンを併用するR-CHOP療法が広く行われている。
欧州で行われたVitoloらによる第2相臨床試験(REAL07)は、60~80歳(年齢中央値69歳)で、治療歴がなくAnn Arbor分類2~4のCD20陽性DLBCL もしくはグレード3bの濾胞性リンパ腫の患者49人を研究対象とした。
試験参加の条件として、Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG)のパフォーマンスステータスでグレード0~2、国際予後指標(IPI)で低中リスク、中高リスク、高リスクに分類され、高齢者総合的機能評価に従って適格であると評価されていることが挙げられた。
主要評価項目は、フルオロデオキシグルコースPET評価による全奏効率であった。
奏効があったのは45人(92%)で、そのうち42人(86%)に完全奏効が認められた。
3人(6%)で効果が見られず、1人(2%)が治療や疾患と関係のない原因で死亡した。
28カ月追跡調査の結果、2年生存率は92%、無増悪生存率は80%、無再発生存率は70%であった。
本併用療法の主な血液毒性は、グレード3~4の好中球減少症(好中球の減少)、白血球減少症(白血球の減少)、血小板減少症(血小板の減少)、貧血(赤血球の減少)であった。
血液関連以外の有害事象は、神経系障害 (患者の4%)、深部静脈血栓症(同4%)で、薬剤毒性に関連する死亡はなかった。
研究者らは、レナリドミド+R-CHOP-21併用療法は治療歴のないびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の高齢患者に対して、安全で効果的な治療法となり得ると結論づけた。
研究者らは、レナリドミド+R-CHOP-21併用療法とR-CHOP-21単独療法を比較するランダム化第3相臨床試験の実施を提言している。
参考文献:
Vitolo, Umberto et al. Lenalidomide plus R-CHOP21 in elderly patients with untreated diffuse large B-cell lymphoma: results of the REAL07 open-label, multicentre, phase 2 trial. The Lancet Oncology, Volume 15, Issue 7, pp 730 – 737, June 2014.
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